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- 2018_J2_第25節・・退場・・先制ゴール・・そして大逆転劇・・堪能した・・(アルディージャvs松本山雅、1-2)・・(2018年7月25日、水曜日)
- まだ、スタジアムの会見室。
今日は、ここでコラムを仕上げていくつもり。
実は・・
反町康治が率いる松本山雅が粘りの勝利を収めたことが、とても嬉しかったんだ。
とはいっても・・
このゲームの観戦マインドは、完璧ニュートラルの「はず」だったわけで〜・・
ということで、会見後には、そんな、チト「歪んでしまった情緒!?」から解放されることが必要になったっちゅう体たらくだったんだ。
そして・・
まず目を閉じ、深呼吸を何度も繰り返して落ち着くことに努めたんだよ。
そして思った・・
・・やっぱり、判官びいき、になってしまったっちゅうコトなんだろうな〜・・
何せ・・
とても立派なチャレンジングサッカー(積極的な攻撃サッカー!?)を展開していた松本山雅に退場者が出てしまったんだからネ。
そう、中美慶哉が、前半35分に退場になっちまったんだよ。
その、反町康治が率いる松本山雅だけれど・・
W杯から帰国したとき、彼らが「J2」のトップにいることを知り、心躍らされたんだ。
やっと、良いサッカーを、努力して(選手たち主体に!)展開している松本山雅の「内容と結果が高みで一致する」ようになってきた・・ってね。
反町康治だから、もちろん、選手たち自身に考えさせ、勇気をもって決断し、リスクにチャレンジしていくベクトルで、心理マネージメントをブチかましているに違いないからね。
もちろん私は、アルディージャの石井正忠だけじゃなく、そんな反町康治も、高く評価し、サポートしているんだ。
だから、ニュートラルな感性での観戦を・・とは思っていたわけだけれど・・
へへっ・・
それが、前述したように、ゲーム展開によって、チト、その観戦マインドに「歪み」が生じてしまったっちゅう体たらくだったんだ。
その松本山雅だけれど・・
先日の天皇杯でも、立派な積極サッカーで、レッズをギリギリまで追い詰めたんだってね。
私は、山雅が、とても優れた組織サッカーを展開していたと聞いた(立ち話をしたオズワルド・オリヴェイラも、短く、そんなニュアンスの表現をしていたっけ・・)。
だから、このゲームを、とても楽しみにしていたんだ。
何せ相手は、石井正忠率いる、これまた昇り龍の勢いマンマンの(!?)アルディージャだからね。
そう、このゲームは、現在の「J2トップマッチ」っちゅうわけだ。
そして実際にゲームは、白熱の様相を呈していった。
でも・・
そう、そんな、「これからもっと盛り上がるゾ〜〜ッ!!」っちゅうエキサイティングな雰囲気が醸成していたその時のことだよ、その退場劇が起きたのは。
まさに、その盛り上がりの雰囲気が、一挙に萎んでしまった。
そして松本山雅は・・
その後の前半ロスタイムには、アルディージャ大山啓輔に、一瞬のスキを突かれたミドル弾までもブチ込まれてしまう。
たしかに、そこまでの松本山雅には、攻守ハードワークを積極的に探しまくる「勢い」があった。
でも・・
そう、今日の彼らには、一人足りなくなっても「そのダイナミズム」を高みで維持できるだけのチカラ(余裕!?)を出すのは難しいかもしれない・・とも感じていたんだ。
だから、そんな彼らが、後半19分に逆転したときには、鳥肌さえ立った。
ファイブバックの前に三人のボランチを据える松本山雅・・
一瞬のスキを突いたカウンターから、まずPKを奪い(後半11分=ゲッターは永井龍)、その8分後には、これまた爆発カウンターから、同じ永井龍が、一人で持ち込んで右足一閃。
ということで・・
そこまでは、これ以上ないほどドラマチックな大逆転劇だったんだ。
私は(正直に言って!)、前半のサッカー内容から、たぶん松本山雅は、追い付くのが精一杯だろうな〜・・なんて思っていたんだ。
そんな、「甘く見ていた」筆者だから、その大逆転劇に、心躍らないわけがない。
でも、すぐに現実に引きずり戻されたんだ・・
そう、そこからタイムアップまでは、25分もある。
この25分を、それもフィールド9人で、守り通さなきゃいけない。
アルディージャは、既に前半に、身長2メートルのシモヴィッチを投入していたし、逆転されたタイミングで、もう一人の外国人選手、マルセロ・トスカーナまでも投入してきたんだ。
さて・・
そこからの展開だけれど・・
決して、一人足りない松本山雅が、余裕をもってアルディージャ攻撃を抑制し、危険なシーンを創らせなかったわけじゃなかった。
そう、彼らは、何度も、ピンチに陥ったんだよ。
それでも、決してメゲずに、最後の最後まで、忠実に、そして粘りまくって失点をゼロに抑えたっちゅうわけさ。
そこで彼らが迎えたピンチは、やはり、「あの」長身シモヴィッチのアタマを活用した流れが多かったよね。
一発ヘディングだけじゃなく、そこからの「こぼれ球」を狙うアルディージャ・・
そのときは、完璧に松本山雅に「加担」していた私は、もっと、ハイボールを上げる状況を抑制しなきゃ・・なんて、心のなかで叫んでいたっけ。
でも、それを抑えようと相手ボールホルダー(次のパスレシーバー)へ寄せたら、そのウラに、フリーな相手が出現し、そこへスルーパスを通され、もっと大きなピンチになっちゃう。
実際に、そんなピンチが、一度ならず、二度、三度と起きた。
そんなギリギリの攻防を観ながら、こんなコトを考えていたわけさ。
・・こんな状況では、やらなきゃいけないことは一つだけ・・
・・そう、全員での、アグレッシブな積極プレッシング守備・・
そのときの松本山雅は、明らかに「下がり気味」になり過ぎていたんだ。
あんな状況じゃ、「待ち」の状況に陥ったら、まさに墓穴を掘ってしまうのがオチなのさ。
だからこそ・・
ガンガンと前へプレッシング(ボール奪取勝負の連動アクション)を仕掛けていくんだよ。
でも・・
そう、そんなリスクチャレンジは、チーム全体が、同時に、有意な協力アクションを連動させることでしか、効果的に機能しない。
またそのとき松本山雅は、一人足りなかったわけだから・・。
たしかに、難しいネ・・
でも松本山雅は、手に汗にぎるコチラの心情をおもんぱかるように、ツキにも恵まれ、そのまま逃げ切ったっちゅうわけさ。
フ〜〜ッ・・
それは、たぶん、わたしの経験のなかでも、もっとも長い20分のウチの一つだったかもしれないね。
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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