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2016_J2_第7節・・互いに積極的に仕掛け合ったからこそ、両チームの、様々な「進化ファクター」が見えてきた・・(ジェフvs金沢、1-0)・・(2016年4月9日、土曜日)

ヒエ〜〜ッ!!!

そのとき、またまた頓狂な声を出してしまった。もちろん、小声でだよ、小声で!!

ツエーゲン金沢が、ゲーム終了間際に、勢いのあるクロスボールから、まさに決定的と言えるようなチャンスを創りだしたんだよ。

その前にも(ゲーム終了間際の時間帯に!)、二本ほど、決定的チャンスの「流れ」を演出したツエーゲン金沢。

私は、そんな彼らがブチかましつづけた、強烈な意志ベースの「ひたむきな勝負プレー」を観ながら、「サスガに森下仁之だ・・」と心のなかで拍手していた。

その森下仁之さんが、私の質問に応え、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・

・・先シーズンは、失うモノが何もない状態からはじまった・・だから調子の波を、長く持続させられたし、それが、とても良い年間成績につながった・・

・・でも、そんな昨年を受けた今シーズンは、かなり期待されている雰囲気のなかでリーグがはじまった・・そしてここまで、何かが噛み合わないままに、勝利できずにいる・・

・・選手は、トレーニングも含めて全力を尽くしているし、この試合でも、もてるチカラを最後まで出し切ってくれたと思っている・・ただ・・

・・そう、肝心なところで「もう一歩」が出なかった・・それは心理的なファクターによるところ「も」大きいと思う・・

・・だから、ゲームが、少しでもうまくいかなくなったら、すぐに、その悪い流れの雰囲気がチーム全体に波及し、プレーが縮こまってしまう時間帯が出てきてしまう・・

・・ただ、全体的にみれば、選手たちは、最後まで全力でプレーしていたし、実際に、もてるチカラを出し切っていた・・だから私は、もう少しの辛抱だと思っている・・

フムフム。いいね、森下仁之。

たしかに、ツエーゲン金沢のサッカー内容(選手たちの攻守ハードワークに取り組む姿勢!)を観れば、良い流れに乗るのは時間の問題だと思えてくるじゃないか。

さて、ということで、ジェフ千葉。

どうも私は、まだ先シーズンのイメージに囚われているらしい。だから、彼らのピンチシーンでは、冒頭のような奇声を発してしまう。小声でだよ、小声で・・。

もちろん、細かなトコロでは、関塚隆さんも言っていたように課題はあるけれど、それでも、これだけ短期間に、まさに「全とっかえ」の個人事業主グループを、サッカーチームとしてまとめ上げたのだから、その確かな手腕を再認識せざるを得ないじゃないか。

でも・・

そう、ツエーゲン金沢がガンガン積極的に攻め上がってきたことで、逆に自分たちが得た、何本かの決定的カウンターチャンスを決め切れなかったんだよ。

そして逆に、捨て身で攻め上がるツエーゲン金沢にチャンスを創りだされちゃう。

それって、勝負という視点じゃ、まさに「ドツボにはまったゲーム展開」じゃありませんか。そう、昨シーズンのようにネ。

冒頭のピンチシーン。

後でビデオが確認しなきゃいけないけれど、たぶん「そこ」でも、ボールウォッチャーになったり、自分のマーク相手に付き切れなかったり・・といった、最後の瞬間で「半歩が足りない」ジェフ選手たちがいたんだろうね。

この、「最後の瞬間における(ディフェンスの)主体的アクション・・」というテーマについては、新連載「The Core Column」で、「こんなコラム」を発表したから、そちらも参照してください。

「そこ」には、とても深いコノテーション(言外に含蓄される意味)が潜んでいるんだ。

あっと、関塚ジェフ。

まあ、たしかに課題はあるけれど、それでも彼らが、正しいベクトル上を進化していることだけは確かな事実だよね。

そのことは、彼らの、攻守にわたる、ボールがないところでのプレーの量と質(=意志の内実)を観察していれば、すぐに分かる。

彼らの意識と意志のレベルは、とても良い・・と感じたんだ。

ということで、これからも、関塚隆さんによる「チーム作りとサッカー進化の内実」を、自分自身の学習機会として「も」観察しようと心に決めた筆者なのでした。

ということで、最後になったけれど・・

関塚隆さんが、コメントで、「ファンの皆さんが楽しめる、躍動感のあるサッカーを目指したい・・」なんて、素敵な表現をしたから、聞いてみた。

・・いま言われた、躍動感のあるサッカーという表現ですが、その躍動感(その内容!?)を一言で表現してくれませんか?・・

・・はいっ!!・・躍動感で〜す(大笑)・・

・・だってさ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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