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- 2016_(久しぶりの!)ヨーロッパの日本人_やった〜〜っ!!・・オメデトウ、岡崎慎司〜っ!!・・(2016年5月3日、火曜日)
- やった〜〜っ!!
もちろん私は、最後までライブで、チェルシー対トットナム戦を見届けましたよ。そして、タイムアップのホイッスルが吹かれた瞬間、強烈なガッツポーズをしながら立ち上がった。
その背景には、岡崎慎司が、攻守のスーパーハードワーカーとして最高の評価を受けているチームが優勝したということだけではなく、そのレスターが、予算的にも、まさに弱小だったということがありました。
そう、彼らは、「カネ」だけが全てじゃないというテーマを、世界のプロサッカー界にブチかましたんだよ。
私が、「現場」の人間として溜飲を下げていたコトは言うまでもありませんよね。
それは、監督のマネージメント力、選手たちの「ひたむき」な闘う意志、最高の参加(当事者)意識で「オラがクラブ」を支えつづける地元サポーター等などの、「スポーツ的なバックボーン」による最高のドラマだったんだよ。
でも・・
そう、プロサッカーじゃ、やっぱりカネがモノを言う。
イングランドだけではなく、ドイツでも、イタリアでも、スペインでも、また新興の中国やタイでも。
それに対して日本の事情はちょっと違う。そこでは、まだクラブ予算の「格差」は大きくなく、「現場のウデ」が、よりダイレクトに「グラウンドの出来事」へ投影されているんだよ。
とはいっても・・
たしかにカネさえあれば、良い選手だけではなく、監督やコーチから心理療法士まで(マッサージ師や用具係まで!?)含めた現場スタッフを、世界中からかき集めることができる。
以前は、良い選手や良い監督を集めただけでは、すぐに、美しく勝てる優れたチームを創り上げることは出来ない・・と言われたモノだ。
ただ国際化と情報化が進んだ(様々なノウハウが集約されている!)現代のプロサッカービジネスでは状況が変わりつづけている。
投資によって、美しく強いチームを創り上げられる可能性(確率)が、より高まっているんだよ。
私は、そんな傾向を苦々しく思っている。
そんな傾向がもっと進行したら、スポーツにおける「唯一の拠り所」であるフェアネスも損なわれてしまうのではないか。
だから、その視点で、まだまだ健全なプロスポーツの「構図」を維持できている「Jリーグ」をポジティブに捉えているんだよ。
ということで、これからも、「現場パワーとカネの相克」というプロスポーツの構図は、より先鋭化していくのかもしれない。
でも私は、何らかの力学によって「現場パワーによる揺れ戻し」が起きるという期待は、持ちつづけている。そう、今回のプレミアリーグでの大番狂わせのように・・。
イレギュラーするボールを足であつかうという不確実な要素が満載されているサッカー。
だからこそ、「カネだけ」では御しきれない「何か」があるはずだと期待する。
そして、それこそが、世界ナンバーワンスポーツとして人々を熱狂させる最重要なバックボーンなのだと思う。
これに似通ったテーマについて、新連載「The Core Column」で、かなり前に「こんなコラム」を発表しているから、そちらもご覧あれ。
では、本日のACLナイター(レッズ対浦項)を楽しみに・・。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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