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2015_「J」ニューイヤーカップ・・レッズは良くなってはいるけれど、リードしてからの安易な「気抜けディフェンス」に、とてもアタマに来た・・(2015年2月15日、日曜日)

ニューイヤーカップ。スカパーがスポンサーになった、プレシーズン・イヴェントらしい。

とにかく、シーズンがスタートする前の、全体的なサッカー(仕上がり具合≒チーム戦術のイメージシンクロ状態の!)を、ある程度は把握することができるという意味合いで興味深い。

もちろん私は、レッズを中心に観ている。

仕上がり具合の「傾向」は、とてもいい。とにかく、素晴らしい組織ディフェンスと、次の攻撃での人とボールの「動きのリズムと内容」が軽快だ。

何といっても、選手全員が、人とボールの「動きのリズム」と「仕掛けのイメージ」を共有していることを体感できるのがいい。

どのように崩していくのか・・。そして最終勝負プロセスで、どのように3人目、4人目を効果的に絡ませるのか・・。

彼らが、そのテーマを、強く意識(イメージ描写しようと!)していることを体感できて、心地よい。

また、新加入選手たちが、かなりのレベル、チームに(ミハイロのチーム戦術に!)馴染んでいることも、特筆だと思う。

こんな短期間で、彼らのアタマのなかに、明確な「サッカーのやり方イメージ」が構築されている。

まあ、ストロングハンド、ミハイロ・ペトロヴィッチの面目躍如ってなところか。また、有能なアシスタントコーチ&コミュニケーターでもある杉浦大輔の手腕も高く評価しなきゃいけない。

あっと・・。もちろん、このコラムで、微に入り細に入り、攻守にわたる戦術的なディスカッションを展開する気など、毛頭ない。

そのためには、新加入選手たちのパーソナリティーも含め、選手たちがもつ戦術イメージのコノテーション(言外に含蓄される意味)までも把握しなきゃいけないからね。

それは、これからのディスカッションということになる。だからここでは、チームが、全体として、とてもよく仕上がりつつある・・ってなニュアンスで止めておく。

ただ、一つだけ、とても気になったコトがあった。それは、リードしてからの、守備での「安易なマインド」という視点。

要は、大量リードを奪ってから、無様にディフェンス組織が崩されて失点を繰り返したことです。

今は、勝てばいいってな「チーム作り段階」じゃないからね。あくまでも、サッカーの内容が大事なんだよ。

素晴らしいサッカーでエスパルスを凌駕し、その守備ブロックを崩して大量リードを奪ったのに、その後、まさに「気抜けの無様サッカー」に陥ってしまったグラウンド上の現象にこそ、チームにとって、とても、とても大事なモノが内包されていたっちゅうディスカッションだ。

ここじゃ、具体的なシーンや名前を挙げることは、しない。でも・・

とにかく、選手は、大反省しなきゃいけない。何せ、今シーズンは、様々な意味で勝負イヤーになるのだから・・。

この試合、立ち上がりからゲームを支配したレッズが、小気味よく、3点のリードを奪った。でも、その後・・

そう、エスパルスの逆襲に、完璧に「タジタジ」になってしまったんだよ。

3点リードされたエスパルスが、後ろ髪を引かれない心理で、前へ、前へ攻め上がってくる(前からボール奪取勝負を仕掛けてくる!)のは、分かり切っていたはずでしょ。それなのに・・

そう、レッズが、その勢いに、呑み込まれちゃったんだよ。

そして、足が止まり気味になり、集中力も大きく減退していった。そう、擬似の心理的な悪魔のサイクル。そりゃ、ダメでしょ。

彼らは、そんな、相手の大パワー攻勢をも、しっかりと受け止め、冷静に実質的なゲームの流れをコントロールできるようでなくちゃいけない。

でも現実は違った。

レッズ選手たちは、押し込まれただけじゃなく、本当に「無様」な失点も喰らっちゃうんだよ。

選手の名前なんて挙げないし、具体的なシーンにも触れない。でも、「こんな無様なプレー」があった・・って書けば、それが誰で、どんなプレーだったか分かろうというモノでしょ。

例えば・・

・・サイドで、ボールを持った相手への「寄せ」が甘く、楽に(だからこそ正確な)クロスボールを入れさせちゃう・・

・・また、相手のドリブル突破のカバーリングに、要らない3人目まで「引きつけられ」て、その背後にスペースを作っちゃう(走り込む相手に、ターゲットスペースを与えちゃう)・・

・・また、その相手を、完全に、フリーで走り込ませちゃう・・

・・そこでは、相手がガンガンと「厚く」攻め上がってきている状況で、しっかりとリーダーシップを取ってディフェンスの組織(彼らの意識!)を立て直せるリーダーがいない・・

・・だから、多くの選手がボールウォッチャーになってウラのスペースを攻略され、走り込んだ「フリー」の相手パスレシーバーに、ズバッとシュートを打たれちゃう・・

・・3対0になってから、追いかけゴールを何点か献上しちゃったわけだけれど、それはもう、同点にされたっておかしくない展開だった・・

・・まあレッズは、その後もゴールを奪いはしたけれど、「横綱相撲」的な組織ディフェンスは、まったく魅せられなかったよね・・

・・熊本や磐田、またこの試合(対エスパルス)でも、大量リードを奪って「気が抜ける」までは、攻守にわたって、素晴らしい組織サッカーを展開していたのに・・

私は、このゲームでの「気抜けの雰囲気」を、選手たちに、反芻、反省、そして自覚と意志を「充填」させるために、繰り返し、無様なピンチ(それと実際の失点)シーンを、ダイジェストで見せなければいけないと思っていた次第。

ホント、それほど無様だったんだよ。

このような、シーズンを勝ち抜けるだけのチーム(勝者メンタリティー!?)を作りあげる段階でのトレーニングマッチだからこそ、「気抜けプレー」は、御法度なんだ。

チト、アタマにきたから、書きなぐりまた。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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