トピックス
- 2018_J2_第1節・・前半は寒さが身に染みた・・でも後半は時間を忘れた・・ゴールという刺激こそが・・(ヴェルディvsジェフ、2-1)・・(2018年2月25日、日曜日)
- 「どちらが十人なのか、正直、分からなかったよな・・」
監督会見で、ジェフの硬派イケメン、フアン・エスナイデル監督が、そんな言い回しをしていた。
そうなんだよ・・
ゲームが始まってすぐの前半9分。ジェフ増嶋竜也が、抜け出したドウグラス・ヴィエライ(ヴェルディCF)を引き倒したことで退場になっちゃったんだ。
そこからジェフは、「10人」でプレーするしかない。誰もが、そこからのゲーム展開イメージを脳裏に描いていたでしょ。
でも・・
そう、冒頭のエスナイデル発言に象徴されていたように、そこから、一人足りないジェフが、完璧にゲームを支配しちゃったんだ。
まあ、とはいっても、ヴェルディ守備を崩し切ってシュートチャンスを創り出せたシーンは、前半26分のダイレクトシュート場面くらいだったけれど・・サ。
あっ・・そうそう・・
増嶋竜也がファールせざるを得なくなったことに象徴されていたのだけれど・・
最終ラインを高く保つことで中盤をコンパクトにするジェフだけれど(抜群の勢いが連鎖するプレッシング守備のベース!!)、その立ち上がりの内容は、よくなかった・・という視点。
エスナイデルも、そのことについて、「ゲームの入りは、相手に合わせてしまったことで、良くなかった・・」と、素直に認めていた。
そう、何度か、ヴェルディCFドウグラス・ヴィエライへの一発タテ(ロング)パスで、完璧に、ジェフ最終守備ライン背後の決定的スペースを攻略されちゃったんだ。
ただ最初は、エスナイデルと同郷の(アルゼンチン!)スーパーGKロドリゲスが、とても上手く、そして安定したプレーで、そのタテパスを処理したから事なきを得ていたんだ。
でもゲームが進むうちに、タテパスを受けたドウグラス・ヴィエライに、最終ラインの背後スペースへ抜け出されてしまったっちゅうわけさ。
そして増嶋竜也へのレッドカード。
そこまでの経緯を観ながら、ヴェルディサポーターの誰もが、「さて・・、これで、ヴェルディが数的に優位な状態でプレーできる(!?)・・」と余裕を持っていたはず。
でも実際は・・
そう、冒頭のエスナイデル発言のように、完璧にジェフが試合を牛耳ってしまったんだ。
それは、それは、ものすごくインプレッシブ(心に残る!)グラウンド上の現象ではあった。
もちろん私は、攻守にわたる、ボールがないところでの動きの量と質(攻守ハードワークの内実)に目を凝らす。
そして、両チームの「差」が明々白々であるコトを体感する。
とにかくジェフは、増嶋竜也のレッドカードに刺激を受けたのか、それまでの「チトぬるい」雰囲気から脱却し、攻守ハードワークの勢いを倍増させたんだよ。
この現象自体が、とても興味深かった。
そう、サッカーが、究極の心理ゲームである・・という普遍的テーマ。
もちろんソコには「グラウンド上のリーダーシップ」というテーマもある。
それについては、「The Core Column」で以前に発表した「このコラム」をご参照あれ。
それにしても、前半の(増嶋竜也がレッドを受けた後の!)ヴェルディのプレー姿勢は、「消極的で受け身の極み」だったわけだけれど、一体そのバックボーンは何だったのだろうか?
増嶋の退場によって、「残りの80分、優位にプレーできる・・」ってなイージーな心境!?
私は、そんなヴェルディを観ながら、ちょっと驚いていた。
「一体どうしちゃったの・・!?」ってね。
様子見になる(受け身で消極的になる!?)ヴェルディ選手たちが、心理的な悪魔のサイクルに落ち込んでいった!?
そのバックボーンについてのディスカッションだけれど・・
決して私は、ロティーナが言うように、ジェフのチカラが、ヴェルディを大きく上回っているとは思わない。
いや、逆に、選手個々のクオリティーじゃ、まさに、勝るとも劣らない・・と思っているんだ。
まあ、前述した「ホンモノのリーダーシップが足りない・・」というテーマは除いて・・かな。
でもサ、そんな(ヴェルディにとっての!)ジリ貧の展開が・・
そう、後半の立ち上がり3分に、ヴェルディのドウグラス・ヴィエライが、アタマで先制ゴールをブチ込んでから、彼らのサッカーが大きく好転したんだよ。
そんな「ゲームの流れの変化」と、「そのバックボーン」についてロティーナに質問しようとしたんだけれど、タイミングを失してしまった。
ロティーナさんは、その質問に、どのように応えただろうかネ・・。
興味がある。
もちろん私は、ゲームのイニシアチブを変容させる多くの変化ファクターが、守備(ボール奪取プロセスと結果の内容!)にあると思っている。
先制ゴールで「勇気」を倍増させたヴェルディが、より積極的にボールを奪いにいったっちゅうことだね。
そう、ボールをめぐる局面での「デュエル・ダイナミズム」の活性化。
だからこそ、次の攻撃に「も」勢いが乗っていく。
ということで、後半の攻防が、とても見応えのあるモノへと変容していったっちゅうわけさ。
前半は「寒さが身に染みた」けれど、後半は、完璧に「寒さと時間」を忘れた。
ホント、面白かった。
ということで、これからも、ヴェルディ、ジェフ(まあ横浜も・・)を中心に、「J2」もレポートしま〜す。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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