トピックス
- 2014_W杯(14)・・活きのいい「対談生本」出版のお知らせ・・そして、USAvsポルトガル(2-2)・・(2014年6月22日、日曜日)
- 先ほど、3回目の「対談セッション」を終えました。
スカイプを通し、編集の方がいる東京、ベロ・オリゾンテ(後藤健生)、レシフェ(湯浅健二)をつないだ対談セッションでした。
目的は、ブラジルW杯をテーマにした、活きのいい「対談生本」の制作。
日本や各国代表の内実、その戦術や監督の話題、グループリーグから決勝までのゲーム内容や背景ドラマ、また、過去の日本代表監督、外国人プロコーチや
ジャーナリストの話題などなど、まあ、ありとあらゆるテーマを網羅した(単に、我々が興味のあるテーマを勝手にピックアップしたっちゅうことだけれ
ど・・)活きのいい「対談生本」になるはずです。
この企画は、前回の南アW杯の「直後」に出版した「生の雰囲気」あふれる対談本、「日本代表はなぜ世界で勝てたのか?」の続編ということになります。
既に、東京で第1回目のセッションをこなし、カメルーン戦の後に、現地での第2回目、そして今日が3回目ということになりました。
これからも、日本の最終戦の後に、2、3回はセッションを積み重ねていくことになるでしょう。
前回は、スカイプというコミュニケーションツールを十分に使いこなせなかったこともあって、セッションが限られてしまった。
また最後のセッションは帰国してから行ったことで、ゲームやチームのことを、十分な実感をともなって思い出すのに苦労したんですよ。
ということで今回は、その反省をふまえ、スカイプというツールを使いこなすことで、より「リアルな体感」とともに、我々が思うところを語り尽くそうというわけです。
もちろん、後藤健生さんと意見が合わないことも多々あった。罵(ののし)り合いには至らなかったにしても、とにかくホットなディベートが繰り広げられたトコロもありました。
とにかく、とても面白い企画だから、こちらも大いにモティベートされているっちゅうわけです。
また、4回目、5回目のセッションが終了したら、告知(宣伝!?)というニュアンスも含めてレポートしま〜す。
あっと・・、版元は、イーストプレス(イースト新書)になります。
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さて、ということで、ものすごくエキサイティングな勝負マッチになった「USAvsポルトガル」。
ガーナ戦でも感じたけれど、アメリカは、とても質実剛健に「進化」していると思う。
そのアメリカが、「あの」ポルトガルに引導を渡しちゃったんだよ・・と書いていた次の瞬間(ロスタイム5分のうち4分30秒のタイミングで!)クリスティアーノ・ロナウドのクロスに、交替出場したヴァレーラが、アタマで合わせちゃったんだ。
「2-2」の同点タイムアップ〜ッ!! ちょっと、スゴイ神様ドラマだった。
これで、かなり「薄い」けれど、まだポルトガルにもチャンスが残った。
逆に、最終戦で、「あの」ドイツと対戦するクリンズマンUSAは、ドイツに負け、ガーナ対ポルトガルに勝負がついたら、もしかしたら「3位」に後退しちゃうかもしれない。
私は、そのゲームをレシフェで観戦するんですよ。いや、ホント、今から楽しみだ。
ところで、質実剛健な「進化」を遂げているアメリカ。
浮ついた個人勝負は、ほとんど見られず、あくまでも忠実に、創造的に、「組織サッカー」を展開するんだ。
そして、チャンスとなったら、後ろ髪などまったく引かれることなく、個人勝負(ドリブル勝負)に挑んでいったり、必殺のコンビネーションや、相手を引きつけ、ロジカルな決定的フリーランニングに合わせる必殺スルーパスをブチかましたりする。
アメリカが繰り出すリスクチャレンジは、清々(すがすが)しいことこの上ないネ。
そのアメリカのサッカー。
たしかに、ドイツの英雄、ユルゲン・クリンズマンが監督を務めていることもあるだろうけれど、アメリカだから、様々な意味合いで「ロジカル」なサッカーを突き詰めようとしていると感じる。
別の見方をすれば、彼らには、伝統という「こだわり」がないとも言えそうだね。
彼らは、何の「こだわり」もなく、サッカーというボールゲームを、とことんロジカルに分析し、そして、勝つために(ボールを奪い返し、シュートを打つために!!)もっとも効果的な方法を研究し尽くすんだよ。
徹底したチーム戦術に則った、究極のロジカルサッカー!?
どうだろうね、そんな風に形容するのには、もうちょっと彼らを観察しなければいけないとは思う。でもサ、わたしは、2000年のシドニーオリンピックの頃から、そんなアメリカの、ロジカル組織サッカーにシンパシーを感じているんだよ。
そんなサッカーも「あり」なんだ・・ってね。
その意味じゃ、彼らは、「美しさ・・」というファクター(要素)とは無縁なのかもしれない・・なんてコトまで思ってしまう。
そう、彼らには、「美しく勝つ・・」という、全てのコーチが目指している(!?)普遍的な志向ベクトルは無縁なのかもしれない・・なんてコトまで感じちゃうんだ。
ここでいう「美しさ」とは、誰をも興奮させる、フェイントがテンコ盛りの魅惑的なドリブル勝負だけじゃなく、人とボールの「動きのリズム」が、流れるようなハーモニーを奏でる究極の組織サッカーとかサ・・そんな感じ。
でも、アメリカにとっちゃ、ボールを奪い返し、シュートを打つために、どんな(攻守にわたる!)組織プレーが、「もっとも効率的で効果的か・・」といった視点「のみ」を追求することこそがテーマだったりするんだろうな。
まあ、実際のところは分からないけれど・・。今度、知り合いのアメリカ人コーチに聞いてみようっと。
ということで、このポルトガル戦でも、守備が「効果的」に連動しつづけるだけじゃなく、攻撃でも、まさにロジカルな(!)人とボールの動きが演出されつづけたアメリカの組織サッカーに、賞賛の拍手を送っていた筆者だったのです。
なんてたって、「あの」ポルトガルに、まさに互角以上のサッカーを魅せたんだからね。まあ、大したモノだ。
繰り返しになるけれど、グループ最終戦のドイツ対USAを、スタジアムで、とことん楽しもうと思っている筆者なのでした。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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