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- 2018_ACL・・またまた、内容と結果の大きな乖離が気持ちを重くする・・(レイソルvs天津、1-1)・・(2018年2月20日、火曜日)
- 悔しいネ〜〜・・レイソル・・
完璧にゲームを支配しただけじゃなく、何度も、何度も、ウラの決定的スペースを攻略してチャンスを創りだしたのに・・
相手の天津・・
例によって彼らは、個の局面勝負を「ブツ切り」につないでいくような低級サッカーを展開する。
もちろんパスはするけれど、あくまでも、動きのない足許パスのオンパレードなんだよ。
要は、ホンモノの組織サッカー(高質チームワーク!?)ではないっちゅうこと。
だから、人とボールが、次、その次の展開イメージを基盤にしたリズムでしっかりと動きつづけるなんていう、高質な「動きのリズム」なんて、まったく期待できない。
監督のパウロ・ソウザも、自身が監督に就任してまだ日が浅いということもあって(!?)、組織サッカーの質を高めていくプロセスには時間が掛かると言っていた。
あっと・・
パウロ・ソウザは、技術的にも戦術的にも、レイソルの方が、一枚も二枚も上手だと素直に認めていたよね。
でも、そうは言っても・・
そう、アレシャンドレ・パトに代表される「個の才能」だけじゃなく、レベルを超えた高さやスピードも備えている天津だから、カウンターやセットプレーじゃ、ものすごく危険。
だから、(下平隆宏さんも言っていた!?)交通事故の危険性は十分にあったということ。
だからこそ、追加ゴールが必要だったんだ。
その絶対ベースとしての「組織サッカーベースのチャンスの流れ」は、先制ゴール以降でも、何度も創りだしていた。
でも、最後のトコロで・・
大住良之さんは、「最後の瞬間に(心理的&物理的に!?)まとまりがなかった・・」と表現していたし、下平隆宏さんも、ニュアンス的には「アグリー」していたよね。
そう、決定力・・
以前、そのテーマについて、「The Core Column」で、「こんなコラム」をアップしたことがあった。
そこで表現したのは、ドイツサッカー史に残るスーパープロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーと、ドイツ代表として勇名を馳せたストライカー、ディーター・ミュラーとの「ギリギリの対峙」。
ディーター・ミュラーだよ。ゲルト・ミュラーじゃないよ。へへっ・・
あっと・・そのコラムだけれど・・
もちろん、決定力を大きく左右する、つかみ所のない「心理・精神的ファクターの深み」を表現し切れたとは思っていない。
でも・・
そう、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーの、心理マネージャーとしてのウデの冴えだけは、ピリピリとした肌感覚でシェアさせてもらったんだよ。
それは、私にとって、これ以上ない学習機会ではあった。
あっと・・レイソルというテーマだった・・
私は、ムアントンとの勝負マッチや(スタジアム観戦)、ACL前節の「チョンブク」とのアウェーマッチを(ビデオ観戦)通して、レイソルの現状を、しっかりと体感している。
そしてレイソルは、今日のゲームでも、着実に進化、深化しているコトを感じさせてくれた。
この進化、深化の意味合いについては、もちろん、攻守ハードワークや、攻守リスクチャレンジの内実が骨子になる。
勝負は、「ボールがないところ」や「小さなトコロ」で決まるんだよ。
・・大谷秀和の、創造的で効果的な、ボールがないところでのマーキング(そしてボール奪取)・・
・・レイソル最終ラインがブチかましつづける、最後の瞬間での「半歩の伸び」・・
・・GK中村航輔の、冷静で勇気あふれる飛び出しとセービング・・
・・等など・・
もちろんミスはある。でも、そのほとんどが前向きなモノだった。
だから、まったく心配していないし、今シーズンのレイソルには、心から期待できると確信しているっちゅうわけさ。
さて、「J」がはじまる・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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