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2015_アジアカップ(19)・・ニューキャッスルでの「例の」ランチ定食レストラン・・試合は、オーストラリアが完勝・・これで決勝が楽しみになったじゃありませんか!・・(オーストラリアvsUAE、2-0)・・(2015年1月27日、火曜日)

さて、すべてが順調に運び、先ほど、ニューキャッスルのメディアセンターに到着しました。

すべて順調・・!? それは、朝方のルーチンワークと、ニューキャッスルへ行く準備のこと。

まず、朝ゴソゴソと起き出してから、すぐにシャワーを浴び、ホテルに隣接するコインランドリーに洗濯物をセットしてから朝食(今朝はハム&チームズのオムレツにキャフェオレ)にありつき、そこで、フロントのジョージと、今夜のパーキングの「割引」について確認した。

今夜のパーキング・・

要は、以前のコラムでも書いたように、レンタカー屋さんは、午後6時にはオフィスをクローズしてしまうため、明朝まで、クルマを何とかしなければいけないということです。

たぶんシドニーへ戻ってこられるのは、朝方の2時を過ぎた頃になる。それから安全なパーキングを探すのは至難の業だろうから、事前に、しっかりと場所を確保しておこうっちゅうわけです。

たしかに路上駐車のクルマは散見されるけれど、夜を明かして駐車することについては、フロントのジョージに、「それは危険です・・」と止められた。だから、近くの24時間営業パーキングへ入れることにした次第。それは、前回と同じです。

でも、もちろんメチャ高のパーキング料金をフルに支払う気なんて毛頭ありません。

だからジョージに相談した。そしたら、案の定、そのパーキングのオーナーと知り合いだったんですよ。そんなわけで、首尾よく「割引サービス」も手に入れた。

そんなルーチンワークを済ませ、洗濯物を取り込んでホテルの部屋に干してから、ゆっくりと出掛けることにした次第でした(乾燥機にかける時間はありそうになかった)。

レンタカー営業所へは、バスで行くことにしていた。その営業所の目の前がバス停だったし、今日は、強い雨も降っていたからネ。

でも、肝心のバスがこない。レンタカー営業所の前を通るバス路線は四つあるんだけれど、一つもこない。10分待っても、15分待っても来ない。

仕方ないから、傘を広げて、強雨のなかへ繰り出していこうとした次の瞬間、待望のバスが来たんだよ。

こんなにバスが来ないことなんて、これまでなかった。だから、何かあったに違いないと思ったけれど、他の乗客は、ドライバーの方に事情を尋ねるでもなく、何事もなかったかのようにバスに乗り込んでいくから、私も、そんな平穏な雰囲気に「取り込まれる」しかなかった。

でも、何だったんだろうね。四つのバス路線がすべて、15分間まったく来ないなんて・・。

まあ、ということで、同乗していく大住良之さん、後藤健生さん、田村修一さんと、約束の時間ギリギリにレンタカー営業所で落ち合うことができたっちゅう次第でした。

そこからは、強雨の中を走ること以外は、まさに順調だった。

前回のニューキャッスル試合(日本対イラク戦)コラムでも書いたけれど、私のクルマは、周りのクルマよりも、時速で、2キロか3キロほど速いから、バックミラーのなかを、追い抜いたクルマが徐々に遠のいていく。

でも決して、5キロ以上は、制限速度をオーバーすることはない。

私は、そんな微妙なアクセルコントロールを心底楽しんでいた。ということで、ニューキャッスルまでの160キロ、一台の車にも抜かれなかったぜ、あははっ・・。

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そして到着した、メディアシャトルバス発着起点になっている、ニューキャッスル、ウォーターフロントのチーフリイ・ホテル。

早々にパーキングパスをピックアップし、前回コラムでも紹介した、「例の」、ランチ定食レストランへ向かった。

そのレストラン、前回も書いたけれど、とにかく安く、美味しい。私は、今回もステーキの定食ランチを注文した。12ドルという、驚くほどリーズナブルな値段なんだよ。

そして、雨に曇っているとはいえ、ベランダから見えるニューキャッスル港は、今日も、趣のある景色を提供してくれます。

我々の目の前を、漁から帰ってきた漁船が滑るように通り抜け、それをカモメが取り囲む。また、そのカモメの一羽が、我々の近くで羽を休めたりする。

そんな、こんなで、本当に、とても癒されるランチタイムを過ごすことができました。

ページのトップから、そのランチタイムの写真をランダムに掲載します。とにかく、このランチ定食レストランは、大ヒットでした。

さて、これからオーストラリア対UAEの準決勝がはじまります。

どうなるかは神のみぞ知る。でも、もう何度も表明しているように、私はオーストラリアを応援しますよ。

では、また後で・・

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ということで・・まあ、よかった・・これで決勝が、とても楽しみになった・・

なにせ、全体的には、明らかにオーストラリアの実力に、一日以上の長があるわけだからね。でも、その実力差のコノテーション(言外に含蓄される意味)は??

ちょっと考えをめぐらせてみた。

個のチカラの差!?

いや、それは小さいね。まあ、フィジカル、テクニックという側面ではね。

特に、UAE10番のスーパーなテクニック、7番と11番のレベルを超えたスピードと勝負スキル、また15番が魅せた抜群のパワー(後半のキャノンミドルシュート!!)・・等など、UAEは、個のチカラでは、優るとも劣らないんだよ。でも・・

そう、やはり何といっても、戦術的な理解と、自分たちがやろうとする組織(コレクティブ)サッカーのイメージが、どのくらい「シンクロ」しているか・・どのくらい深く、チームのなかに浸透しているのか・・という視点だよね。

そのポイントで、やはりオーストラリアに、かなりのアドバンテージがあることは明白だと思うのですよ。

要は、組織サッカーと個人勝負プレーのバランスというテーマ。

でも、まあ、そのような表現じゃ、これまでと同じような内容になってしまう。だから、ここでは、別な視点を見つけることにトライしようか。

これまでは、ボールがないところでの、3人目、4人目のフリーランニング(世界トップの潮流!!)と、ボール周りの人とボールの動きが、最後は「交差」していく高質サッカー・・ってな、ボールの動きを中心にした視点で書いていた。

だから、ここでは、ボールの動きのリズムが、どのように、人の動きに影響するのか・・という視点にも注目しようと思った。

両チームの組織プレーを比べたら、明らかなんだけれど・・

・・オーストラリアでは、各ステーション(パスレシーバー=ボールホルダー)でボールがキープされた場合でも(要はボールの動きが止まり気味になったケースでも)、周りのチームメイトたちは、しっかりと「次のスペース」へ動きつづけている・・

・・それは、そんな(見掛けの!?)ボールの動きの停滞状態でも、周りのチームメイト達は、明確に、次にボールが動いていくトコロをイメージ出来ている・・

・・要は、ボールが動くリズムに対する理解が深いからこそ、瞬間的なボールの動きの停滞でも、様子見になって自分の動きが止まってしまうことがない・・っちゅうことだ・・

・・まあ・・リズムというか、「組織コンビネーション全体の動き」に対するイメージというか・・

・・要は、選手たちのイメージは、動きつづけているということ・・とにかく、その視点で、オーストラリアの「動き」は、次元が高かったということだね・・

・・それに対してUAE・・

・・もちろん2人のコンビネーション(ワンツーなど)では、人もボールも動くし、一度トラップしてキープされても、「壁」になる選手は、「ワンのパス」をレシーブするために動きつづけるよね・・

・・でも、多くのケースで・・例えば10番が、スーパーなキープドリブルをはじめたら、確実に、周りのチームメイトたちの足は止まって、様子見になってしまう・・

・・要は、「そこ」で、チームメイトの「次の展開」に関するイメージに、霧がかかってしまうっちゅうことだ・・だから、少し止まって状況を観るようになってしまう・・

・・もちろんUAEは、前に何度も書いたように、中東チームとしては、とてもスムーズに人とボールを動かすことができる・・まあ、イランほどじゃないけれど、その組織サッカーのレベルは、とても高いと思うわけだ・・

・・でも、例えば日本とかオーストラリアといった強いチームと対峙したときには、彼らの「動き」が、大きく停滞してしまう・・

・・それは、相手に、UAEの「次の動き」を読まれ、先回りされて潰される状況がつづくからに他ならない・・だから、組織プレーの「動き」が徐々に減退することで、10番や7番の「個の才能」がうまく活かされなくなってしまう・・

ということで、オーストラリアは、勝負ゾーンへ至るまでは、しっかりと人とボールを動かしつづけ、そして最終勝負段階に入ったら、そのまま組織コンビネーションで仕掛けていくか、勇気をもった個のドリブル勝負をブチかましたりする(もちろん両方のミックスも含めて!)。

また、中盤でボールを奪い返し、カウンターチャンスになったら、後ろ髪を引かれることなく、全力でタテへ、「前後のスペースをダイナミックにつなぐ」ような、直線的なドリブルをブチかます。

とにかく、オーストラリアは、組織プレーと個人勝負プレーが、とても高い次元でバランスしたハイレベルなチームなんだよ。

だからこそ、決勝が待ち遠しいっちゅうわけだ。

さて、これからシドニーまで戻らなければいけません。だから、いまは、「取り敢えず」ここまで。

明日からはオフだから、これまでのコラムを読み返して、「まとめ」たり、「My Biography」の、「戦友、奥寺康彦」シリーズをフィニッシュしたりしよう。

まあ、ちょっと休みますよ。では、また〜・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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