トピックス
- 2017_ACL(決勝の2)・・スゴイッ!!・・すご〜いっ!!・・素晴らしい意志の炸裂サッカーだった・・(レッズvsアル・ヒラル、1-0)・・(2017年11月25日、土曜日)
- わたしは、終始、ボールがないところでの動きの量と質に注目していた。
もちろん、レッズ守備のことだよ。
そして思った。
・・もしかしたら、ダイジョウブかも・・
たしかに前半は、二度ほど、決定的なシュートのカタチに入られてしまった。
でも後半は、素晴らしいイメージ連鎖ディフェンスが素晴らしく機能したことで、アル・ヒラルに、まったくといっていいほどチャンスを創らせなかった。
とはいっても、そこはサッカー。交通事故の一発は心配だ。
だから、気が気ではなかったけれど、でも、前述した素晴らしい組織ディフェンスが、そんな不安な気持ちを、大きく緩和してくれたんだよ。
そこには、そんな不安に気持ちを補って余りあるほどの素晴らしいコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包していたっちゅうわけさ。
・・ゲーム全体を通じて、常に、相手ボールホルダー(次のパスレシーバー)へ忠実に寄せつづける・・そこじゃ、まったく誰もチカラを抜くことはない・・
・・また、アル・ヒラルの組織コンビネーションに対しても、ワンツー等で抜け出そうとする選手を着実にマークしつづける・・
・・だから、アル・ヒラル選手がフリーになるようなシーンは皆無だった・・
・・そして相手のシュートシーン・・
・・そこでは、とにかく誰かが、身体を投げ出している・・
・・それも、相手シューターが、そのブロッキングアクションをかわせるような「早すぎるタイミング」ではなく、常にタメ、そして最後の瞬間に「最後の半歩」を伸ばし切る・・
・・もちろん、逆サイドなど、ボールがないところでの「次のパスレシーバー」の動き出しがフリーになることも、まったくなかった・・
・・いや、何度かは、視線を盗まれて、背後スペースへ入り込まれちゃったけれど、それも「守備イメージの選択肢」に入れている仲間が、しっかりとカバーリングで対処する・・
そんな、一人の例外もない、「オレが行く・・オレが行く・・」っちゅう、まさに全身全霊での「自己主張」が、ホントに心地よかった。
そんなプレー姿勢があったからこそ、「交通事故の不安」からも、かなり解放されたっちゅうわけなんだよ。
そして、カウンター一発でラファの決勝ゴールが生まれる。
ところで、この試合の、もっとも大事な「ゲーム戦術ポイント」は・・
それは、アル・ヒラルにゴールを奪わせない・・ということだよね。
先制ゴールを奪っても、相手に一点でも奪われたら、ゲームが振り出しに戻ってしまうし、2点目を奪われたら・・それで万事休す。
だからこそ、アウェーゴールの阻止が、ゲーム展開イメージの主体だったと思うわけだ。
でも・・
そう、だからといってレッズは、まったく、「受け身に守る・・」なんていう姿勢でゲームに入っていったわけじゃない。
彼らは、全員が、前述したように、まさに猛禽類の眼で、「オレがボール奪取の(シュートブロックの!・・決定的カバーリングの!!)主役になるゾッ!」ってな、強烈な意志でディフェンスに入っていたんだ。
だから、守備ブロックが下がり過ぎることなど皆無。
そうではなく、常に、高い位置でのボール奪取&ショートカウンターを狙いつづけたんだ。
そのボール奪取プロセスだけれど・・
もちろん、「寄せ」の主眼イメージは、「味方にボールを奪わせる・・」ということでしょ。
だからこそ、味方の寄せアクションを「感じた」チームメイトは、まさに一人の例外もなく、しっかりと「次」、「その次」を狙いつづけたっちゅうわけさ。
そう、今日のレッズは、意志が(イメージが)有機的に連鎖する、素晴らしく理想的な組織ディフェンスを展開したんだよ。
ハナシは、チト逸れるけれど・・
実は、ここでは、守備でのアリバイアクションは、プロにあるまじき、(プロビジネスにおける!!)犯罪に近い行為だというテーマも強調したくなってしまったんだ。
このゲームでレッズが魅せた、強烈な闘う意志があふれる組織ディフェンスが素晴らしかった。
だからこそ、逆説的に、ネガティブなアリバイ守備にも言及したくなったんだよ。
へへ・・
・・アリバイの寄せ・・アリバイのマーキング・・アリバイのカバーリング・・アリバイのデュエル・・などなど・・
もちろん観客の皆さんには「見えにくい」かも知れないけれど、見る者が見れば、そこでの「アリバイ要素」は、まさに「白日の下・・」だということが言いたかった。
もちろんこの試合では、そんな「犯罪マインド」は、まったくといっていいほど感じられなかった。
たしかに、一瞬の集中切れという「ミス」はあったけれど、それは、「内容があるミス」であり、決してアリバイ的なものじゃ、なかったんだ。
わたしは、よく、「サッカーの進化&深化は、ミスを積み重ねていくことがベースになる・・」なんていう表現をする。
その際のミスは、まさに、意図と意志がある(リスキーな!?)アクションによるものか、前述したように、(充実した意志にもかかわらずの!)一瞬の集中切れによる「自らが恥じ入るような(!?)」モノだということなんだ。
決して、心理的なサボリが原因の「アリバイ現象」なんかじゃない。
あっと・・
ちょっと深く入りすぎたかも・・
ということで、あまりにも嬉し過ぎて、ものすごい勢いでキーボードを叩きつづけていた筆者だったのであ〜る。
キーボードが壊れてなきゃ、いいけれど・・へへっ・・
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ところで・・
「守り切るディフェンス」というテーマだけれど・・
以前、ギド・ブッフヴァルトと、そのテーマについて(も)話し合ったことがある(The 対談シリーズをご参照アレ)。
そこで彼が言っていたっけ(対談原稿には書かなかったかも・・)。
・・そうだネ〜〜・・ドイツ代表じゃ、どんな相手とやっても、守り切るゾってな意志が統一できたら、ものすごく高い確率で、ホントに守り切れちゃうんだよ・・
・・まあ、オレ達には自信があるっちゅうコトも含めてネ・・
・・でも日本のチームじゃ、意識的に守り切るというのは、難しいだろうな〜〜・・
もちろんそこでは、とても細かな(チーム&グループ&個人)戦術的なハナシに入っていったし、意志のチカラとしての「最後の半歩」というテーマでも盛り上がった。
だから、興味がある。
いまギドが、このゲームを観たら、何と言うだろうか・・ってね。
・・フ〜〜ン・・日本の(レッズの)守備も、世界レベルに入ったんじゃネ〜か・・
・・とかサ・・
ということで、最後に、浦和レッズ。
アジアチャンピオンズリーグ優勝、おめでとうございます。
また、ものすごく価値のある、新たな勝者メンタリティーの体感を積み重ねられたことについても、心から祝福します。
とにかく、感動的なファイナルを(日本サッカーのためにも!)ありがとうございました〜〜っっっ!!!
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ところで・・
私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。
今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。
そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」、「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・
また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。
彼女が登場するコラムは、こちら(その1、その2、その3)ですかね。
とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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