トピックス
- 2015_アジアカップ(11)・・ホテルと中心街の雑踏について・・また試合と前日会見(川島永嗣との対話)・・(イランvsUAE、1-0)・・(2015年1月19日、月曜日)
- どうも、おはようございます。
これからは、1日の「時間の経過」とともに、HPをアップしていくことにしますよ。
とにかく、色々なことが起きるから、その都度アップしていった方が、臨場感があるし、自分自身の「感性」も、まだしっかりと「そこにある」から・・ネ。
ということで今日は、まずホテルについて簡単に。
昨日のコラムでも書いたように、ここは、あるアクシデントのために、エージェントがグレードアップしてくれたホテルです。
もちろん四つ星じゃないし、一階には(ナイト)バー、屋上にはディスコが併設された、複合娯楽ホテルってな感じのところです(多分オーナーは同じ!?)。
でも、夜中1時までつづくディスコ騒音を我慢すれば、快適なこと、この上ありません。
とにかく、昨日コラムでも書いたように、食事とスタジアムアクセスが楽なことがスーパー。それに、ディスコ騒音といっても、まあ仕事に差し支えはないし、どうせ夜中の1時前にベッドに入ることもないからね。
ところで、このディスコ騒音。マネージャー氏が言っていたように、夜中の1時になった瞬間に、まさに「ピタリッ」と音がかき消えた。たぶん当局の規制が厳しいんだろうね。
シドニーでも感じたけれど、とにかくルール厳守の雰囲気は、ものすごい。まあ、移民の国で、様々な文化が入り交じっているからネ。ルールを厳守させなければ、都市全体がグチャグチャになってしまうっちゅうことなんでしょ。フムフム・・
ということで、いま朝食を摂ってきたところ。
三つ星以下の安ホテル事情は、明らかにヨーロッパの方が上だね。
何せ、朝食といっても、インスタントコーヒーとトースト、それにジャムが少々ってな感じなんだからね。これは、ブリスベンやシドニーのホテルでも同じだった。
もちろんビジネストリップじゃないのだから、まあ、仕方ない。
とにかく、色々な意味で、すべてを自分一人でアレンジ&マネージするような貧乏旅行「も」できる自分を誇らしく思いますよ。あははっ・・
ところで、このホテル一階の、レストラン兼(ナイト)バーのマネージャー氏(写真をご参照アレ)、ものすごく声が太い、大迫力のオーラを放散するオッサンです。私よりも声が大きいんだからサ。
でも、ものすごく優しい、いい男なんですよ。
その彼が、私について、事細かに聞きたがる。
「アンタは何のためにメルボルンに?・・へ〜、ジャーナリストなのかい・・でもサ、いくらスポーツが盛んなメルボルンといっても、ここでのサッカーは、まあ4番目のスポーツだからね・・」
「エッ!?・・じゃ、ナンバーワンは??」
「そ
りゃ、オジーフットボールさ・・西のパース、アデレードからメルボルンにかけての、オーストラリア南部じゃ、オジーフットボールが、もっともポピュラーな
んだよ(ちなみに、オジーフットボールは、同じフットボールだから、単に「オジー・ルール」と呼ばれている!)・・」
「へ〜、そうなんだ〜・・それじゃ、シドニーやブリスベンといった、少し北へ上がった都市じゃ、どうなんですか?」
「そうだな〜・・シドニーやブリスベンでは、ラグビーがトップで、次がクリケット、そしてサッカーとオジー・ルールが3番手を争っているってな感じかな・・」
「ふ〜ん・・でも、ワールドカップや今回のアジアカップは、ある程度は注目されるんでしょ?」
「もちろん!!・・とにかく、相手が世界やアジアってなことになったら、みんなの注目が、俄然集まるよ・・あっと・・1998年フランスW杯へ向けた、イ
ランとのプレーオフが、ここメルボルンで行われたよな・・オレも、もちろんスタジアムまで駆けつけて、あの悲劇を味わったよ・・まあ、2002年W杯へ
の、ウルグアイとのプレーオフはシドニーだったけれどネ・・」
このオッサン、スポーツには目がない。もちろん、現在進行形のテニス・オーストラリアオープンにも興味津々で、錦織圭にも大注目している。
そんな、こんなで、朝から、コミュニケーションが盛り上がってしまった。とにかく、気持ちのよい人との出会いは、楽しいことこの上ないよね。
さて今日は、これから街中へ繰り出しまっせ。
ブリスベンじゃ、殺人的な高温多湿の気候だったから、まったく外へ出る気がしなかったけれど、ここメルボルンは「天国」だからね。
____________
ということで、メルボルン中心の繁華街へいってきた。もちろん、フリンダース・ストリート、フェデレーションスクウェアと、その周辺ゾーン。疲れた。フ〜〜ッ・・
やっぱり、私は、人混みが苦手だ。
でも、基本的な情報は仕入れなきゃいけない。だから、まず、フェデレーションスクウェアの「ビジター・センター」を訪れた。
昨日も書いたけれど、私のホテルの目の前から、スタジアム正面を直接通るバスがあるんだよ。でも、ウイークデイのタイムテーブルが分からない。
昨日は、記者会見の後でコラムを書いていたから、メディアセンターを出たのは、11時半を過ぎていた。でも、「まだバスはあるさ・・」と、タカをくくってバス停まで歩いた。そしたら・・
そう、昨日は日曜日だから、11時を過ぎてすぐに最終バスが出てしまった後というタイミングだったらしい。
仕方なく、トラムに乗ろうと歩いた。そしてトラムの停留所に着いたら、そこでも、すでに終電が出てしまった後だった。
フ〜〜ッ・・ついてない。
ということで、ちょっと悔しかったけれど、仕方なくタクシーでホテルへ戻ったんだよ。そしたら、8キロほどの道程だったけれど、何と、13ドルほどで行けた。深夜料金にもかかわらずだよ。
・・へ〜〜、それじゃ、シドニーの「あのタクシー料金」は、いったい何だったんだ・・なんて、またまた憤りがぶり返してきた・・フ〜〜ッ・・
あっと、ビジターセンターのハナシだったっけネ。
でも結局「そこ」では、バス(路線ナンバーは、246番だぜ!!)の時刻表までは分からず、後でネットで検索することにした。
とはいっても、今日も夜にはメディアセンターへ行くんだから、実際にバス停までいって調べれば何のことはないじゃないか。フ〜〜ッ・・
まあ、バスは、ウイークデイ、土曜日、日曜日と、タイムテーブルがまったく違うから注意しなきゃいけないけれど、私がメルボルンを後にするのは、23日の金曜日だから、もう曜日の違いに気を使わなくていいってわけサ。フンッ・・
あっと、人混み。
それについては、掲載した写真を見てくださいね。
とにかく私は、人混みが苦手。だから、30分ほど散歩して疲れ切り、這々の体でホテルへ戻ってきたっちゅう体たらくだったのです。
今日は、これからヨルダン監督とアギーレ&川島永嗣の記者会見がある。まあ、楽しみだね。
___________
ということで、イラン対UAE戦と、川島永嗣との質疑応答をまとめます。
まずテレビ観戦した、イラン対UAE戦から。
そのとき、「ヨ〜シッ!!!」なんて声が出てしまった。
後半ロスタイムに、イランが挙げた決勝ゴールの瞬間。
まあ、オフサイド「気味」ではあったけれど、最後にヘディングした選手は、ボールが出た瞬間は、オフサイドの位置にいなかったかもしれないし、その「出たボール」にしても、明確にイラン選手のパスではなく、相手と「交錯したこぼれ球」だったとも考えられるからネ。
まあ、とにかく、試合の内容からすれば、フェアで順当なイランの決勝ゴールだった・・よね。
そう、「底力」もふくむ総合力としては、明確に、イランの方が上なんだよ。だから、決勝トーナメントで「別の山」へ行ってくれたことで、(お恥ずかしながら・・!?)少しだけ「ホッ」としていたっちゅうわけだ。
そんなことを書くと、「何を言いってんだ〜!!・・今の日本代表だったら、どんなチームが来ようが、まったく問題ないじゃないか〜っ!!!」なんて、ブーイングされてしまうよね。
たしかに、その通り。
まあ、私のガッツポーズのバックボーンとしては、比較的、UAEの方がやり易いっちゅうニュアンスと捉えていただければ幸いでっせ。
とにかくイランには、ブラジルW杯でアルゼンチンを「あそこまで追い込んだ」という実績イメージがあるから、相手が強ければ強いほど、「底力」が倍加するというイメージもある。
だから、できれば彼らとは、決勝で当たりたい・・というのが本音っちゅうわけなのです。
たしかにUAEには、10番と7番、はたまた11番という、天才肌の「個人勝負プレイヤー」がいる。彼らを自由にやらせたら、少しは問題が生じるかもしれない。
でも日本には、互いの守備イメージが極限まで有機連鎖するほどスーパーな組織ディフェンスがある。だから、彼らがボールを持てば、持つほど、ドツボにはまってしまうこと請け合いなんだよ。
そんなUAEに対し、イランは、攻守にわたって、組織プレーと個人勝負プレーが、とても堅い次元でバランスした、高質なサッカーを展開するからね。
とにかくイランとは、決勝で当たろうぜ。
____________
ということで、最後に、今日の「前日会見」で交わされた川島永嗣との「対話」。
・・川島さんとは、たぶん、一生に一度の質疑応答になるだろうから、是非とも、このことは聞いておきたかった(笑)・・
・・テーマは、(決定的!?)スペースの攻略・・もちろん、ドリブルでも、組織パスコンビネーションでも、はたまた、それらの効果的な組み合わせでも仕掛けていける・・
・・でも、ここでは、組織パスコンビネーションで、(決定的)スペースを攻略するというテーマに絞りたい・・
・・川島さんは、常にチームの一番後方でゲームを観察している・・それも、アジアから世界まで、様々なサッカーを体感している・・特にアジアについては、既に十数年にわたる経験と知識をお持ちだ・・
・・だからこそ聞きたい・・
・・組織パスコンビネーションでスペースを攻略していくというテーマについて、アジアは、どのような変化(進化)を遂げている(遂げた!?)のだろうか??・・
チト長い質問だったけれど、川島永嗣は、とても真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれたっけ。曰く・・
・・アジアでも、時を経るにしたがって、しっかりとボールを動かす組織サッカーが浸透してきていると感じます・・
・・今回のアジアカップでも、多くのアジア諸国が、組織サッカーを前面に押し出す、モダンでスマートなサッカーを展開して(やろうとして!?)いますよね・・
・・とはいっても、そんなパスコンビネーションを主体にスペースを攻略していくという視点では、世界と比べたアジアのレベルは、まだ発展途上です・・
・・とにかく彼らが、組織プレーと個人勝負プレーが高い次元でバランスする高質なコレクティブ(組織)サッカーへ脱皮することへ強い意志をもち、そのベクトル上にあることだけは、確かです・・
・・まあ、とはいっても、まだ時間は掛かるでしょうが・・
いいネ。川島永嗣。
私の質問の意図を、十二分に理解し、そして的確にコメントしてくれた。感謝・・です。
数日前の「前日会見」でもそうだったけれど、選手が同席しているわけだから、やはり、特に選手に語ってもらうことが大事だと感じていた筆者なのですよ。
だからこそ、前回も、遠藤保仁に質問を投げた。
・・貴方は、いまでも、明らかに発展している・・では、その発展コンテンツのなかで、もっとも大事な進化ファクターは何だろうか・・??
そんな風に、分かりやすい質問が出来たらよかったけれど、実際は、チト舌っ足らずになってしまったよね。でも遠藤保仁は、巧く対応し、とても素敵なコメントをしてくれたよね。
ということで、今後とも、選手が同席する「前日会見」を楽しみにしている筆者なのでした。
============
最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]