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2017_J2・・チョウ・キジェとの対話・・(ベルマーレvs長崎、 1-1)・・(2017年6月3日、土曜日)

この試合・・

ホントは、コラムをアップしようかどうか迷っていた。でも、会見で、チョウさんとコミュニケートした内容に触発され、急にモティベーションが湧き上がってきた。

ということで、どうなるか分からないけれど、取り敢えずキーボードに向かうことにした。

あっと・・ゲーム・・

内容的にベルマーレが凌駕していた・・とすることには躊躇(ちゅうちょ)しない。

でも・・

そう、V・ファーレン長崎も、攻守ハードワーク豊富な、とても立派な粘り強いサッカーで対抗できていたんだ。

そのサッカーを観ながら、高木琢也も、良い仕事をしていることを体感していた。

でも、「スペースを攻略して創りだしたシュートチャンスの量と質・・」という視点じゃ、やっぱりベルマーレに(とても明白に!)軍配が挙がる。

その先制ゴール。

素晴らしいコンビネーションから右サイドを崩し切り、最後は、石川俊輝が、サイドキックで慎重に決めた。

そしてベルマーレは、そこからの数分間は、完璧に長崎を押し込んでいったんだ。

そこでベルマーレが創りだしたビッグチャンスをゴールに結びつけていれば・・

・・なんて、またまた「タラレバ感性」に支配されそうになっちゃう・・

フ〜〜、ダメダメ・・いくら、チョウ・キジェ応援団だからといって・・

あっ、そうそう・・このコラムのメインテーマは、若手の育成だった。

そう、今シーズンのベルマーレは、二十歳そこそこや十代の若手選手を多く起用し、成功を収めている(収めつつある!?)んだ。

それだけじゃなく、このゲームでは、キャプテンを、18歳の齊藤未月に任せもした。

そして、そんな若手が躍動するんだよ。

あっと・・

ここで使った「若手の育成」という表現だけれど、結局、彼らが、本当の意味で「ブレイクスルー」を果たせるかどうかは、自分自身の「覚悟」にかかっているわけだから、「若手の発展サポート・・」ってな表現が適当かもね。

そう、確かなレベルにあるリテラシー(ヌメラシー)とオペラシーを絶対的ベースにした、優れた意識と、強烈な意志の集大成とも言えそうな「覚悟」。

監督コーチは、その発展プロセスを、様々な「心理的手練手管」なども駆使した刺激で、サポートするしかないっちゅうわけさ。

ところで、この、リテラシー、ヌメラシー、オペラシー・・。それについては、先日レッズが素晴らしいパフォーマンスを披露したACL戦について書いた「このコラム」をご参照あれ。

ということで、私の、チョウ・キジェに対する質問。

・・いまチョウさんは、今日のゲームで活躍した若手について語られたが、若い選手を育てるために何が必要か・・と、改めて聞かれた場合・・短く・・どのように応えられるだろうか?・・

ぶっきらぼうに、そんなテーマを投げたっけ。

それに対してチョウさんは、例によって真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれたっけ。その内容の核心は・・

・・もちろん選手たち(特に若手の選手たち!)は、チャレンジしつづけなきゃいけない・・

・・でも・・

・・例えば、U20W杯(韓国)から帰国したばかりの杉岡大暉なんかは、(アチラで刺激されたこともあって!?)もう、ガンガンと、勝負ドリブルをブチかましつづけるんですよ・・

・・もちろん変なカタチでボールを失ったら、完璧なカウンターピンチに見舞われちゃう・・

・・まあ、この試合では何とか事なきを得たけれど・・それでもヤツは、何度失敗しても、(リスク)チャレンジに対する気合いの減退することがない・・

・・もちろん、それは私が望むところではあるけれど・・

・・そう、こちらは、結果について全責任を負わなきゃいけない監督という立場だから・・

・・でも、もちろん、そんなコト(監督としての内的な葛藤!?)は、選手たちには絶対にシェアさせませんよ・・念のため・・

・・まあ、その意味じゃ、いまの私は、ギリギリの(内容と結果の!?)限界領域で選手たちの感性を操る(!?)影の番長ってな感じですかネ・・へへっ・・

いいね〜、チョウ・キジェ。サスガじゃありませんか。

そう、まさに、おっしゃるとおり。

監督は、特に若手を育てようとする場合は、戦術的な「抑制」と、「エイヤッ!!」ってな解放マインドを、微妙にバランスさせ、コントロール出来なきゃいけないんだよ。

そこで、少しでも「注意深く・・」ってなニュアンスの指示を出したら、誰一人としてリスクにチャレンジしていかなくなるのがオチでしょ。

逆に、(心理的、物理的、戦術的に準備が整っていない状態で!?)解放しすぎても、うまくいかないコトの方が多い。

でも・・

そう、基本は「解放」であるべきなんだよ。

そして、そこでの失敗を積み重ねることで、選手たちの、攻守にわたる「勝負所に対する感性」が研ぎ澄まされていく。

そう、攻守にわたる(ボールがないところでの!?)勝負所に対する、気づきコノテーション(言外に含蓄される意味)のレベルアップ。

攻守の勝負所に対する「気づき」の内実。

このテーマは、ホントに深い。

まあ、とにかく、若手を進化&深化させるという意味で、チョウ・キジェは、見まがうことなく、最高レベルプロコーチの一人であるコトは論を俟(ま)たない。

そのことが言いたかった。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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