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2015_アジアカップ(13)・・さて、オーストラリアに来てから最初の「オフ」です・・国立ヴィクトリア美術館・・そしてペンギンパレード・・(2015年1月21日、水曜日)

どうも皆さん。

昨夜も、ホントによく寝られました。

とはいっても、昨日からの頭痛が、まだ少し残っている。ということで、朝食は、パン等の炭水化物はまったく摂らず、フルーツジュースとコーヒーだけで済ませることにしました。

この頭痛、昔からなんですが、どうも、水分の不足が(も!?)原因で起きるらしいのですよ。もちろん、自分の経験ベースの「見立て」だから、ホントのところは分からないよ。

でも、「耳のなかの共鳴現象」も含めて、水分を十分に摂取したら、とてもスムーズに、問題が解消するのが常なんですよ。

繰り返すけれど、本当のところは、ホントに分からないんだよ。でもサ、友人のドクターに、こんなことを言われたことがあったんだ。

「その耳のなかで共鳴する問題だけれど、アメリカの文献では、新しく発見された症状らしいんだよ・・そして、その原因が、水分不足・・だから、その症状が出たら、意識的に水分を補給した方がいいね・・」

「あっと、オマエは、痛風や頭痛もかかえているんだから、水の摂取は、すべてに共通してポジティブなはずだよ・・もちろん飲み過ぎは、逆に問題になるかもしれないけどサ・・」

フムフム・・

ということで、頭痛や耳のなかの共鳴などが起きた場合は、痛風の発作予防もふくめて、意識して水を飲むようにしているんですよ。

あっと・・。もしこの頭痛の引き金が水分不足だったとしたら、それは、ここメルボルンにはあるまじき猛暑に起因しているかもしれないね。

実は、(先日のコラムに書いたように、到着した日は理想的な気候だったけれど!!)昨日も今日も、またたぶん明日も、メルボルンでは考えられない蒸し暑さなんだよ。

まあ、昨夜の日本は、そんな急激な気候の変化があったにもかかわらず、余裕をもって「自分たちのサッカー」を貫き、ロジカルに勝ち切ったけれど・・ネ。

そういえば、オーストラリア人ジャーナリストが言っていたっけ。

「ブリスベンでも、とても涼しい日があるし、シドニーやメルボルンでも、今日のように厳しい蒸し暑さに襲われることがあるんだよ・・」

まあ、自然は、誰にもコントロールできないっちゅうことか・・。

ということで今日は、オーストラリアに来てから最初の「蒸し暑いオフ日」ということになりました。

さて、何をやろうか。

全豪オープンにクリケット等など、スポーツイヴェントが目白押しだぜ。でも・・

そう、私は、昨日コラムでも書いたとおり、まず、国立ビクトリア美術館(National Gallery of Victoria州)を訪れることにしていたんですよ。

豪州で、もっとも古く、もっとも規模の大きなギャラリー。そして、驚いたことに、無料なんだ。

先日のコラムでも書いたように、国自体がとても裕福なオーストラリアは、公共サービスが本当に充実しているということなんだろうね。

そういえば、メルボルン中心街を周遊するトラムやバスは無料だし、これから、その無料の範囲を広げようと計画しているんだそうだ。フ〜ン・・

あっと、国立メルボルン美術館。

もちろん美術館(ギャラリー)のなかも、無料にもかかわらず、様々な設備や雰囲気が、とても洗練され、清潔感にあふれている。

もちろん、各部屋に配置された係員の方々も、ものすごく親切だし、フラッシュを使わなければ、写真も自由に撮っていい。

私は、ヨーロッパ中世の絵画や美術品に、とても興味を惹かれた。なかには、レンブラントやモジリアーニ、またピカソの作品も展示されている。また、世界から集められたモダンアートも素晴らしく内容が充実している。

いや、ホント、来てよかった。

でも私は、芸術に対する造詣(ぞうけい)が深いわけじゃないから、何かを語ろうなんて、大それた(高慢な!?)野心なんてもっていませんよ。ご心配なく。

単に、自分が気に入った絵画が、私にとっての最高の芸術・・ってな、単純な態度なんですよ。そして、自分の気に入った絵画や芸術品に接することで、とても心が落ち着く。

だから、結局6時間ほど、ギャラリーを楽しんだ。もちろん、気に入った絵画の前に、1時間以上も座っていたりしたよ。

ホントに、気持ちのよい時間だった。

ということで、昨日のコラムで書いた、サッカーの深いテーマだけれど、それに考えをめぐらせるような心持ちには、まったくならなかった。

・・サッカーの内容と、ゲーム結果の相克というテーマ・・日本代表の充実したディフェンスのコノテーション(言外に含蓄される意味)・・天賦の才を「簡単に殺して」しまう日本という国・・などなど・・

帰国してから、ジックリとテーマを絞り込んで構想を練りましょう。ということで、今日は、ご容赦・・

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あっと、これから、ホテルの一階レストラン(ナイトバー)で夕食を摂り、その足で、近くの海岸まで、「ペンギンちゃんのパレード」を観に行こうと思っています。

メルボルンの南に位置するフィリップ島での「ペンギンパレード」は、超有名だけれど、ここメルボルン市内の海岸でも、同じような光景が観られるそうな。

その海岸には、長く突き出した「桟橋」があり、そこを歩いて沖まで行けば、「漁」から帰ってきた、小ぶりの「フェアリー・ペンギン」の群れを楽しむことが出来るんだってさ。

ホテルの方に、是非いってきなさい・・って言われた。

メルボルンじゃ、ホントに、ホテルに恵まれたよね。感謝・・

この、ペンギンパレードについては、後からアップしまっせ。では・・

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ということで、行ってきましたよ、ペンギンちゃん。フ〜〜ッ・・

ホテルから、メルボルン湾の海岸(ビーチ)まで15分くらい歩き、そこから桟橋までまたまた30分くらい歩いた。

とにかく暑かったから、汗だくになった。でも、やっと到着した。

そこは、桟橋の先端から、岩場につづく遊歩道。その岩場の奥に、たくさんのペンギンの巣があるということなんですよ。彼らは、暗くなったら、海から巣に戻ってくる。

ところで、メルボルン湾のビーチ。

そこをを歩きながら、「ここって・・まさに、ロサンゼルスやサンタモニカのビーチロードじゃないか・・」なんて思っていた。景色や雰囲気が酷似しているんだよ。

何せ、ホテルから15分も歩いたら、ロサンゼルスのロングビーチ(!?)なんだぜ。まったく想像だにしていなかった。

私は、そこに20時ころ到着した。まだ日没までは30分ほどある。

そして、岩場を観察するために歩き回っていたら、幸運なことに、日本人女性とオーストラリア人のご夫妻と知り合になったんだよ。

最初は、私と彼女の目が合い、自然と、「日本人の方ですよね・・」と言葉を交わしたのがキッカケになった。

彼らは、メルボルンに住んでいるご夫妻。旦那さんは、日本語もできるけれど、やはり私の英語の方がスムーズだから、奥さんもふくめて英語で会話することにした。

そして話しているうちに、とても大事なインフォメーションをいただくことになったんですよ。

要は、こういうことです。

・・ペンギンは、9時半を回らないと帰ってこない・・また、前述の観光地のように、群れになって帰ってくるのは希で、普通は、三々五々、インディビデュアルに帰宅するってな感じらしい・・

・・そのときは、もちろんあたりは真っ暗・・でも、フラッシュを用いた写真撮影は許可されていない・・ペンギンは、たまには群れることもあるし、ピョコピョコと岩場を上り下りする光景が見られることもある・・でも、それは希・・

・・また、暗くなって、ペンギンが帰ってくるころには、ボランティアの監視員の方々が目を光らせているから(写真を撮らせていただいた方は、とても優しい感じの方でしたが・・)フラッシュは絶対に使えない・・

なるほど〜・・。まあ、仕方ないよね。ペンギンのパレードは諦めかな・・。

そんなコトを思っていたとき、唐突に、一羽のペンギンが顔を見せたんだよ。

私が、最初に見つけたんだけれど、岩場のなかから、ヒョコッてな感じで飛び出してきたんだ。そして、ベンチの下の影にもぐっていった。

もちろん私は、夢中でカメラのシャッターを切った。

そして、通り過ぎる人たちに、「このベンチの下にペンギンちゃんがいますよ・・でも、あまり刺激したら、ビックリしてしまうだろうから、優しく・・ね」なんて、お知らせした。

なかには、子供連れのファミリーもいたからネ。子供が、飛びつくような激しい勢いで近づいたら、もちろんペンギンは恐怖で逃げまどっちゃうでしょ。

私の注意が効いたようで、子供さんもふくめ、皆さん、とても優しくペンギンを観察したりカメラに収めたりしていた。

もちろんドイツ人観光客には、ドイツでも話し掛けたよ。もちろん皆さん、一様に、ビックラこいていたっけ。あははっ・・

そしてサンセット。美しい。

その頃から、繰り出してくる人の数が、どんどん増えていった。もちろん、ボランティア監視員の方々も勢揃いしはじめている。

最初に私と遭遇した「例のペンギンちゃん」の周りは、まさに人だかり。監視員の方々が、汗だくで交通整理をしている。でも、人は、どんどんと、その一匹のペンギンちゃんへ迫ってくる。

私は、ペンギンちゃんと同じように(!?)、その雰囲気にビビり、「まあ・・いいや・・」と、ホテルへ戻ることにした。

そして、ロングビーチの「ボードウォーク」を、来た方向へ戻っていったんですよ。いや、そのつもりだったんです。でも・・

そう、完璧に、道に迷ってしまった。

そして、住宅地に迷い込んでしまったんだよ。もちろん、そこに住んでいる方に、道を尋ねた。でもその方は、私が思っている方向とは「真逆」を指さすんですよ。

「えっ・・アッチですか?・・そんなハズはないんだけれど・・まあ、もう少し先まで行ってみます・・」

そ の方に聞いたのは、私のホテルがあるストリート(バークレー通り)がどこかということでした。でも、そのストリートは長い。だから、いま自分が向かってい る方向まで伸びているかもしれず、逆に、その方が教えてくれたのは、ホテルがある位置からすれば、より遠くなる方角かもしれないと、思えたんですよ。

そこで、鈍感な筆者は、ハッと気付くワケなのです。

その方は、善意で道を教えてくれたのに、道が分からずに聞いた方が、自分の判断で、それまでの(迷っていた!)方向を維持しようとしている。それって、道を教えてくれた方に、とても、とても失礼じゃないか!!

「あっ・・スミマセン・・本当に、申し訳ありません・・私は、こんな性格なんですよ・・後で、教えていただいたことに素直に従わなかったことを後悔するかもしれませんが、とにかく、もう少し、この方向へ行ってみたいんです・・本当に、申し訳ありません・・」

その方は、ビックリして、「いや・・大丈夫ですよ・・まあ、もう少し先で、ご自分が間違っているって確信したら、この道を戻ってくれば、バークレー通りには出ますからネ・・では、グッドラック・・」ってな、優しい言葉を掛けてくれるんだよ。

やっぱり、温かい人の思いやりを「顧みない」ことほど無神経で失礼なコトはない。私は、深くアタマを下げ、「お心遣い、心から感謝します・・」って言って、その方と別れたのでした。

そして・・

そう、100メートルもいかないうちに、たしかにバークレー通りは、逆方向だって気付いたんだよ。その根拠は、やっと、自分が知っているストリートにぶち当たったことでした。フ〜〜・・

そして同じ道を戻っていったんだけれど、先ほどの方は、既に、お家の中へ入られたようで、見当たらなかった。そこで、もう一度、心のなかで、「申し訳ありませんでした・・」なんてね。フ〜〜ッ・・

ということで、やっと、本当にやっとの思いでホテルに戻ってきた次第。

ホント、穴があったら入りたいよ・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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