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2014_ナビスコ決勝・・サンフレッチェ2点リードの後、俄然ゲームが白熱し、ガンバが、内容に見合った結果を掴み取った!・・(サンフレッチェ対ガンバ、 2-3)・・(2014年11月8日、土曜日)

多くの見所にあふれた、ものすごく興味深い勝負マッチだった。ホント、時間を忘れた。

これから予定が入っているので、例によって、ポイントだけをランダムに「書きなぐる」カタチでコラムをアップします。ご容赦アレ。では・・

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・・質実剛健に立ち上がったサンフレッチェ・・その流れをチャンスに結びつける・・そして、PK、追加ゴールと、あれよ、あれよという間に2点のリードを奪っちゃう・・

・・そこまでのサンフレッチェは、まさに完璧・・まず何といっても、森保一監督にイメージ作りされた、忠実な組織ディフェンスが秀逸・・

・・それは、ガンバのボールの動きを、自らの守備アクションでコントロールしちゃうような、まさにクリエイティブそのものという(創造性あふれる!)高質なディフェンスだった・・

・・もちろん、日本の「個の才能」を代表する宇佐美貴史に対しては、ボールタッチのときに余裕を与えないだけじゃなく、安易にアタックを仕掛けて置き去りにされるのではなく、あくまでも「しつこく」マークしつづける・・

・・本当に「しつこい」マーキング・・

・・いつもだったら「ヨシッ・・抜いたゾッ!!」なんていう感覚を得られるシチュエーションでも、気付いたら、抜き去ったハズの相手が、すぐ後ろまで迫ってきているってな感じ・・

・・もちろん宇佐美貴史のことだから、そこから「でも」、その相手を全くノーチャンスにしてしまうほどのパワフルな超速ドリブル突破をブチかませる・・

・・でも立ち上がりの彼は、忍耐なく、イージーに諦め、安全な横パスで、その勝負シチュエーションを「逃げちゃう」ような、だらしないプレーに終始していた・・

・・要は、森保一による守備のイメージ作りが、殊の外うまく機能していたゲーム立ち上がりっちゅうわけだ・・

・・その森保一の「守備イメージ」・・それは、もちろん宇佐美貴史に対するモノだけじゃない・・

・・「超高層」なんていう形容詞がピタリと当てはまるような、強烈にヘディングが強いパトリックへ、「高いクロス」を送り込ませないような、粘り強い「抑え」のディフェンスも徹底させるんだよ・・

・・ボールホルダーが置かれる状況には、大きくわけて2種類ある・・

・・一つは、自分の眼前(タテ方向)に相手マーカーがいない「オープン」な状況・・そして逆に、タテ方向が、相手マーカーにしっかりと塞がれた「クローズ」な状況・・

・・そう、サンフレッチェ守備は、簡単にパトリックへクロスを放り込めないように、状況に応じて、相手ボールホルダーが「クローズ状況」に追い込まれるように「寄せて」いたんだ・・

・・そして彼らは、ゲーム全体をうまくコントロールしながらも、効果的に攻め上がり、二つのゴールをブチ込んで大きくリードしてしまうんだよ・・

・・そこまでは、まさにサンフレッチェ広島の思うツボだった・・でも・・

・・そう、もう、やるっきゃなくなったガンバが、ガンガンと押し上げていったんだよ・・そう、もう何も失うモノなんてないぞっ!!ってな勢いで・・

・・そんなゲーム展開の変化を目の前にして、森保一監督は、選手たちに、正しい「やり方」を思い出させようとしたという・・でも・・

・・その正しい「やり方」とは!?・・

・・もう、やるっきゃなくなったガンバの前への勢いを抑制するだけじゃなく、ガンバの才能たちが、自分たちの特長を発揮できないように効果的な「組織ディフェンス」を展開すること・・でも・・

・・そのことに関する森保一監督の弁・・

・・サンフレッチェが2点リードしてからの、ガンバのキックオフのシーンでは、すぐに彼らを、我々の陣内深くまで攻め込ませてしまった・・

・・相手を押し込んでいく「流れ」を体感したガンバ選手たち・・彼らが、自信と確信をアップさせ(!?)、どんどんと前への勢いを加速させていくのも道理・・

・・我々は、そんなガンバの「成長」を、(ゲーム立ち上がりの時間帯ではうまく機能していたように!?)忍耐づよく抑え込まなければならなかった・・

・・そして、2対1と詰め寄られた森保一監督が、ハーフタイムに出した指示・・

・・まず、前述した守備のやり方を、チーム内で再確認して徹底する・・とはいっても、決して「守備だけ」になってしまってはいけない・・常に、追加ゴールを狙いつづける強い意志も持ちつづけなければならない・・

・・たしかに、後半の立ち上がりは、かなりダイナミックに拮抗したゲーム展開になった・・でも・・

・・そう、パトリックの「高さ」が炸裂したんだよ・・パトリックの、ヘディングでの2点目・・

・・それも、アシストの正確なクロスボールを送り込んだのは、宇佐美貴史・・

・・その同点ゴールは、心理的にも、サンフレッチェにとって最悪だったかもしれない・・

・・何せガンバは、まさに、自分たちが得意の「仕掛けのツボ」を駆使し、エースの二人によって同点に追いついたのだから・・

・・そしてその後、後半から登場した大森晃太郎が、決勝ゴールを挙げる・・それもまた、順当な決勝ゴールではあった・・

・・大森晃太郎は、後半の立ち上がりから、明神智和に代わってグラウンド上に登場したけれど、これで、ガンバ本来のフォーメーションになり、攻撃の機能性がアップした・・

・・長谷川健太監督の弁・・

・・決して明神智和の出来が悪かったわけじゃない・・我々は、サンフレッチェに追いつかなければならなかったわけだから、いつものメンバー構成で勝負をかけることにした・・その判断がツボにはまったということだ・・

・・フムフム・・

・・これで、(グラウンド全体に動き回ってフリーでボールに触ろうとする!)宇佐美貴史とパトリックのツートップ・・

・・そして両サイドハーフを、大森晃太郎と阿部浩之が固め、中盤の底に、ゲームを効果的にコントロールしつづける「クリエイター」遠藤保仁と、どちらかといったら「ディフェンス寄りの創造的ハードワーカー」今野泰幸のコンビが控えているっちゅう具合・・

・・この、中盤から前の六人は、ものすごく危険だね・・

・・何せ、彼らが、ガンバ躍進の屋台骨を背負っていたんだからね・・

・・だから、とにかく、彼らの「あうんの呼吸」が素晴らしい・・

・・もちろん、大森晃太郎と阿部浩之という攻守ハードワークが、宇佐美貴史という個の天才をサポートする・・っちゅうニュアンスも含めて・・

・・それも、これも、今野泰幸というスーパー組織プレイヤーのサポートを受ける遠藤保仁という攻守のスーパーコンダクターがいるからこそ・・なんだけれど・・

・・そして、そんなハードワーカー・サポートを得た宇佐美貴史のプレーも、より冴えわたっていく・・

・・もちろん「それ」は、シンプルにボールを離しても、すぐに自分のトコロにボールが戻されてくることを確信できるからに他ならない・・

・・シンプルプレーと、勝負ドリブルに代表されるリスクチャレンジプレーが、絶妙にコラボレートしはじめるのも道理って案配だ・・

・・そして前述したように、パトリックのスーパーヘディング同点ゴールを演出した・・

・・それにしても、パトリックの「高さ」と「ヘディングの強さ」は、尋常じゃない・・ホント、ものすごい・・トゥーリオの比じゃない(!?)・・

・・だからこそ、余裕のあるカタチで、彼へのクロスを放り込ませてはいけない・・彼の、スーパーヘディングを見ながら、そのことを再認識していた・・

・・ホントに、スゴイ・・

・・そして、宇佐美貴史・・

・・いまの彼が、リズム良くドリブル勝負にはいったら、ヨーロッパの一流ディフェンダーでも抑え切れないだろうね・・

・・だから、冒頭で書いたように、ボールを持つ宇佐美貴史には、安易にアタック(ボール奪取勝負)を仕掛けていっちゃいけない・・

・・また、大森晃太郎や阿部浩之、はたまた今野泰幸といった「攻守ハードワーカー」たちとの、リズムの良いボール回し(コンビネーション)を、機能させてはいけない・・

・・何せ、リズム良くボールが動きはじめたら、宇佐美貴史とパトリック、遠藤保仁といった「天才連中」のコンビネーションイメージが炸裂するのも時間の問題ってなコトになっちゃうからね・・

・・その組織と個がハイレベルにバランスした勝負のコンビネーションは、たぶん、今の日本では、太刀打ちできるチームはいない・・

・・あっ、そうそう・・長谷川健太監督が、こんなことも言っていたっけネ・・

・・宇佐美とパトリック・・ヤツ等が、守備もしっかりとやってくれたら苦労はしない・・彼らが今日のようなハードワークにも効果的に参加したら、レッズ戦も、大いに期待できる(!?)・・

・・フムフム・・

スミマセ〜ン・・今日は、こんなところで〜す・・

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ところで、先日、高円寺のパンディットという「トークライブハウス」で、ブラジルW杯の「ナマ対談本」に絡めて、後藤健生さんと対談をやったんですよ。

アナウンス(事前の告知)が足りず、参加していただいた方は少なかったけれど、その対談全体が、「You Tube」にアップされましたので、お知らせします。

2時間近くも話しまくったのですが、その第一部が「こちら」で、その第2部が「あちら」です。

また、下記の「ナマ対談本」についても二人で語っている部分があるのですが、編集部が、それを、このように「編集」したのだそうです。まあ、ということで「こちら」もご参照アレ。あっと・・ 新刊の基本情報については、「こちら」をご参照ください。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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