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2018_ルヴァンカップ・・なんか、個人的な情緒としても、とても嬉しい・・(ベルマーレvsレイソル、2-2, PK: 5-4 )・・(2018年10月14日、日曜日)

ヨシッ!!

PK戦に決着がついた瞬間、とても自然に、ガッツボーズが出ていた。

私が、チョウ・キジェを(その勇気あふれる強烈な意志のサッカーを!)心から支持していることは、もう触れるまでもないでしょ。

そんなチョウ・キジェに率いられるベルマーレだけれど、今シーズンは、様々な意味合いで、どんな相手に対しても、しっかりとスペースを攻略できるまでに進化しているんだ。

このテーマについては、これまでに、繰り返し主張してきた。

・・今年のベルマーレは、「普通に強いチーム」へと進化している・・ホントにチョウ・キジェは素晴らしい仕事をしている・・ってね・・

そして、この試合でも・・

相手は、たしかにリーグ戦では結果に恵まれていないけれど、秘めたるポテンシャルでは、リーグトップクラスの柏レイソル。

たしかに、組織コンビネーションでは、まだまだ課題が山積だけれど、彼らは、それを補って余りある個のチカラを擁している。

だから、偶然、必然にかかわらず、優れたドリブラーが良いカタチでボールをもったら、とても危険な仕掛けプロセスから、チャンスを創りだすっちゅうわけさ。

・・危険なドリブルからのシュート・・その突破ドリブルを起点にしたワンツー、勝負のスルーパスやクロスボール・・等など・・

前半の立ち上がりでは、そんなレイソルがイニシアチブを握った。

でも・・

そう、ベルマーレも、ゲームを支配されっぱなしではなく、たまに繰り出す素早いタテへの仕掛けには、それなりの高質な(危険な)コンテンツが詰め込まれていた。

・・前線で、しっかりと起点になるポストプレイヤーが機能している・・

・・その「タメ」から、唐突にスタートする必殺コンビネーション・・

・・長い距離をオーバーラップしてくるサポート選手への、優しい(タテ)スペースパス・・

・・はたまた、深くまで切れ込んで折り返す、決定的クロス・・

・・等など。

ベルマーレは、カウンター気味の素早い攻めだけじゃなく、しっかりと人数をかける組織的な組み立てプロセスでも、チャンスの流れを演出するなかで効果的にスペースを攻略しちゃうまでに進歩しているっちゅうわけさ。

そんな展開のなかで・・

前半28分、コトが起こる。

そう、ベルマーレの危険な仕掛けプロセスから、最後は石川俊輝が、左足で、見事に「ゴールへのパス」を決めたんだよ。

そして・・

そう、その直後から、ベルマーレの「勢い」が大きく膨れ上がっていくことになる。

逆に、レイソルの「闘う意志」が、少し減退気味になっていく。

そしてベルマーレが、何度か、組み立てプロセスから、完璧な「ゴール機会」を創りだしてしまうんだよ。

その勢いの高揚プロセスは素晴らしかったけれど、でも、決められない。

そうこうしているうちに、レイソルも、本来のサッカーを取り戻していくことになるんだ。

そしてゲームが、「ダイナミックな仕掛け合い」っちゅう、とても魅力的なイーブンの「せめぎ合い」へと成長していく。

そんな後半25分、レイソル大谷秀和が、粘りの同点ゴールを叩き込んでしまう。

そして延長。

そこでも、ベルマーレが先行し、レイソルが追い付くという、エキサイティングなゲームが展開されただけじゃなく、レイソルの同点ゴールが決まってからタイムアップまでの数分間で、両チームが、決定的な「ゴール機会」を創りだすんだ。

まずベルマーレ。

延長後半10分に交替出場したイ・ジョンヒョプが危険なシュートを放ったけれど、レイソルGK滝本晴彦によって防がれてしまう。

そして、最後の2分間では、レイソルが、二つの決定的シーンを創りだすんだ。

まず小池龍太が、右サイドを突破し、そのまま決定的シュートを放った。

そして、その1分後には、鈴木大輔が、これまた決定的なヘディングシュートを見舞う。

この二つのシュートは、ホントに決定的だった。

でも・・

そう、ベルマーレ守護神、秋元陽太が、二つとも、ギリギリのところで弾き出したんだよ。

・・とても悔しい・・

試合後の記者会見で、レイソル加藤望監督が、そんな言葉を、絞り出すように口にした。

たぶん、その悔しさのほとんどは、最高のゴールチャンスを創りだしながらも、結局は決め切れなかったことによるんだろうね。

タラレバだけれど、その気持ちは、痛いほど、よく分かる。

フ〜〜ッ・・

さて、これで、ルヴァンカップの決勝は、マリノス対ベルマーレということになった。

こんなにうまく、(私が心から望んでいた!)この対戦カードが実現するなんて・・

とにかく、積極的な攻撃サッカーを志向する両チームということを考えれば、まさに理想的な決勝カードということになったじゃないか。

そこでは、もちろん、「ノーガードの打ち合い・・」ってな低級ゲームには、ならない。

両チームともに、「美しく勝ち切るサッカー」を目指しているわけだからね。

だから、攻守ハードワークとリスクチャレンジ満載の積極的な攻撃サッカーを展開するなかで、素早い攻守の切り替えと、全力スプリントの「戻り」のオンパレードになる!?

とにかく、いまから楽しみで仕方ありません。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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