トピックス
- 2018_ルヴァンカップ・・自ら、攻守ハードワークを探しつづける究極の意志のサッカーをブチかましたベルマーレ・・(ベルマーレvsセレッソ、3-0)・・(2018年9月5日、水曜日)
- まず、「J」ヴィッセル戦コラムの冒頭で紹介した、チョウ・キジェの素敵なコメントをご参照あれ。
そう、その言葉どおり、ベルマーレは、しっかりと立ち直っている。
まあ、チョウさんは、まだまだ「お先真っ暗・・」ってなコトは言っているけれど、手応えは十分のはずだよね。
そして、この試合でも・・
・・自分たちの良さを出すことが、相手のアドバンテージにならないようなサッカーが(勝負が)出来るようになってきている・・
・・この試合では、選手たちの自覚も含め、そんな「効果的な流れ」を演出できたと思う・・
チョウ・キジェが、そんな、素敵なコメントを放散していたゼ。
深いネ〜〜・・ホントに・・
その大体のニュアンスだけれど・・
これまでは・・
そう、ガンガンと攻撃的なプレッシングサッカーをブチかましていくなかで、もし変なカタチでボールを失ったら、その前掛かりのプロセスで出来てしまう(放置した!?)スペースを、完璧に活用されまくっちゃうようなネガティブケースが多かったんだよ。
でも・・
そう、今では、ベルマーレ選手たちが、決定的な意味合いを内包する、ゲームの流れを冷静に読めるからこその「俯瞰イメージ」を描けているっちゅうことだね。
だから、前述した「放置スペース」にしても、素早い(爆発的な!)攻守の切り替えによって、「誰か」がカバーリングに入るんだよ。
もちろん、まず相手のカウンターの勢いを抑制するチェイス&チェックを絶対ベースにしてね。
それこそが、ベルマーレ躍進の原動力(まあ・・その一つ!?)っちゅうことかもしれない。
攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、積極的な攻撃サッカー・・
もっと言えば・・
そう、自ら進んで「辛い」攻守ハードワークを探しつづけるプレー姿勢・・!?
まあ、そう書いたら、簡単かもしれないけれど・・
そう、「それ」を効果的に実践していくのは、ものすごく難しいコトなんだよ。
何せ・・
「それ」が、とても辛い仕事ということで、出来れば誰もやりたくないわけだから・・。
そう、並大抵の「意志」じゃ、すぐにメゲてしまうのがオチなんだよ。
ところで、この「意志の高揚」というテーマだけれど・・
そうそう、今は、限りなく、現場コーチの視点とマインド(情緒)で書いているんですよ。
何せ、このテーマは、現役当時も、また今でも(社会生活のなかでも!)もっとも切実なデイスカッションだからね。
ということで・・
いままでも、何度も書いたけれど・・
そんな強烈な闘う意志は、結局のところ、選手たち自身が「セルフ・モティベート」して努力しなきゃ、決して到達できない「高み」なんだよ。
脅しや恐怖などといった「外的モティベーション」は、結局は、一時しのぎに終わってしまう。
いや、それでは、まったく「そのレベルの高み」に到達することなんて出来ないでしょ・・たぶん。
そうではなく・・
そう、とにかく、選手たち自身が・・
例えば守備では・・
・・アソコでボールを奪い返したい・・アソコを抑えて、次で味方に奪い返させたい・・
・・アッ、アイツがオーバーラップした・・じゃオレは、次のカバーリングを意識しよう・・
・・あっ・・あの相手がフリーになりそうだ・・オレが担当するヤツを放り出して、ソコを抑えるぞっ!・・
・・アッ・・アイツのトコロでボールを奪われそうだ・・よしっ・・そのスペースへ全力で戻るぞ・・
・・アッ・・アイツが抜かれそうだ・・ヨシッ・・全力でカバーに回るぞ・・
・・等など。
そんな、セルフモティベートで高揚した「強烈な意志のプレーイメージ」は、決して、「やらされている環境」では生まれてこないモノなんだよ。
不確実なファクターが満載だからこそ、最後は「自由」にプレーせざるを得ないサッカー。
だからこそ、究極の「意志のボールゲーム」だというわけさ。
あっと・・攻撃だったら・・
・・あっ・・アイツが、アソコでボールを奪い返しそうだ・・
・・よしっ・・その前に広がるスペースへ全力スプリントのオーバーラップで抜け出していくぞっ!!・・
・・とかね。
そう、そんな「強烈な意志のフリーランニング」を、忍耐強く積み重ねていけば、サッカーの本質である、攻守にわたる「ボールがないところでの勝負」に勝てるようになるっちゅうわけさ。
あっと・・
チト、語りすぎたかも・・
とにかく・・
この試合でのベルマーレは、そんな、究極の(自分主体の!!)意志のサッカーを、最後の最後までブチかましつづけた。
そのことが言いたかった。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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