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- 2017_EAFF(ハリルJ_3)・・いままで、韓国に、ここまでの完敗を喫したことがあっただろうか!?・・(日本代表vs韓国、1-4)・・(2017年12月16日、土曜日)
- ・・ショック!?・・怒り!?・・呆れかえっている!?・・
いやいや、サッカーの、戦術的、心理的なメカニズムを、ある程度は理解しているつもりだから、そんな情緒的揺動は・・あまり強くないね。
それよりも・・
そう、このゲームとまったく同じメンバーで、数日後に、再び日韓戦をやったら、まったく違った内容のゲームになる・・って確信さえしているんだよ。
不確実な要素が満載のサッカーは、究極の心理ゲーム。
だからこそ、強烈な意志こそが全てのバックボーンであり、気持ちの内実によって、サッカー内容が、まったく違ったモノ(何倍もの活性化!?)になると思っているのサ。
そう、悔しさエネルギーに満ちあふれた日本代表が、攻守にわたって限界の局面デュエルをブチかますことで、イニシアチブの内実が、まったく違ったモノになると確信しているんだよ。
とはいっても・・
この試合での韓国が、バイードもシャッポを脱いでいたように、スーパーサッカーを展開したことは確かな事実だし、それは心からの賞賛に値する。
もちろん私だって、日本選手たちの、強い勇気と意志に欠けた、アナタ任せのアリバイプレーのオンパレードに対しては、少しはアタマにきていたさ。
だから、少し落ち着くために(!?)、このコラムは、こんな書き出しにしようと思った次第。
それは・・
前回の中国戦コラムで、ご登場願った宇都宮徹壱さん。実は、そのコラムでは、彼の名前を「宇都宮哲壱」と、間違えて書いてしまったんだよ。
「湯浅さん・・コラムに登場させていただき有り難かったのですが、名前の漢字が間違っていたので、指摘させていただいてよろしいですか?」
宇都宮徹壱さんが、遠慮がちに、そんなことを言う。
ギョッ・・ホントだ・・それは、大変失礼しました〜・・って私。
「では、今日のコラムでは、宇都宮さんに文句を言われた・・ってな書き出しにしますよ・・」
「えっ!?・・文句なんて言っていませんよ・・単に、私の名前を正確に知っていただきたかっただけです・・」
・・なんて・・、宇都宮徹壱さんは、あくまでも謙虚なクールさで、そんな、とてもインテレクチュアルな言い回しをするんだよ。
フ〜〜ッ!・・
とにかく、申し訳ありませんでした。
でも、記念だから、前回コラムは「そのまま」にしておこうかな・・へへっ。
あっと・・ゲーム。
まあ、内容的には、バイード・ハリルホジッチも会見で語っていたように、まさに完敗だった。
日本代表は、攻守にわたって、まったく良いところなく圧倒され、「1-4」という惨敗を喫したわけだけれど、韓国との対戦のなかで、こんな無様な負け方は、あまり記憶にないよね。
そう、以前の、韓国との実力差が明確だった当時も含めて・・ネ。
守備では・・
・・チェイス&チェックに勢いがない・・だから協力プレスが機能しない・・周りのマーキングやサポート&カバーリングも、まさにお座なり・・等など・・
攻撃でも・・
・・人とボールの動きを加速させられない・・要は、ボールがないところでの動きの量と質が、まさに低級の極みだったということ・・
・・たまに、伊東純也がドリブルで勝負するけれど、サポートがないから、まさに単発の一発勝負っちゅうことに終始してしまう・・
・・ボールをもっても、逃げの横パスやバックパスを繰り返すばかり・・
・・ボールなしの動きがないから、足許パスのオンパレードになってしまう・・それでは、パスを狙われ、簡単にボールを奪い返されてしまうのも道理・・等など・・
でも、とにかく、あんな「ジリ貧の悪魔のサイクル」にはまってしまったら、やることは一つしかないんだよ。
そう、チェイス&チェックや強力プレッシングなど、ディフェンス(ボール奪取プロセス)の勢いを倍増させるんだ。
本当に、それしか、あの「心理的な悪魔のサイクルから抜け出す手」はない。
そのためには、もちろん、中盤での「刺激プレイヤー」が必要だよね。
でも、あのチームには、そんな強烈なリーダーシップがいなかった。
この、爆発するような、「強烈なグラウンド上のリーダーシップ」というテーマについては、「The Core Column」で、以前に「こんなコラム」をアップしたから、そちらもご参照あれ。
モデルは、ラモス瑠偉だけれど、今日の日本代表には、彼がいなかった!?
フ〜〜ッ・・。まあ、そういうことだね。
でも・・
もっと深刻だったのは・・
後半にはいっても、そんな「ジリ貧のサッカー内容」が好転する気配が、まったく感じられなかったことなんだよ。
私は、少なくとも、守備での局面デュエルでは、勢いが倍加するはずだと期待していた。
でも・・
そう、皆さんも観られたとおり、そんなペースアップ(意志の炸裂!?)という雰囲気など、微塵も感じられなかった。
それには、本当に、ちょっと落胆させられた。
その落胆の、心理的なバックボーンだけれど・・
もちろん「それ」は、今日プレーしたメンバーが、とても能力が高いヤツらだということを良く知っているということさ。
・・やれば出来るのに、積極的にトライしない・・逃げばかりで、リスクにチャレンジしていかない・・
それじゃ、何かを生み出すコトなんて、夢のまた夢だよね。
やれば出来るヤツらが、(この試合に限っては!!)責任を回避し、攻守のリスクチャレンジ(ハードワーク)に二の足を踏んでいた。
そんなシーンを観るのは、ほんとうに辛い。
何度も言うけれど、サッカーは意志のボールゲームなんだ。
その意志が感じられないサッカーを観るのは、辛い。
でも・・
だからこそ、冒頭に書いたように、もう一度、同じメンバーで韓国と対戦させたい(プロとしての意地をブチかます機会を与えたい!)って、心から願ってしまうのさ。
今日は、こんなところです。
あっと・・
明日の日曜日、信濃町で講演会をやります。
詳しくは、下記・・
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第31回フットボール道場 at TIA SUSANA
「復活・湯浅健二独演会」
「湯浅健二独演会」が7年ぶりに復活です。
2010年に第22回フットボール道場「湯浅健二独演会〜さて、戦術を語ろうか」
を開催して以来の開催となります、今回も湯浅健二が90分間サッカーの「今」を語りつくします。
会場は36年振りにワールドカップ出場を決めたペルーの家庭料理が堪能できるスポーツカフェ・ティアスサナです、
奮ってご参加ください。
◆ゲストプロフィール
湯浅健二●ドイツサッカー協会公認サッカーコーチ(スペシャルライセンス・コーチ)
●ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟会員
●元、読売サッカークラブ(現東京ヴェルディー1969)コーチ
◆スケジュール
開催日:2017年12月17日(日)
開場:17時30分
イベントスタート:18時00分(前半45分、ハーフタイム15分、後半45分)
懇親会スタート:20時00分
◆会場
スポーツカフェ・ティアスサナ http://blog.tiasusana.ciao.jp/
新宿区信濃町8−11坂田ビルB1 TEL&FAX (03)3226-8511
☆JR信濃町駅 からの行き方
外苑前通りを慶応大学病院側に渡り、四谷三丁目方面に歩き
二つ目の信号(東電病院前)を左折し3軒目地下1階、JR信濃町駅徒歩5分
☆丸の内線 四谷三丁目駅からの行き方
外苑東通りを信濃町駅方面に向かい4つ目の信号(東電病院前)右折、徒歩7分
☆大江戸線国立競技場駅からも1番出口から徒歩10分で着きます。
◆参加費
イベント参加費 1500円(ワンドリンク付き)
懇親会参加費 1500円(ワンドリンク&軽食付き)
参加申し込みはメールにて、info@yokocom.org までイベント及び懇親会の参加の有無を書いてご予約下さい。
また湯浅さんに語ってほしい事、質問などありましたら併せてお書きください。
主催:NPO法人横浜スポーツコミュニケーションズ
・・です・・ではまた〜・・
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ところで・・
私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。
今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。
そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」、「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・
また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。
彼女が登場するコラムは、こちら(その1、その2、その3)ですかね。
とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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