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2015_クラブW杯(4)準決勝・・サンフレッチェ守備ブロックの「連動イメージング」に舌鼓を打っていた・・(リバープレートvsサンフレッチェ、1-0)・・(2015年12月16日、水曜日)

スゴイね〜、サンフレッチェ。

彼らがブチかまし続けた「粘りディフェンス」と、必殺カウンターをコアにした鋭い攻めに対して、心からの拍手をおくりますよ。

特に、彼らが魅せつづけた、相手攻撃の「仕掛けイメージ」までも手玉に取ってしまう(!?)組織ディフェンスには、ホントに舌を巻いた。

さんなサンフレッチェ守備のツボ。

まあ、相手の「次の」仕掛けプロセスに対する、「ボールがないところでの守備イメージング能力」とでも表現できますかネ。

サンフレッチェ選手たちは、動きながら、またマークを受け渡しながら、(後頭部にも目がついているような!!)鋭い観察眼をベースに、決して相手を「フリー」でスペースへ走り込ませない。

彼らは、あくまでも組織的に(互いのスペーシング)バランスを保ちながら、「ここぞっ!!」のタイミングで組織バランスを「ブレイク」し、走り込む相手を ピタリとマークしつづけたり、フルスプリントでカバーリングや協力プレスへ急行したり(最後の瞬間での相手シュートのブロックなど!!)する。

その、緩急のメリハリが、ホントに素晴らしい。

互いのポジショニング(スペーシング)バランスを取りながら、次のボール奪取シチュエーションを明確にイメージしつづける(相手を誘い込む≒主体的に演出する!?)わけだ。

そのメカニズムのなかで連動しつづける「スペースマネージメント組織ディフェンスが、ホントに秀逸だった。

そんなスーパーなサンフレッチェ守備については・・

新連載「The Core Column」で、サンフレッチェの強さを表現することにトライした「このコラム」も参照して欲しいのだけれど、この試合でのサンフレッチェ守備を観ながら、またまた別の言葉で「も」表現したくなり、新たに「語って」しまったっちゅうわけだ。

ちょっと、ボールがないところでの(連動!)守備イメージングについてばかり書いたけれど、もちろん彼らは、ボール周りの「直接的なせめぎ合い」でも、チカラを発揮するよ。

彼らは、決して安易にアタックを仕掛けるのではなく、とても巧みに、相手ボールホルダーを「追い込み」、よい体勢になってからアタックを仕掛けたり、思うところにパスを出させたりするんだよ。

そう、味方にボールを「奪い返させる」クレバーな守備アクション。

そんなだから、「あの」リバプレート選手たちにしても、安易にドリブル勝負を仕掛けられなかったし、簡単にはミドルシュートも打てなかった。

一つだけ。

このリバプレートには、本物のドリブラーがいない・・という視点。だからサンフレッチェ守備も、余裕をもって組織的に守ることができた!?

そう、「この」リバプレートの仕掛けには、サンフレッチェ守備ブロックを惑わせるような「仕掛けの変化」が足りなかったんだよ。

だからこそサンフレッチェ守備ブロックにしても、とても守りやすかった!?

まあ、そんな見方もできそうだね。

とにかく、リバプレートが、組織コンビネーションでサンフレッチェ守備ブロックの裏スペースを攻略できたのは、(失点したサンフレッチェ守備ブロックが開き気味になった後の!)後半30分辺りのチャンスメイクシーンくらいしかなかったんじゃないだろうか。

もちろんリバープレートも、とても守備が強いチームだけれど、この試合については、自分たちが主体になって攻め上がらなければならなかったことで、攻めの流れをうまく演出できなかった・・という見方もできるよね。

もちろん彼らは、サンフレッチェのカウンターをケアーはしていた。でも、やはり押し込む流れになったら、全体的に上がっていくよね。

そんな状況で、「高い位置」でボールを(サンフレッチェに)奪い返されたら、「あんな」決定的ピンチに陥るのも道理だったということだ。

そんな「高い位置でのボール奪取」については、何てったって、青山敏弘の存在感が、眩い光を放ちつづけていたっけ。

でも・・

そう、逆に、決勝ゴールが入ってからは、サンフレッチェが前への「人数」を増やしたことで、リーバープレートが(前述した後半30分あたりの!?)カウンターチャンスを得るシーンの方が目立ちはじめたんだよ。

フ〜〜ッ・・

さて、ということで・・

もちろん明日のゲーム(バルセロナ対広州恒大)の結果を待たなければいけないけれど、もし決勝でリーバープレートがバルセロナと当たるとしたら・・

そこでの「ゲームの見え方」は、まさに、この試合内容を鏡に映したようなモノになるでしょ。

そう、そこでは、リーバープレートがサンフレッチェになるわけだ。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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