トピックス
- 2017_日本代表トレーニングマッチ・・前半の素晴らしいダイナミックサッカーと、後半の選手交代による再活性という二つの「現象」の内実を見つめていた・・(日本vsニュージーランド、2-1)・・(2017年10月6日、金曜日)
- まず、ちょっと、前言撤回・・
ある「Jリーグコラム」で、「日本は、ポゼッションを目指すべきじゃない・・」とハリルホジッチが言ったらしい・・ということで、それについて私見を述べた。
でもそこには、私の思い違いがあったんですよ。だから・・
そのハリルホジッチの発言だけれど、正確には、「ポゼッションを目指すべきじゃない・・」ではなく、「ポゼッションに囚(とら)われ過ぎるべきじゃない・・」というニュアンスだったらしい。
仲間のジャーナリストの方が、私のコラムを読んで、そのように、発言ニュアンスの間違いを正してくれたんだ。
感謝・・
ということで、その、「ポゼッションに囚われすぎちゃダメだ・・」という発言のニュアンスについてだけれど・・
それは、積極的な協力プレッシングでボールを奪い返し、なるべく素早くシュートシーンを創りだす(なるべく最短で=直線的に=相手ゴールへ迫る!?)という意味合いなんだろうね。
そう・・
ブラジルW杯で、優勝したドイツをギリギリまで追い詰めた、ハリルホジッチ率いるアルジェリアのように・・
もちろん、素早く相手ゴールへ迫るとはいっても、ボール奪取の状態や相手ディフェンスの状況、自チームの最初の人とボールの動きといった「流れ」が許せば・・のハナシ。
状況が許さなかったら、もちろん、しっかりとボールをキープして(ポゼスしながら)、人とボールを前後左右に動かしてスペースを攻略していかなきゃいけない。
そんな基本的なチーム戦術のなかで、ハリルホジッチは、より積極的に「タテへ仕掛けていけっ!!」と、選手たちのイメージを徹底させたっちゅうことなんだろうね。
たしかに・・
そう、ボールを「うまいカタチ」で奪い返し、そこから素早くタテへ進められる状況になったら・・
間髪を入れずに、3人目、4人目のフリーランナーが、脇目もふらず、そして直線的に、相手守備のウラに広がる決定的スペースへ飛び出していくよね。
それもまた、とても重要な「イメージシンクロ組織コンビネーション」というわけさ。
実際に・・
そんな「タテへ仕掛けていくイメージ」が上手くシンクロしたからこそ、前半には、三つ、四つと、決定的チャンスを創りだせたわけさ。
あっと・・ちょっと、「ハリルホジッチが言うポゼッション」というテーマに入り込み過ぎた。
ということでゲーム・・
前述したように、前半のハリルジャパンは、縦横無尽の攻守ハードワークと、前述した「仕掛けイメージ」の徹底によって、とても優れた(強い)サッカーを展開した。
そして、その「内容」にふさわしく(何度も)素晴らしいシュートチャンスを創りだした。
まあ、ここでは、決定力・・なんていうテーマにゃ入っていかないけれど、興味がある方は、「The Core Column」で発表した「このコラム」をご参照あれ。
ということで後半だけれど・・
サッカーの内容で圧倒した前半のチームを「まだ」観つづけたかったわたしの期待が、叶ったんだよ。ちょっとハッピーだったネ。
それだけじゃなく、先制ゴールまで叩き込んじゃうんだ。
それはPKだったけれど、山口螢のシュートに入った体勢と、決定的とも言える状況からすれば、まさに「フェアに奪い取ったPK」ではあった。
でも・・
そう、その後の日本は、ペースアップしたニュージーランドの勢いを、前半のように、効果的に「吸収し抑え込む」ことが、ままならなくなっていったんだよ。
何故!?
もちろんニュージーランドが、より積極的に「前へ」攻め上がってきたこともある。
その絶対的ベースは、もちろんプレッシング勢いのアップ。彼らは、より積極的に「前からのボール奪取勝負」をブチかまし始めたんだ。
彼らは、それ(積極的なヒトの集散)があったからこそ、より人数を掛けて攻め込んでいけた。
でも、もちろん日本選手たちは、そんな展開は予想していただろうし、日本の実力からすれば、余裕をもって受け止められるはず・・だった。
でも・・
そう、そのニュージーランドの前への勢いに押し込まれてしまうような流れがつづくようになってしまうんだ。
状況の誤認による(!?)感覚的な劣勢に陥り、攻守ハードワークの内実が、少しずつ減退気味になっていったハリルジャパン!?
どうなんだろうね・・
わたしは、そんな展開を観ながら、「長谷部誠のリーダーシップ」に思いを馳せていた。
そう、グラウンド上で「檄」を飛ばせるようなリーダーシップの不在・・。
この「闘うリーダーシップ」というテーマについても、前述シリーズで発表した「このコラム」をご参照あれ。
あっと、試合・・
でも・・
そう、そんな、ちょっとネガティブな方向へ引っ張られはじめた日本代表のサッカーを、再び活性化させた選手が、交替出場した乾貴士であり、小林祐希だった。
乾貴士は、抜群のドリブラー(チャンスメイカー)として。小林祐希は、中盤の攻守(創造性の)コアと、ゲームメイカーとして。
この二人によって、前述したネガティブな流れを好転させられたことは、誰の目にも明らかだったと思いますよ。
そして、その乾貴士の素晴らしいドリブル&クロスから、最後は、これまた交替出場したガンバの天才、倉田秋が決勝ゴールを叩き込んだ。
最後になるけれど・・
ペースアップしたニュージーランド・・というテーマも少しだけ。
前半の彼らは、南米5位との大陸間プレーオフを、意識し「過ぎて」いたのかもしれない・・という捉え方。
そう、攻守にわたって積極的に仕掛けていく「強い意志」を抑制気味にする「戦術サッカー」。
でも、そんなニュージーランドだったけれど、「このままでは日本に負けてしまう・・」となった時点から、完璧に開放され、とても強いサッカーを展開しはじめたんだ。
前述した、「急にペースダウンしはじめた日本代表・・」という現象は、そのニュージーランドの豹変ぶりに「呑み込まれて」しまったのかもしれない。
そして足が(闘う意志が)減退していった!?
まあ、たしかに微妙なディスカッションではあるけれど・・
それでも、前から(より)積極的に協力プレス守備をブチかますようになってからのニュージーランドは、日本代表の「意志を呑み込んでしまう」ほど危険なヤツらに変貌したコトは確かな事実だったと思いますよ。
もちろん、本番の大陸間プレーオフで、そんな「前からプレッシング」を掛けたら、逆に、ものすごく危険な(南米お得意の!)カウンターをブチかまされてしまうのがオチだろうけれど・・
とにかく、アジアの隣人(仲間!?)でもあり、地道な努力でチカラをつけてきたニュージーランドには、大陸間プレーオフでも、「忍耐と思い切りのメリハリ」を効かせて、頑張って欲しいと「サム(ズ)アップ」していた筆者なのであ〜る。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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