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2018_森保一ジャパン(U23アジア選手権)・・このチームは、大会の勝負マッチを通して大きく進化&深化していくに違いない・・(日本vsパレスチナ、1-0)・・(2018年1月10日、水曜日)

いろいろとあったけれど、とにかく初戦をモノにできて良かった。

とはいっても、森保一ジャパンは、決して、「勝負(結果)命・・」ってな低次元の(志の低い!?)サッカーを展開したわけじゃない。

彼らは、あくまでも、トータルサッカーを志向するなかで、美しく勝とうとしていたんだ。

その立ち上がり・・

日本は、攻守にパレスチナを圧倒し、先制ゴールまでブチ込んだ。

でも・・

そう、その後のサッカーが、チト「鈍重」に落ち込んでいったんだ。

そんな、森保ジャパンの停滞現象には、もちろん両チームそれぞれの要因がある。

日本は、先制ゴールを挙げたことで、少し落ち着こうとするマインドが先行した!?

それに対してパレスチナは、積極的に攻め上がる。

もちろん、日本の守備ブロックは安定している。

だから、後半41分、日本のバックパスミスからユセフが放ったフリーシュート以外は、まったくといっていいほど危険なシチュエーションは創らせなかった。

特に・・

そう、スペースを潰す「組織(連動)ディフェンス」では、抜きん出た強さを魅せつけたんだ。

パレスチナは、特に後半は、ロング(ハイ)ボールからのこぼれ球を狙うようなイメージで攻め上がってきたけれど、それにしても、日本の若武者たちが、次、その次と、どんどんとスペースを埋めてしまうからシュートまで持ち込めない。

そんな素晴らしい守備イメージングの(それがチームのなかで有機的に連動しつづける!)内実に、森保一さんの確かなウデを感じたモノさ。

そう、スペースを(効率的に)潰しつづけるディフェンス・・

言うまでもなく「それ」は、チェイス&チェック、カバーリング、ボールがないところでの忠実なマーキング、そして機を見て仕掛ける協力プレス等などの「守備イメージング」の総体だよ。

だから私は、守備においてこそ、選手個々の「イメージング内容のシンクロ」が、決定的な要素だって言いつづけるわけさ。

そう、だからこそ、効果的な組織デイフェンスを支える、高質なイメージシンクロ状態を、しっかりとチームに浸透させている森保一のウデを賞賛するわけだ。

でも・・

そう、先制ゴール(結局それが決勝ゴールになった!)の後のサッカーは、解説のセルジオも言っていたように、いただけなかった。

そんな、ゲームのイニシアチブをめぐる攻防の絶対的バックボーンは、何といっても守備に(ボール奪取プロセスの内実に!!)あり・・なんだ。

要は、サッカーの内容を決めるのは、ディフェンスの内実にあり・・と言っても過言じゃないっちゅうわけさ。

その守備で(局面デュエルも含むボール奪取プロセスの内実で!)、たしかに森保一ジャパンは(まあ・・意志のエネルギーが!?)、少しずつ減退していったよね。

そんなだったから、ボールをキープしようとする意識が高まり、タテへのリスクチャレンジの勢いが徐々にダウンしていくのも道理だったというわけさ。

フムフム・・

でも・・

そう、小松蓮に代わって田川亨介(後半18分)、三好康児に代わって高木彰人が入った(後半35分)あたりから、俄然、森保ジャパンの攻撃にアクセントがつくようになったんだ。

それまでの日本代表は、ちょっと「組織イメージ」が強すぎた。

要は、安定した組織パスサッカーに対する意識が強すぎ、個の勝負を仕掛けていく意志がアップしていかなかった・・っちゅうことだね。

だから、仕掛けのタテパスではなく、毒にも薬にもならない「つなぎのパス」ばかりが目立ってしまうっちゅう体たらくだった。

でも、後半32分、左サイドをブッちぎってシュートまでいった田川亨介の「エイヤッ!」のドリブル勝負から、それまでの「落ち着いたサッカー」が、風雲急を告げはじめるんだ。

そう、個の勝負や、エイヤッの強烈クロス等などに代表される、仕掛けのアクセント。

いつも書いているように、効果的な攻撃は、常に「変化に富んで」いるモノなんだよ。

決勝ゴールを挙げてからの森保ジャパンは(選手たちのマインドが!?)、あまりにも「安定志向」に振れすぎていたんだ。

そんなところに、田川亨介の、誰もが目を見張るような爆発ドリブル突破という「強烈な刺激」がブチかまされた・・っちゅうわけだ。

たしかに・・

前半の立ち上がりから抜群のドリブル勝負を魅せつづけていた、右ウイングバック藤谷壮は、ホントに素晴らしい勝負を披露した。

また、先制(決勝)ゴールまでブチ込んだ、スリーバック左の板倉滉による、相手の意表を突くドリブル勝負だって目立ちに目立ってはいた。

でも、そんな「仕掛けの変化」にしても、板倉滉のゴールあたりまでだったんだよ。

たしかに・・

森保一さんがイメージするトータルサッカー(組織サッカー)を体現しようとする積極的な意志は、しっかりとチームに浸透していたと思う。

でも、そこはサッカーだから、その「意志とイメージングの内容」が、噛み合わなくなることも日常茶飯事っちゅうわけさ。

そう、イメージングの(意志の)シンクロ状態の減退と停滞・・

まあ、とはいっても、アジアの若手トップを決める大事な大会での厳しいサッカーを積み重ねていくなかでチームとしてまとまっていくわけだから・・

あっと・・

やっぱり、このコンビだけは、強調しておきたい・・

そう、ダブルボランチの神谷裕太(キャプテン)と井上潮音。

彼らは、チームの(チームが成長していく上での!)絶対的な重心として、とても良いプレーを展開したと思う。

ホント、とても、良かった。

ということで、グループリーグ最終戦で当たる北朝鮮との勝負マッチが、いまから楽しみで仕方なくなりました。

とにかく、ガンバレ〜、森保一ジャパン。



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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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