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2015_ACL準々決勝・・さて、もう「やるっきゃない」アウェー戦が楽しみになってきた・・(レイソルvs広州恒大、1-3)・・(2015年8月25日、火曜日)

フ〜〜・・たしかに広州恒大は、とても強いチームだった。

それでも・・

・・そう、たしかに前半は、吉田達磨さんが会見で言っていたように、広州恒大がブチかましつづけた、素早い攻守の切り替えからの「圧迫感」に苛(さいな)まれ、自分たちのサッカーが、まったくと言っていいほど出来なかったレイソルだったけれど・・

・・でも後半は、「やっと」自分たちの優れた組織サッカーを思い出し、立派なプレーを展開できるようになった・・

・・そう、「J」ファーストステージの後半あたりから魅せはじめた、「小さなトコロ」にもこだわることで、より高い確率で結果も残せるような優れた「意志のサッカー」・・

・・とはいっても、この試合では、セットプレーから3失点を喫してしまった・・

・・一点を返したとはいっても、「あの」強い広州恒大を相手に、アウェーで「3点差で勝つ」ことは容易じゃない・・

・・フムフム・・

ということで、このコラムじゃ、まず何といっても、(吉田達磨さんもシャッポを脱いでいたように!?)広州恒大がとても強いチームだという視点から入りましょうかね。

その絶対的なバックボーンは、「優れた」プロ選手と監督を擁しているという事実。

まあ、当たり前だけれど、監督が「あの」フェリペ・スコラーリだからネ、ハードワークをサボるような選手など出てくるはずがない。

そう、「あの」個の才能たちが、まさに全力で、攻守にわたるハードワークをブチかましつづけるんだよ(優秀な外国人選手だけじゃなく、中国代表も6人、7人いる!?)。

彼らは、(冒頭で書いたように!?)素早い攻守の切り替えを絶対的なベースに、(ディフェンスで!)「落ち着く」ところと「行く」ところのメリハリが、本当に素晴らしくコントロールされたサッカーを展開したんだ。

その中心にいたのは、言わずもがなの、現役ブラジル代表パウリーニョ(あっと・・スコラーリ、パウリーニョ、そしてロビーニョは、6月から8月にかけて広州恒大に参戦だぜ!)。

とにかく、ボランチのパウリーニョがリードする「守備のメリハリ」は、見応え十分だった。

それをベースに、広州恒大がブチかました「圧迫感」によって、前半のレイソルが、ちょっと受け身になってしまったというわけだ。

それは、とても残念だった。もちろん、自殺点も含めたセットプレーからの2失点も含めてネ。

それにしても広州恒大は、本当に、よく走り、よく闘っていた。

忠実でダイナミックなチェイス&チェックを基盤に、「行く」プロセスに入った次の瞬間には、何人もの広州プレイヤーが、「同時に!!」連動ディフェンスを展開するんだよ。

そう、パウリーニョを中心にしてね。

中盤ディフェンスが、そんなふうに、抜群にダイナミック&スマートだから、最終ラインの選手たちも、どんどんと「前」へ進出して、ボール奪取勝負をブチかましていたっけ。

もちろん広州ストッパーが、「ココゾッ!!」のタイミングで(中盤まで進出して!)ボール奪取勝負をブチかませるのも、パウリーニョの統率力あればこそだね。

本当に、それは、それで、見応え十分だった。

でもネ・・

そんな強烈な組織ディフェンスをコアにゲームを支配しつづける広州恒大ではあったけれど、例によって、組織的な(コレクティブな)仕掛け・・という視点では、課題満載だったよ。

ボールがないところでの3人目、4人目の動きが鈍い。そう、彼らは、どうしても様子見になってしまうっちゅうわけだ。

まあ、とはいっても、あれほどのドリブル突破力(個の勝負パワー)や、セットプレーでの高さやテクニック(パワーも!)を備えているわけだからサ、それを前面に押し出すような攻撃のチーム戦術で統一していかない手はないよな。

まあ、あの強烈な「個の才能連中」が、組織サッカーにも長けたら、鬼に金棒だろうけれどサ。

ということで、レイソルは、ホームで「悔しい敗北」を喫してしまったわけだけれど、それでも、これで「やること」は決まったという視点もある。

そんなフッ切れた心理状態には、ポジティブな意味合いも内包されているというわけだ。

また選手たちは、特に後半から展開でるようになった優れた組織サッカーによって、「やれるっ!!」という体感を積み重ねたはず。

相手は、とても強い広州恒大。それも、点差を広げて勝つしかないという広州でのアウェーマッチだぜ。

相手(と状況!?)にとって不足なし。とにかく、これほどの学習機会は、そう簡単に得られるモノじゃないことだけは確かな事実だよ。

レイソルは、立派なサッカーを展開することで「ACL」を勝ち残った。そしてだからこそ、その「機会」をたぐり寄せられた。

いまレイソルは、優れたプロコーチ吉田達磨さんに率いられ、内容と結果が、高みでバランスする、とても高質なサッカーを展開している。

次のアウェー戦(9月15日の火曜日、21時キックオフ)が今から楽しみになってきました。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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