トピックス
- 2015_日本代表・・香川真司がブチかましたスーパーなミドルシュート(先制ゴール)で全てが決まった!?・・(日本vsアフガニスタン、6-0)・・(2015年9月8日、火曜日)
- いや、ホント、「あの」香川真司の先制ミドル(前半9分)には、ものすごく重要な価値があった。
まず何といっても、そのゴールによって日本チームの心理・精神的な落ち着きが深まったこと。
このところ、ゴールを決めるのに、ものすごく苦労させられていたから、「まず一点!」という高いハードルをクリアできたことは、とても大きかったと思うわけだ。
また、(まあ同じような心理効果ファクターではあるけれど・・)テヘランスタジアムのピッチ状態の「悪さ」を体感する選手たちが、「ここじゃ、オレ達の組織コンビネーションを機能させるのは難しいかもしれない・・」って思いはじめていた矢先の先制だったことも大きかった。
それにしても、ピッチ状態は悪かった。
たしかに、遠目には「平坦」に見えるだろうけれど、実際は、まったく違う。深い芝が「うねって」いるし、至るところに(芝が欠落した!)デコボコもある。
これじゃ、ボールの「転がり」が安定しないし、日本が得意とする(複合的な!)組織コンビネーションに欠かせない、ボールがないところでの3人目、4人目のフリーランニングを「積極的」に繰り出していき難いのも道理だ。
言いたかったのは、そんなグラウンド状況だからこそ、積極的なミドルシュートやセットプレーが、とても大事になってくるというコトだ。
そうそう、セットプレーと言えば・・。
ゲームがはじまって30秒というタイミングで得た日本の(香川真司の)コーナーキックシーン。そこで、最後にヘディングを放ったのは森重真人だった。
そのとき、選手も含めて、誰もが、「よしっ・・ゴールだっ!!」て思ったでしょ。でも、そのヘディングは、相手GKの正面に飛んでしまった。
また前半6分には、オーバーラップした長友佑都が、逆サイドへの大きなクロスを送り、ヘディングも抜群に強い(!!)本田圭佑が折り返したボールを、長谷部誠がワントラップから決定的なボレーシュートを放った。
でも、惜しくもバーをかすめてしまう。
そんな決定的チャンスをゴールに結びつけられなかったことで、誰もが、シンガポール戦とカンボジア戦からの印象も含めて「イヤな感じ」をもったに違いない。
何せ、「あの」悪いグラウンドコンディションのなかで、守備を固める(そこそこのチカラがある!)アフガニスタンを攻略していかなければならないのだから。
もちろん日本代表は、局面ワンツーなどの「小さなコンビネーション」は繰り出していく。
でもそこから、相手ディフェンス裏の決定的スペースを攻略していけるような「広いコンビネーションの流れ」へ展開していくのに四苦八苦している。
要は、選手たちが、最初の「仕掛けタテパス」を合図に、3人目、4人目の、ボールがないところでの動き(パスを受けるフリーランニング)をブチかませるような「確信」を持てず、どうしても、少し様子見になってしまうということ。
そんなだから、アフガニスタンの「強化守備ブロック」と対峙する日本チームのなかに、人数を掛けていくような組織コンビネーションをブチかましていく「意志」を、うまく高揚させられない・・というイヤな感じが(!?)つのってったかもしれないと思うわけだ。
そして、だからこそ、前半9分に香川真司がブチかました、スーパーなミドルシュートが、次元を超越した「光り」を放ったんだよ。
私は、その「光り」が、選手たちのなかに燻(くすぶ)っていた「心のしこり」を氷解させるに十分なパワーを放ったと思っているわけだ。
そして、この先制ゴールで(少しずつ!?)解放され始めた(!?)日本代表は(前半35分)、コーナーキックから、「泥臭い」追加ゴールを挙げるんだよ。
それは、本田圭佑が、ものすごい「粘りエネルギー」のスライディングキックで折り返し、それを森重真人が押し込むといった泥臭さだった。
そこで本田圭佑が魅せた、最後まで諦めない「闘う意志」は、見事だった。
そして、勝負は決まった。
後半は、心理・精神的に「解放された」日本が、久しぶりのゴールラッシュを魅せてくれた。
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その他のテーマとして、一つだけピックしましょうか。
それは、「組織プレーと個人勝負プレーのバランス」というテーマ。
香川真司がブチかましたスーパーなミドルシュートは、ドリブルシュートというよりは、局面での「カット」からの素早いシュート・・と表現した方がいいよね。
それに対して、先発した原口元気、後半から登場した宇佐美貴史と武藤嘉紀は、突破ドリブルで相手ディフェンスブロック裏のスペースを攻略していける「飛び道具」とすることができる。
ハリルホジッチは、前戦カルテットに、どのように「ドリブラー」を組み込むのだろうか・・。
まあ、ゲームのスタートでは、組織コンビネーションイメージ(攻守ハードワーク!)にも長けたドリブラーを、「まず一人」というイメージだろうね。
そしてゲーム展開に応じて、ドリブラーを効果的にミックスしていく。
まあ、このテーマについては、ハリルジャパンの進化に応じて「深めて」いくことにしましょうかね。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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