トピックス
- 2014_W杯(5)・・とんでもない経験・・また今日のゲームについても簡単に・・(2014年6月15日、日曜日)
- いや、今日は、ホントに、とんでもない経験をしちゃったですよ。
実は、神経痛のため、他の都市で行われるゲームを諦めざるを得なくなりつつあるんです。
何といっても、(例えば)サルバドールやフォルタレーザまでクルマで移動するのがキツイ。
要は、シートに座るときの、痛みを緩和する「体位」を探すのが、とても難しいんです。だから、「あの」痛みに耐えながら700キロ近くを移動するのは、キツイんです。フ〜〜ッ・・。
そのこともあって、今日「も」テレビ観戦。それも、レシフェから80キロ離れた山間の町に住む、ウチの娘の留学先のクラスメイトのお兄さんのところで。ちょっと「関係性」が複雑になり過ぎですかネ。悪しからず・・。
クルマでの移動だけれど、80キロくらいだったら、耐えられるんですよ。
でも、日本の第2戦が行われるナタウまでは、250キロほどある。こちらでは、ナタールではなく、ナタウと発音するのが一般的だけれど、そこまでたどり着けるかどうか・・。フ〜〜・・。
あっと・・友人のお兄さんの家でのテレビ観戦。
様々な「現地の方々」と触れ合い、異文化を体感することも、今回の目的の一つだからネ。
ところで、スタジアム観戦。
もちろん、昨日のコートジボワール戦はスタジアムだったけれど、記者席に座りつづけるのも苦しかった。
プレスセンターでも、寄ってきた岡田武史と昔話をしながら、何度か、痛みから顔をしかめたんだけれど、その度に、彼から、「オレ、なんか悪いこと言った?」なんて、ジョークで責められちゃったりして。あははっ・・
そうそう、岡田武史とは、こんなハナシで盛り上がったっけ。
「前回のW杯じゃ、デンマーク戦の記者会見で怒らせちゃったよね・・オレって、岡田武史を怒らせるの得意なんだよ・・」
「えっ!?・・それって、どんな質問だったっけ?」
「たしか、こんな感じだったと思うよ・・」
・・岡田さんの前に行われた選手への会見で、ある外国人記者から、日本はどうして、あれ程までにアグレッシブにプレーできたのか?ってな質問が飛んだので
すが、(勝っただけじゃなく、そのようなポジティブな印象を残したことも含めて!)終わりよければすべてよし・・って感じていませんか??・・
「へ〜・・覚えてないな〜・・そのとき、オレは何と答えたの?」
「もう完全に、ワケの分からない専門用語を羅列して、オレ達を煙に巻いていたよ・・」
「ヘヘっ・・オレって、それ、上手いんだよネ・・」と、岡田武史。
そのとき、当時のコトが鮮明に思い出された。
厳しい闘いをつづけるなかでグループリーグを勝ち抜いた感動もあって、岡田武史に対するレスペクトも含めて、心の底から記者会見を楽しんでいたっけ。
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あっと・・今日の、とんでもない経験のハナシだった。
それは、カーナビに関連したコトでした。
要は、ブラジルのカーナビが、「全て」を網羅していない・・という事実を、冷や汗とともに体感させられたんですよ。
何せ、高速道路を走っているときに、急に、ディスプレイに「右へ曲がれっ!」っていうサインが出されたんだからね。
あっと・・カーナビのアナウンスだけれど、それも、ポルトガル語だけだったっけ。ディスプレイに表示される言語は、ポルトガル語、英語など多くをカバーしているにも関わらず・・ネ。
その言語選択肢のなかに日本語もあったっけ。でも・・
そう、日本語で表示されたインストラクションが、意味不明で、逆に、もっと分からなくなっちゃうんだよ。だから、結局、ディスプレイ表示は「英語」を選択せざるを得なかった。
でも、アナウンスはポルトガル語だけ。ちょっと閉口させられたけれど、まあ、ディスプレイを見ていれば分かるから問題ない。でも・・
そう、カーナビに収められている「内容」が、とんでもなく未完成だったんだ。
要は、大きな都市の周辺まではカバーしているけれど、一度「そこ」を離れたら、自分がどこにいるか、まったく分からなくなってしまうっちゅうことです。
そのとき私が導かれたのは、山のなか。もちろん、まったく舗装されていない。それに、周りの村は、ちょっと危ない雰囲気。フ〜・・
でも、こちらは、カーナビに頼るしかないわけで、言うことを聞いていたんだよ。でも・・
そう、どんどん、山中に深入りされさせられちゃうんだ。そんな状況だから、カーナビへの信頼をギブアップするしかなくなった。
それにしても、「あそこ」までカーナビを信頼してフォローしつづけた自分のバカさ加減に「も」閉口したっけ。
何せ、まったく舗装されていない道なき道を突き進んでいったんだからサ。あははっ・・
ブラジルに行く前、友人の兄弟の方と、何度かスカイプで話したんだけれど、そのとき彼が、「え〜〜・・カーナビね〜・・ここはブラジルだから、あまり信用しない方がいいよ・・」なんて言っていたっけ。
でも、ここまで想像を絶するモノだとは思わなかった。あははっ・・
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さて、ということで今日のゲーム。
オットマー・ヒッツフェルトが率いるスイス代表は、例によって、それなりに高質なサッカーを魅せたよね。
対戦相手のエクアドルも、南米のチームらしいサッカーを展開したけれど、やっぱり、試合巧者という視点で、スイスに一日の長があった。
このグループ(フランス、スイス、エクアドル、ホンジュラス)では、やはりフランスがダントツだね。2位はダンゴかもしれないけれど、でも、やはりスイスが一歩先んじているっちゅう印象だね。
それにしても、ゴールラインテクノロジー。
フランス対ホンジュラス戦で、はじめて「その」存在感が際立った。フランス、ベンゼマの2点目シーンのことです。
「あれ」は、人間の目では判断は不可能だよね。だから、最後は、(もしかしたら感情が入った!?)感覚的なモノになってしまう。
とにかく、「これ」で、また一つ、サッカーの歴史に残るスキャンダル要因が削られた。
サッカーでは、レフェリーのミスジャッジもドラマの内なんだよね。もちろん、そのことで、これまで本当に多くの「理不尽な出来事」が起きたわけだけれど。
どのベクトルが、サッカー文化の健全な振興・・という視点でベストなのか・・。まあ、これから、そんなテーマにも入り込んでいきましょう。
これから、アルゼンチン対(我らがイビツァ・オシムの!!)ボスニア・ヘルツェゴビナ戦が行われる。
後から、スイスとフランスも含めて、コメント書き加えようと思います。では・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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