トピックス
- 2014_スルガ銀行カップ・・エキサイティングマッチだった・・そして、高山薫がブチかましつづける、攻守にわたる爆発スタートとフルスプリントというテーマも・・(レイソルvsラヌース、 2-1)・・(2014年8月6日、水曜日)
- いや、面白かったネ〜〜。
何せ、相手は、フットボールネーションの中堅クラブだからね。「J」トップクラブの世界での「立ち位置」を体感するために、これ以上ないという機会じゃないか。
中盤でのディフェンスと攻撃の組み立てでは、まさに互角(もちろん後半はラヌースの勢いが増さってはいたけれど・・)。
でも、ウラのスペースを突いていくという「強烈な意志」が込められた最終勝負の仕掛けプロセスでは、やはり「本場」に一日の長がある。
要は、ラヌースが、タテへのスルーパスでもコンビネーションでも、クロス攻撃にしても、常に、決定的スペースを明確にイメージし、そして実際に「そこ」を突いてくる・・ということです。
そう、強烈な意志が爆発しているからこその、ギリギリの危険な仕掛け。
だからこそディフェンスでも、決定的スペースを、容易に突いて「いかせない」っちゅうわけだね。攻撃と守備は表裏一体。だから南米の両雄(ブラジルとアルゼンチンのことだよ!)は、守備「も」強い。
そんな強者ディフェンスが相手だから、このところ大きく調子が上向いているレイソルにしても、最終勝負では、ことごとく潰されちゃうっちゅうわけだ。中盤では互角の闘いを魅せているにもかかわらずね。
だからこそ、栗澤僚一の(高い位置での)ボール奪取からブチかましたショートカウンターが特筆の実効を発揮した。
いや・・まあ・・レイソルのチャンスメイクは、カウンター気味の仕掛けシチュエーションが多かった・・とも言えそうだけれどサ。
一発スルーパスからレアンドロが抜け出したり、ニアポストへのクロスボールから高山薫が飛び込んだり(ヘッドチャンス)同じ高山がファーポストでフリーに
なってGKと1対1のシュートを放ったり、素早いタテへの仕掛けとラスト(サイドチェンジ)クロスから工藤壮人が決定的ヘディングをブチかましたり・・
と、組み立ての流れからチャンスは作りだしたけれど、流れのなかからのチャンスメイクでは、やはりラヌースに、より強く、「歴史というバックボーン」を感
じるワケなのです。
実際に、高山薫の先制ゴールと、後半の決勝PKは、両方ともに完璧な(ショート)カウンターだったわけだからサ。
これでレイソルは、2戦つづけて、同じメンバーと戦術で(もちろん良いサッカーで!)勝利を収めた。
ネルシーニョ監督のストロングハンドも含めて、これからのレイソル逆襲に期待がつのるね。
それにしても、高山薫の、攻守にわたるハードワークにはアタマが下がる。あれ程の「強烈な意志」を放散しつづけるんだから、サポーターに支持されるのも道理。
そして2戦つづけてゴールまでブチ込んじゃう。それは、彼のハードワークに見合う、まさに「勝ち取ったゴール」だったね。
彼のハードワークだけれど、とにかく、攻守にわたる、メリハリの効いた全力スプリントが素晴らしい。全力スプリントは、具体的な目標イメージがなければ決して出てこない。
そして、その具体的なイメージを描写できることこそが、インテリジェンスと強い意志の証明だと思うわけだ。
このテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した、「爆発スタートとフルスプリント」というテーマを扱った「このコラム」も参照して下さい。
では、また・・
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ところで、ブラジルW杯に、後藤健生さんと「スカイプ」を通して繰り返したディスカッションをまとめた、ライブ感あふれる「ナマ対談本」が出来上がりました。
その新刊については、「こちら」をご参照ください。ではまた・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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