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2016_ナビスコ・・チョウ・キジェとの対話!?・・(ベルマーレvsアルディージャ、0-1)・・(2016年4月6日、水曜日)

対話!?

まあ、お互いに、言いたいことを語りあった・・っちゅうところだったんだろうね。

会見場にいたジャーナリスト仲間の皆さんには、失礼があったかもしれません。事後的で申し訳ありませんが、「もし・・」だったら、謝ります。スミマセンでした。

ということで、その意見交換。

もちろん「すれ違う部分」もあっただろうけれど、その「程度」は、大きくない・・と、確信している筆者なのですよ。ねえ・・、チョウさん?

ところで、それは、どんなテーマだったのかって!?

要は、リスク・チャレンジ姿勢を前面に押し出す「湘南スタイル」を堅持しながら、どのくらい(どのように!?)内容と結果の「乖離レベル」を縮めていけるのか・・というテーマなんだろうね。

このコトについては、以前、新連載「The Core Column」で発表し、なかなかの反響があった「このコラム」をご参照ください。

そのタイトルは、「継続こそチカラなり・・湘南ベルマーレの場合・・」ってな感じだった。

そのコラムに、ディスカッションエッセンスのほとんどは内包されているけれど、今日のゲーム後の語り合い(!?)では、(誰もが代替など効かない思っていた!?)何人かの主力メンバーが移籍した今シーズンの「全体的な進化ベクトル」にも話題が及んだんだよ。

そこでは、今シーズンも、「湘南スタイル」という(とても魅力的な!!)コンセプトを堅持し、そして成果も出つつある・・というハナシの展開になったっけね。

チョウさん・・

・・土台は決してブレない・・その上に、どのような家を建てるのかがテーマなんだ・・

私・・

・・その、土台の上の部分については、選手たちが主体になって考え、実行していくことで作り上げられていくんでしょ?・・

チョウさん・・

・・基本的な(チーム戦術的な!)方向性については、チーム全体で統一されていなければなりません・・でも、それぞれの攻守シチュエーションで、選手個々が、どんなプレーを選ぶのかは、もちろん個人に拠ります・・

・・そこでの基本線は主体性・・でも、その主体性の絶対的なベース(志向・思考・判断・実行のスタンダード!?)は、やはり「土台部分」にあるというわけです・・

・・攻守の局面シチュエーションで選択できるプレーは、そんなに多くありませんよね・・それを瞬間的に選ぶとき、逃げるのではなく、あくまでも湘南スタイルで突き進むんですよ・・

ナルホド。このテーマについては、チョウ・キジェ自身が、「NumberWeb」の連載で書いているから、「そちら」もご参照アレ。

とても微妙なディスカッションになりそうだったから、お互いに、それ以上は突っ込まなかったけれど、その「選択の瞬間」こそが・・、そう、そこで何を選ぶのかというテーマこそが、土台である「チームコンセプト」に拠るというわけさ。

このテーマは、「The Core Column」で最近発表した「このコラム」で取り扱った、「美しく勝つために、攻守バランスの理想型を追求する・・」っていうディスカッションにもつながる。

まあ、いろいろな見方はあるんだろうけれど、とにかく、チョウ・キジェが、強烈なこだわりをもって志向しつづける「湘南スタイル」が、(結果に左右されることなく!?)観る者に感動を与える・・というコトだけは確かな事実だよな。

このコラムでは、そのことが言いたかった。

分かりにくいディスカションになってしまったけれど、とにかく、リスクチャレンジのないところに進歩や「美しさ」はない・・という、サッカーの歴史が証明している絶対的なフィロソフィーを主張したかったんだよ。

もちろん、「セキュリティーサッカー」をやっていれば、ある程度の結果は残せるだろうけれど、決して、人々の心をワシ掴みするような「美しい内容」を伴わせることはできない。

でも逆に、美しさの絶対的基盤であるリスクチャレンジを積極的に追求し「過ぎた」ら、そりゃ、結果を出すのは、より難しくなっちゃう。そして・・

まあ、そんなところに「も」、めくるめく歓喜と、奈落の失望がはげしく交錯する、ある意味で理不尽なサッカーのベーシックメカニズムが蠢(うごめ)いているっちゅうわけさ。

へへっ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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