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2015_クラブW杯(2)準々決勝・・広州恒大「も」勝負強いネ〜・・(クラブアメリカvs広州、1-2)・・(2015年12月13日、日曜日)

ヒエ〜〜ッ!!

思わず、そんな叫びが口をついた。2015クラブワールドカップ準々決勝、メキシコのクラブアメリカと、アジアチャンピオン広州恒大との対戦。

サッカーの実力からすれば、クラブアメリカの方に一日以上の長があった。だから、この結果には、チト落胆させられた。

個人的なチカラからすれば、両チームに大きな差はないけれど、戦術的な(イメージング能力と、そのシンクロ構築の!)レベルだけじゃなく、心理・精神的なファクターでも、クラブアメリカに、明確に軍配が挙がるんだよ。

でも結果は・・

その広州恒大。

決勝ゴールまでブチ込んだチームリーダー、パウリーニョの活躍が特筆だった。

広州恒大のサッカーは、彼を中心に、ブラジル人が全体的なサッカーの流れをコントロールし、そこに、個のチカラに秀でた中国代表プレイヤーたちが効果的に「乗る」っちゅう構図だね。

もちろん、そんなチーム戦術イメージの構築プロセスだけではなく、ゲーム中の采配でも、「あの」フェリペ・スコラーリが、そのイニシアチブを完璧に掌握しているっちゅうわけだ。

彼は、スーパースターのロビーニョを、前半だけで中国人選手と交代させた。

もちろんロビーニョは、文句を言わずにベンチに下がっただろうし、そのロビーニョと交替した中国人選手にしても、いつもの「倍」の「闘う意志」を、攻守にわたってブチかましたっちゅうわけだ。

たしかに、フェリペ・スコラーリの面目躍如。

それにしても、強いクラブアメリカの敗退は残念じゃありませんか。

彼らは、とにかく守備が強い。まあ、メキシコの伝統ということだけれど、広州恒大に、まったくといっていいほど、ウラの決定的スペースを攻略させなかった。

まあ、最後の時間帯に、完全に「オープン」なゲーム展開になってからは、チト趣を異にしていたけれど・・サ。

そこで広州恒大の中国人選手たちが魅せた「爆発力」には、恐れ入ったっけ。

とはいっても、チーム総合力という視点では、明確にクラブアメリカの方が優れていたよね。

守備におけるベーシックな「イメージとアクションの連動性」以外でも、「ここぞっ!!」っていうボール奪取勝負ポイントでは(ボールを奪い返せるような雰 囲気になったときには!!)、もう全員が、ボールへのプレッシャーだけじゃなく、その周りで、抜群の「連動アクション」をブチかますよね。

要は、バランシング守備アクションと、爆発プレッシング(協力プレス)アクションのメリハリが素晴らしい・・っちゅうことだ。

また彼らの攻撃にも、変化に富んだやり方という視点も含めて、特筆のコンテンツが満載だった。

もちろん相手が強ければ、守備ブロックを安定させることを絶対的ベースに、必殺のカウンターをブチかますでしょ。

でも、相手が広州恒大だからね、(ショートも含めた!)カウンターベースであることには変わりはないけれど、組織プレーでの攻め上がりでも、とても変化に富んだ仕掛けを繰り出していた。

特に、サイドからの仕掛けが秀逸。

彼らのサイド攻撃では、クロスを入れる者と、それを受ける者(フィニッシャー)のイメージが、完璧にシンクロしていると感じられた。

だからこそ、先制ゴールの後に、カウンターから創りだした何度かの決定的チャンスを決め切れずに逆転ドラマを許してしまったことが悔やまれてならなかった。

まあ、こうなったら、広州恒大に期待しましょう。

彼らには、アジアの代表として、バルセロナを相手に、このゲーム最後の時間帯に魅せたような「フッ切れたサッカー」を展開して欲しいと期待する筆者なのでした。

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あっと・・最後に「告知」をさせてください。

友人のプロベーシスト、藤原清登さんが、青山の「Body & Soul 」というライブハウスで演奏します(トリオ)。

この方は、「2000年、スィングジャーナル誌のベース部門で第1位に選ばれたモダンベースの王者(ウィキペディア)」というほどの、バカウマの人。私も、いつも感動をいただいています。

でも、そのコンサートが今週の水曜日(12月16日)ということで、私は、クラブW杯のために行けません。もしご興味があれば・・。ハッピーな心持ちにさせられること請け合いでっせ。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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