トピックス
- 2018_J2_
第38節・・徳島ヴォルティスが(リカルド・ロドリゲス監督が)ブチかましつづけた力強いプレッシングサッカーに乾杯!・・もちろん、ヴェルディが勝った
コトはハッピーだったけれどサ・・(ヴェルディvs徳島ヴォルティス、2-1)・・(2018年10月21日、日曜日)
- ・・我々がトライしているサッカーでは、こんな負け方をすることもある・・
・・選手たちには、そんなことを話しました・・
徳島ヴォルティス監督、スペイン人のリカルド・ロドリゲスさんが、監督会見で、そんなニュアンスの内容をコメントしていた。
フムフム・・
彼が言う、「自分たちのサッカー」って、パワフルな「ボール狩り」を、最初から最後まで「やり通す」という、攻撃サッカーのことなんだろうね。
その、ボール狩りと呼ばれるダイナミックなボール奪取プロセス・・
言わずもがなだけれど、それは、1974年ドイツW杯で伝説となった、リヌス・ミケルス率いるオランダ代表が、爆発的にブチかましつづけたチーム戦術コンセプト。
そのサッカーは、全員守備、全員攻撃のトータルフットボールとも呼ばれ、世界中の、若く、アンビシャス(ambitious)なサッカーコーチたちの目標となったものだ。
もちろん、直接リヌス・ミケルスから教えを受けた筆者にとっても、まさに理想イメージだ。
まあ、プレッシングサッカーなど、いろいろな表現があるけれど、要は、攻撃的なプレッシング守備でボールを奪い返し、素早く相手ゴールへ迫る・・っちゅうコトだね。
もちろん、このトータルフットボールを語りはじめたら止まらなくなる。
とにかく、リカルド・ロドリゲス率いる徳島ヴォルティスが、最初から最後まで、攻撃的なプレッシングサッカーを貫いたことが言いたかった。
そう、とても立派で、魅力的な積極アタッキングフットボール。
でも、最後の最後で、力尽きた・・
そう、後半ロスタイムに、カウンターから泉澤仁が左サイドを突破し、そこから上げられたファーサイドへのクロスを、李栄直(リ・ヨンジ)がヘディング一閃・・。
とてもドラマチックな幕切れになった。
まあ・・
たしかにボールポゼッションやシュート数といった「数字」では、徳島ヴォルティスが上回ってはいたけれど、実質的な「ゴール機会の量と質」という視点では、やはりヴェルディに一日の長があったから、全体的にみれば、フェアな結果だったとも言えそうだね。
とはいっても、そんな「結果」を観ながら、少し「複雑な心境」にさせられた。
そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる積極的な攻撃サッカーで「美しく勝ち切る」のは、そう容易いことじゃない・・っていう事実に思いを馳せたんだよ。
そういえば・・
この頃わたしは、そんなリスキーな積極攻撃サッカーで「も」、やり方(ゲーム戦術)や選手たちの意志の内実によっては、美しく勝ち切れる「確率」を、効果的にアップさせられるっていうディスカッションを展開しているんだっけ。
もちろん・・
戦術的な「やり方」に関するロジック構築も大切ではあるけれど、やっぱり、最後は、「意志の内実」こそがディスカッションされるべきなんだ。
それこそが、攻守の切り替え、守備での戻るスピードと、そこでの冷静な判断や勝負イメージの構築、また局面デュエルや、攻撃での、ボールがないところでのプレー内容の量と質を「決める」、絶対的なエッセンスなんだよ。
あっと・・
そういえば、記者会見では、またまた、「幾何学ロジック」の、ワケの分からない質問が目立っていたネ。
そう、「カタチ」から入るサッカー理解・・
不確実なサッカーでは、おなじ「カタチ」は二度と現れてこないんだよ。
そんな、「偶然の現象」がほとんどのサッカーを、「傾向的な見方」を基に、自分勝手なロジックにはめ込み、それを得意げに吹聴する。
それって・・
プレーする選手たちに対して、「トライアングルを創れ〜〜っ!!」て叫んでいる低次元コーチの発想、そのものじゃありませんか。
選手たちは、スペースを攻略するために、人とボールを動かす組織コンビネーションをベースに、チャンスとみたら、ワンツーや勝負ドリブルなどの「個の勝負」を仕掛けていくんだ。
決して彼らは、トライアングルを創ろうとプレーしているわけじゃないんだよ。
そう、攻撃の唯一の目的である「シュート」まで、より有利なカタチでもっていくためのスペース攻略っちゅうわけだ。
あっ・・オレも「カタチ」ってな表現を使ってしまった・・へへっ・・
そうではなく・・
そう、わたしは、「意志の内実」から、サッカーを観察し、分析しているのさ。
だから、数字を操る「机上の空論」的なディスカッションは、イヤだね。
ヘネス・ヴァイスヴァイラー、リヌス・ミケルスといった、世界サッカー界のレジェンドたちは、基本的なチーム戦術(バランス)イメージをベースに、いかに選手たちのマインドを「解放し、自由にリスクへチャレンジさせるのか・・」っちゅうテーマに取り組んでいるんだよ。
このテーマについては、「The Core Column」で発表した、「このコラム」もご参照あれ。
そこじゃ、「必然的なカタチ」の理解と、そうではない「偶然のカタチ」に対するイメージ的な取り扱いなどもディスカッションしたよね。
まあ・・
イレギュラーするボールを足で扱うサッカーだから、「カタチから入る」ステレオタイプ発想では、かならず袋小路に迷い込んでしまうということが言いたかったわけさ。
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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