トピックス
- 2017_J2_第32節・・プロコーチ、反町康治が積み重ねている素晴らしい仕事に乾杯!!・・(ヴェルディvs松本山雅、1-2)・・(2017年9月10日、日曜日)
- ・・今日のゲーム・・松本山雅が、素晴らしい(意志の!?)サッカーで凌駕したんだ・・まずその事実を押さえた上で、戦術的な分析などに入っていくべきだろうな・・
ゲーム戦術的な質問を受けたヴェルディ、ロティーナ監督が、気合いを込めて、そんなニュアンスの内容をコメントしていた。
サスガ〜〜、素晴らしい!!
まさにおっしゃる通り。
イレギュラーするボールを足で扱うサッカーは、究極の「心理ゲーム」だからね。
チームやゲーム戦術で手練手管を駆使したって、結局は、それを遂行する選手たちの意識と意志こそが問われるくるんだよ。
そのロティーナさんのコメントを聞いた瞬間、世界中から敬愛されるヨーロッパの智将、イビツァ・オシムのことが脳内を占拠したっけ。
そう、「走らなくちゃ、よいサッカーなんて望むべくもない・・」という、深いコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包するコメントを繰り返していたイビツァ・オシムだよ。
彼については、「The Core Column」で発表した「このコラム」を参照してください。
とにかく、ロティーナさんが発した、サッカーの根源的なメカニズムの意味合いを内包する「深いコメント」は、心地よい限りでした。
ということでゲームだけれど・・
そのロティーナさんのコメントが如実に語っていたように、攻守にわたって、松本山雅が完璧にゲームのイニシアチブを握ったんだよ。
そして、まさに順当といえる二つのゴールをブチ込んで勝利を収めた。
久しぶりに、内容と結果が完璧に一致した勝負マッチではあった。
松本山雅・・
前回、彼らを観たのはいつのコトだったろうか・・
そのときの印象は、守備に追われる流れの方が多く、カウンター気味の(スーパーCF高崎寛之をうまく活用しながらの!!)仕掛けをブチかましていく・・ってな感じだった。
それが・・
そう、この試合での松本山雅は、ロティーナ指揮の下、調子が上向きで良いサッカーを展開しているヴェルディを凌駕する素晴らしい組織プレーを展開したんだよ。
その強さのバックボーンは、何といっても守備にあり。
要は、ボールを失った次の瞬間からブチかます素早く効果的な攻守の切り替えと鋭いチェイス&チェックをベースに、効果的に連動したプレッシング守備を展開しちゃうんだ。
また、その「連動ディフェンス」を外されてカウンターをブチかまされても、これまたスーパーな「意志のプレイヤー」である田中隼磨を筆頭に、まさに全力スプリントで、押し上げていく相手を追いかけて潰しちゃう。
・・そうなんですよ・・この攻守の切り替えと、忠実な全力スプリントの戻りについては、トレーニングで、強く意識させつづけているんですよ・・
・・また、ご指摘の田中隼磨の全力ダッシュでの戻りですが・・
・・「あの」田中隼磨が、そんな汗かきハードワークをしているんだから、周りの選手にしたって、サボるわけにゃいかないでしょ・・へへっ・・
(あっと・・このヘヘッは、反町さんの表情に隠されたトコロを読み取った、筆者の脚色でした〜)
へへっ・・
ホントに素晴らしいネ〜〜、サスガだね〜、反町康治。
それと・・
実は、こんな質問をブチかましたんですよ。
・・攻守にわたって、ホントに素晴らしいサッカーだった・・ところで反町さんは、そのうち、守備に重点をおいて賞賛されるのがいいか、攻撃を賞賛されたいか?・・
・・まあ、オレなんかに誉められたって、嬉しいわきゃないだろうけれどサ・・(冗談のつもりが、会見場内、シ〜〜ン・・)・・
その「シ〜〜ン」って、本格的なプロコーチ、反町康治さんが醸し出す雰囲気こそが為せるワザ・・ということなんだろうね。
とにかく、優れたプロコーチ、反町康治に乾杯・・!!
あっと、その松本山雅のオフェンスというテーマだった。
私は、ちょっとビックリさせられていた。
何せ、彼らが仕掛けていく攻撃のコノテーション(言外に含蓄される意味)に、とても意義のある、広がりと深みが加わったんだから。
あっ・・スミマセン、気取った表現をしてしまった。
要は、松本山雅が、人とボールが、素早く、広く「動き」つづけるだけじゃなく、そこに、「前後左右のポジションチェンジ」も織り交ぜるような、とてもハイレベルな組織サッカーを魅せつづけていたということが言いたかった。
・・今のわたしは、攻撃に視点をおいて評価されるのがいいですかネ・・
・・昨シーズンから、攻撃を重点的に強化してきていますからね・・(この試合のように!?)その成果がはっきりと見えるようなサッカーを高く評価されるのは、好きかも・・
反町康治さんは、そんな言い回しをしていたっけね。
もちろん、ロングボールを高崎寛之へ送り込み、「そこ」で演出されるポストプレーを基盤に、3人目、4人目が「前」をオーバーラップしちゃうなんていう、彼ら得意のプレーも健在。
だから、攻め方に、様々なメリハリ(変化)が生み出されているんだよ。
それを如実に象徴していたのが(反町さんも言及していたけれど・・)、下川陽太がブチかました(前戦をすべて追い抜いていく!!)素晴らしいオーバーラップから生まれた工藤浩平の追加ゴールだったというわけさ。
いや、ホント、反町康治さんには悪いけれど、松本山雅が、サッカーの内容で、これほど大きく、魅力的に進化するとは予想していなかった。
彼らもまた、美しく勝つサッカーを志向しているということだね。
もちろん、その絶対的ベースが、「攻守ハードワークの量と質にあり・・」という事実は、語るまでもないでしょ。
そうそう・・
ヴェルディの分析という意味でも、反町康治さんの(また彼のスタッフの!?)手腕が存分に発揮されたというポイントも忘れちゃいけない。
要は、いまのヴェルディーの好調さを支える内実を、しっかりと分析していたっちゅうことです。
・・いまヴェルディは調子いいですが、それって、中盤の梶川諒太と渡辺皓太による、ものすごく忠実でダイナミックな「フォア・チェッキング」によるところが大きいと思うんですよ・・
・・だから、ボールを奪い返したら、その「第一の波(梶川と渡辺による守備の第一の波!?)を飛び越すようなイメージでパスを飛ばすようにさせたんです・・
・・たしかに、それはうまく機能しましたよね・・でも、まあ、ヴェルディ守備の第二の波をブチ破るのには苦労しましたが・・ネ・・へへっ(これまた筆者の脚色〜)・・
へへっ・・
プロコーチ、反町康治。
ホントに、素晴らしいウデを備えているじゃありませんか。
まあ、私に言われるまでもないけど・・サ。へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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