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2016_ACL・・素晴らしい勝利をつかみ取った、進化をつづけるレッズ・・(レッズvs広州恒大、1-0)・・(2016年4月5日、火曜日)
レッズは、とても強く、立派なサッカーを展開し、地力(自力)で、勝ち点3をもぎ取った。
彼らは進化し、深化している。そう、リスクチャレンジあふれる美しいサッカーを目指して。
この、「美しく勝つ攻守バランスの理想型を目指して・・」というテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」も参照してください。
しつこくリンクを張っちゃうけれど・・サ。へへっ・・。
それにしても広州恒大は、勝負至上主義サッカーを、まさに徹底的に追求している。
中国代表の、スピーディーでパワフル、そしてスキルフルな強者ディフェンダーたちが組織する堅牢なディフェンスブロック。
そして前には、三人のワールドスターたち(もちろんブラジル人トリオ)が攻撃を司る。
まあパウリーニョは、センターハーフとして中盤に君臨し、守備ブロックを統率するだけじゃなく、リンクマン&ゲームメイカーとしても縦横無尽に実効プレーを展開するわけだけれどサ。
でも、そのパウリーニョにしても、一点を追いかける状況になってからは、前へ上がり、完全に「最前線のブラジルトリオ」っちゅう趣でプレーしていたよね。
そして、そんな外国人スターを(その仕掛けのアイデアを!)、中国代表プレイヤーたちがサポートする・・っちゅう構図。
そりゃ、強いはずだ。実際に現役のアジアチャンピオンだしね。
この試合でのレッズも、何度か、「世界レベルの個の才能プレー」に裏の決定的スペースを攻略され、決定的なシュートシーンを創られた。
たしかにツキに恵まれたシチュエーションもあったっちゅうコトさ。でも・・
そう、(だからこそ!?)私は、最終勝負におけるレッズ守備ブロックの「集中力」が、殊の外アップしていると、より明確に体感できたんだよ。
最終勝負シーン。
そんな危急シーンでも、レッズの誰もが、ギリギリまで「仕事を探しつづけて」いた。私は、それを体感できたことで、とてもハッピーな感覚に包まれていたんだよ。
この、最終勝負シーンにおける守備のイメージング能力(仕事を探せるチカラ!!)や、実際に「足を動かせること」・・というテーマでも、「The Core Column」シリーズで一つ「コラム」をアップしているから、そちらもご参照アレ。
だから私は、武藤雄樹が決勝ゴールをブチ込んでからの、ゲーム残り30分間におけるディフェンスのコノテーション(言外に含蓄される意味)に目を凝らしていたんだよ。
そして私は、組織的なポジショニングバランスからの爆発ブレイク(チェイス&チェックや協力プレスなど!)、そして一旦落ち着いてからのバランスの再構築・・という、緩急のメリハリある「集散アクション」の積み重ねが秀逸だったと感じていた。
もちろんそこには、「アリバイ守備」をやらかすような無責任プレイヤーなど誰一人としていない。
そこには、とてもハイレベルな守備の「連動性」が表現されていた。
そのテーマについても「The Core Column」で書いたから、その「最新コラム」もご参照アレ。
ちょっと疲れ気味。だから、「参照コラム」ばかりになってしまった。
ご容赦アレ・・
あっと・・最後に一つだけ。
このゲームで「MOM」に選ばれた武藤雄樹。彼も、記者会見に出席した。
だから質問した。
・・おめでとうございます・・私が質問したいのは、武藤さんがブチ込んだ「ゴッツァンゴール」についてじゃなく、ミドルシュートに対する意識の変化につい
てなんですよ・・この試合でも、リーグ戦でも、チャンスがあったら、より積極的にミドル弾をブチかまそうとしていると感じるのですが・・
それについて、武藤雄樹は、誠実に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・
・・そうですね・・それについては、練習中から監督からも積極的にトライするように言われていますし、自分でも、より強くチャンスの芽を意識するようにし
ています・・たしかに、この頃は、チャンスになりそうな状況で、すぐにミドル弾をイメージできるようになってきていますし・・
・・我々は、組織コンビネーションでシュートチャンスを創りだすことに長けています・・でも、これからは、それだけじゃなく、違うタイプのシュートチャン
スも創り出せるように努力していきたいと思っています・・もっと自分が主体になったシュートへのトライも含めてということですね・・
フムフム・・
でも、その直後に、大住良之さんが(武藤雄樹に対して!)こんな質問を投げたんだよ。
・・いま湯浅さんが、武藤さんのゴールを、「ゴッツァンゴール」だなんて失礼な言い方をしましたが(笑)、わたしは、あのゴールは、決して偶発的なモノじゃなかったと思っているんですよ・・ですから、是非ここで、今日のゴールについてもコメントをお願いします・・
それに対して武藤雄樹は、これまた誠実に、こんなニュアンスの内容をコメントしていた。曰く・・
あっと、その前に・・
それにしても、武藤雄樹の話しっぷりと内容のレベルが高い。
私は、そんな彼のインテリジェンスと(良質の!?)パーソナリティーを体感させてもらって、これまた、とてもハッピーになっていたのですよ。へへっ・・
あっと、武藤雄樹のコメントだった。それは、こんなニュアンスだったはず!?・・
・・そうですね・・あのような、泥臭いゴールも、私の持ち味の一つですから、狙っていますよ・・私は、こぼれ球も含め、ここにボールがくるかもしれないという感覚で、自然と身体が動いてしまうことがよくあります・・
・・もちろん自分がイメージしたピンポイントへ(強い意志で!?)主体的に動くこともあります・・とにかく私は、シュートするために、様々なパターンや動きのタイプを、考え、工夫しなければならないと思っているんです・・
ホント、すごいね、武藤雄樹。ミハイロやチームメイトたちが信頼し、頼りにするわけだ。
ということで、今日は、こんなところで・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか~~・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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