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2014_W杯(32)・・ブラジル人にとって、アルゼンチンの決勝進出は?・・そして後藤健生さんとの対談生本についてもちょっとだけ・・(2014年7月10日、木曜日)

もう何回目になっただろうか・・。 6回目? 7回目?

後藤健生さんとの「対談生本」のために、今日もディスカッションを行ったのですが、それが何回目だったか正確には分からなくなってしまった。

まあ、とにかく「たくさん」ディスカッションしたことだけは確か。それは、私にとっても、とても興味深く、刺激的な時間だから、いつも楽しみにしていた。

もう何度も書いたけれど、とにかく「生本」だから、そのときの情緒(感情的な揺動!?)も含めて、なるべく時間的な間隔を空けずに対談するようにしたのですよ。

受けてくれる「日本側の編集の方々」には、時差の関係で無理を強いることになったけれど、その方たちも、とても楽しんでくれているようだったから、こちらもリキが入ったね。

ということで今日の対談。

そこでは、このようなビッグイベントでは、もっとも面白く、盛り上がる準々決勝から準決勝にかけてのディスカッションが展開された。

まず意見が一致したのは、「強豪と思われているチーム」が、こんなに順当に勝ち上がった大会は珍しい・・ということだったね。

後藤さんは、「それもサ・・強豪が先制し、それをチャレンジャーが追いかけるという展開になったことも興味深かったよね・・」などと、ポイントを指摘する。

これがいいんだよ。互いに、自分の「視点」を提示することで刺激し合い、そのことでテーマを整理しながら「深めて」いけるからね。

そして結局、強豪の呼び名を欲しいままにしている4か国がベストフォーを独占することになった。

この「現象」については、まだまだ深い考察が必要だろうけれど、とにかく「生本」だから、この時点での互いの考え方、感覚的な捉え方をぶつけ合ったっけ。

とても面白い対談だったと思う。まあ、東京の編集サイドは苦労するだろうけれどね。

ところで決勝。そのカードは、結局、ドイツ対アルゼンチンになった。

昨日のコラムでも書いたように、私は、とても良かったと思っているんですよ。何せ、南米のワールドカップで、ヨーロッパ同士の決勝になるなんて興ざめも甚(はなは)だしいじゃありませんか。

私は、そう思っているわけなのですが・・。

それで、(日本対ギリシャ戦が行われた)ナタウで知り合った、ブラジル在住の女流サッカージャーナリスト、大野美夏さんに、情緒的な背景事情を聞いた。

あっと・・その前に、異文化接点というテーマ。

今回「も」、大野美夏さんのようなジャーナリストだけじゃなく、本当に多くの「異文化の方々」と知り合いました。ブラジル人はもちろんのこと、ドイツ人やアメリカ人、フランス人やイタリア人、アルゼンチン人やコロンビア人などなど。

サッカーを話題にすりゃ、もう、すぐに打ち解け、心を割ったハナシに花が咲いちゃう。

何せサッカーは、人類史上最強の「異文化接点パワー」を秘めた社会的存在だからネ。

このテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」も参照してください。

いかに私が、サッカーによって助けられ、視野も広がったか・・などについて、具体的に経験した出来事も含めて論考(!?)したつもりです。

あっと・・大野美夏さん・・

「ブラジル人は、どう思っているのだろう?・・三位決定戦では、どちらとやりたいんだろう?・・オランダかアルゼンチン・・どちらのチームが決勝へ進むのがいいと思っているのだろう?・・」

「湯浅さん・・そのテーマは単純ですよ・・アルゼンチンは、感情的な部分も含めて宿命のライバルですよね・・だから、アルゼンチンに決勝に進んで欲しくないという感情もあるし、もし三位決定戦で負けでもしたら、そちらはもっとイヤだっていう思いもありますよね・・」

「とにかくブラジル人は、アルゼンチンが、大会の成果として、ブラジルよりも上にいくことだけは我慢できないんです・・」

彼女とは、記者席が隣同士だったので、そのハナシで盛り上がったっけ。

ブラジル人は、アルゼンチンが、大会の成果として「上」にいくことだけはイヤだ・・。それは、とても単純な「感情的な構図」なんだね。

だから彼らに決勝へ進んで欲しくない。こうなったら、自国開催のワールドカップ決勝で、ヨーロッパ勢同士が対戦することなったって、そんなコトは、どうでもいいっちゅうわけだ。

もちろん、三位決定戦で激突すれば、自力でアルゼンチンをたたき落とすことができる。でも逆に、美夏さんが言ったように、そこで負けるのは、まさに最悪のシナリオというわけだ。フムフム・・

そんな、チト錯綜した思いもあったんだろうね、PK戦でアルゼンチンが勝ったときの大野美夏さんは、とても複雑な表情を浮かべていたっけ。

彼女は、他の日本人ジャーナリスト連中とも同じテーマで話し合っていたようだから、私も含めて日本人は、そんな錯綜した「心理メカニズム」も楽しんでいたんだろうね。

とまれ、そんな宿命のライバルという(理性を超えた!?)関係性が、サッカー発展のために寄与しないはずがないことだけは、確かな事実だと思うよ。

ということで筆者は、ブラジルが、今回の「強烈な刺激」によって覚醒し、本当の意味の「サッカー王国」に返り咲いてくれるモノと期待しているわけなのです。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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