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2015_日本代表・・後半の「変容」は、とても素敵な学習機会だった!・・それと・・柏木陽介!・・長友佑都!・・本田圭佑!・・(カンボジアvs日本、0-2)・・(2015年11月17日、火曜日)

それにしても、カンボジア。

シンガポール同様に、彼らもまた、素晴らしい「意志のサッカー」を魅せつづけたよね〜・・。

もちろん、その「意志」は、主にディフェンスに集約される。

そんな意志のハードワークがあるからこそ、忠実に人数を掛けたカバーリングや集中プレスは、とてもうまく機能していた。

でも、やっぱり(特に、柏木陽介が入った後半!)日本が展開した、スペース攻略を志向する、素早く広い人とボールの動きに対しては、「予測」ベースで対抗するのは難しかったね。

そう、日本がブチかます人とボールの動き(タテ方向も含む広〜いコンビネーション!?)を封じ込めるための、守備での「イメージング能力」が十分ではなかったということです。

ということで、ここからは、テーマを絞って短くまとめます。

・・まず、ゴムチップが多い人工芝・・やっぱり人工芝は、天然芝とは全く違う・・

・・たしかに大きくイレギュラーすることは少ない・・けれど、(ゴムチップによって!!)バウンドが止まったり、ボールの勢いやスピード、また、たまには方向にまでが、微妙に変化しちゃう・・

・・だからドリブルでのボールの運びが「引っかかり気味」になって、自分がイメージする「勝負ドリブルのリズム」に乗れない・・

・・そのこともあって、日本代表が誇るドリブラーの二人(原口元気と宇佐美貴史)も、ドリブル突破チャレンジを躊躇(ちゅうちょ)していた・・

・・何だ、だらしない!・・

・・そんな状況だからこそ、ドリブル突破チャレンジが期待されたのに!・・「それ」が出てくれば、少なくとも、カンボジア守備のバランス感覚を乱すことだって出来たでしょ・・

・・でも、二人とも、失敗が怖いのか(!?)結局は見せ場を作れず仕舞いだった・・

・・そんな「つなぎプレー」ばかりじゃ、彼ら本来の強みを発揮できないばかりか、(攻守ハードワークも含めた総体として!)チームにとってもブレーキになっちゃう・・

・・まあ、原口元気のディフェンスは、宇佐美貴史の「ぬるま湯」から比べれば、(チームへの実質的な貢献度という意味合いでも!)さすがにベルリンで鍛えられているだけはあるけれどサ・・

・・あっと、今日は、このテーマじゃなかった・・

・・ということで次の話題は、何といっても、柏木陽介・・

・・もう完璧に、日本代表ミッドフィールドの底(重心)ゾーンの王様になっている・・

・・そのことは、本田圭佑や香川真司も含めたチームメイト連中がボールをもったら(パスをもらえそうになったら!)、常に、柏木陽介を積極的に(!?)探していることからも伺える・・

・・でも柏木陽介は、決して思い上がらず、攻守ハードワークに「も」徹底的に取り組みつづける・・彼が魅せる守備での実効レベルは、彼の「イメージング能力」の高さの証明だ・・

・・いいね〜、柏木陽介・・

・・とにかく彼が、後半から登場してからというもの、日本代表が展開するサッカーの色彩がガラリと変わったことは確かな事実だったからね・・

・・特に、彼が入ったことで出てきた「ショート&ショート&ロング」という組織プレーのリズム・・

・・その最後の「ロング」は、言わずもがなの柏木陽介から送り出される・・

・・それも、最前線の決定的スペースへ、コース、タイミング、球種ともに申し分のない勝負ロングパスが送り込まれるんだよ・・

・・そんなだから、最前線プレイヤーだけじゃなく、押し上げた3人目、4人目のチームメイトたちが、柏木陽介が「ロング」を送り出せそうになった瞬間(いや・・その前のタイミングで!!)、脱兎のごとく爆発スタートを切るのも道理・・

・・もう一つ・・

・・「ショート&ショート」のボールの動きが、少し下がり気味のゾーン(低い位置)で展開されたことが功を奏し、カンボジア中盤が少し「上がった」という視点もある・・

・・そのことで、カンボジア守備ブロックが、少しタテ方向へ広がったことで日本が使えるスペースも大きくなった!?・・さて〜・・

・・とにかく、(繰り返しになっちゃうけれど・・)柏木陽介というテーマは興味深い・・

・・「ショート&ショート&ロング」という、最終勝負をブチかますための準備リズムを司(つかさど)るコーディネイター・・

・・そして「そこ」から繰り出される、精度やタイプが抜群の勝負ロングパス・・そりゃ、チームメイトとの相互信頼もアップするでしょ・・

・・それにしても、「あの」短期間で、これだけの存在感・・チト、舌を巻いた・・

・・次は、長友佑都・・

・・インテルでも完全復活した・・

・・チマタでは、「過去の人」なんていう失礼な論調が聞こえたコトもあったけれど・・とにかく、インテルでも、日本代表でも、欠かせない存在であることを証明したよね・・

・・まあ、チマタに流れた、長友佑都に対する「あの」変に失敬な雰囲気が、彼を奮い立たせたという側面も否めないでしょ・・

・・秘めたるチカラを120%発揮させる「人間心理のダークサイドパワー」!?・・そんな「怒りや憤り」の感覚があったからこそのスーパープレー!?・・

・・だからこそ、脅威と機会は表裏一体・・っちゅうわけサ・・へへっ・・

・・(またまた繰り返しになっちゃうけれど!!)それにしても、この試合での長友佑都も、存分に、彼が「世界レベル」であることを証明したよね・・スピードやパワーでも、テクニックでも、戦術的にも、そして心理・精神的にも・・

・・長友佑都に乾杯!!・・

・・そして、トリは、言わずと知れた本田圭佑・・

・・やっぱり本田圭佑のワントップは、ものすごい武器になるじゃないか・・

・・後半の途中に彼が入ったことで、それもトップセンターに張ったことで、カンボジア守備の「対処イメージング」が、大きく混乱したと思うわけだ・・

・・このテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」をご参照アレ・・

・・まあ、このゲームでも抜群の存在感を発揮した香川真司については、いいよネ・・

・・ということで、お後がよろしいようで・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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