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- 2018_女子アジアカップ・・やった〜〜っ!!・・オメデトウ、高倉なでしこ!!・・(オーストラリアvsなでしこ、1-1)・・(2018年4月13日、金曜日)
- いや、ホント、手に汗にぎらされたじゃネ〜か。
とにかく、高倉麻子監督とチームには、心から、W杯出場おめでとう・・と言いたい。
それにしても・・
そう、立ち上がりの20分間は、いったい何だったのか。
そりゃ、あれほど「受けて、構え」たら、オーストラリアがブチかます、スピーディーなパワーサッカーに押し込まれるのは当たり前じゃないか。
そう、(ロング&ハイ)ボールの出所が、まったく抑えられていなかったんだよ。
そして案の定、オーストラリアの猛女たちは、ロング&ハイボールを立てつづけにブチかましつづけたんだ。
スピードと高さ、そしてパワーじゃ、まったくといっていいほど相手にならない我らが「なでしこ」なんだから、とにかく、積極的に「前から」勝負していかなきゃダメなんだよ。
あんなに「構え」たら、オーストラリアが、全体的に前で勝負してくるのは道理でしょ。
そんなだから、「なでしこ」は、ボールを奪い返しても、まったくといっていいほど、ボールを前へ運んでいけなかった。
でも・・
そう、20分を過ぎたあたりから、「なでしこ」も盛り返しはじめるんだ。
そのバックボーンだけれど・・
「これじゃダメだ・・」と、なでしこが積極的に押し上げ、前で攻守の勝負を仕掛けはじめたことと、オーストラリアの前への勢いが徐々に「落ち着いてきた」ことの両面があったと思う。
そしてゲームが、ダイナミックに拮抗していった。
ダイナミックな拮抗・・
なでしこ側から言えば・・
前戦からのチェイス&チェックと、相手パスレシーバーを着実に潰しつづける組織的な連動ディフェンスが、より効果的に機能しはじめたということだね。
また、「なでしこ」が、オーストラリアのスピードとパワーに「慣れはじめた」という要素もある。
だから、「駆けっこ」をするのではなく、パスを予測し、より素早く次のスペースを埋めたり、相手トラップの瞬間にアタックするようなクレバーでスマートなボール奪取プロセスを展開できたっちゅうわけさ。
とにかく、デバナとかカーとかロガーゾといったオーストラリア選手が、直線的なドリブルに入ったら、「同じ高さ」でマークしていた日本選手が、あれよあれよという間に、置き去りにされてしまうんだからね。
それほどフィジカルの差は明白だったんだよ。
だからこそ「なでしこ」は、技術とクレバーな戦術(感覚)で、より積極的に「前から」対抗していくしかなかったんだよ。
でも、前述した立ち上がり時間帯のように、受けて、構えるんじゃ、その技術と戦術的なチカラを発揮できるはずがない。
繰り返しになるけれど、だからこそ「なでしこ」は、最初から、「前からのボール奪取勝負」をブチかましていかなきゃいけなかったんだ。
もちろん・・
前へ行き過ぎちゃ、元も子もないけれど、我らが「なでしこ」は、とても冷静、かつ積極的に「攻守の可能性を探りつづけ」たんだ。
そんな積極サッカーを展開できたからこそ、ボールを奪われても、素早い攻守の切り替えから、オーストラリアの「一発ロング」を未然に潰せただけじゃなく、より高い位置でボールを奪い返せるようにもなった。
逆にオーストラリアは・・
そんな、素早い「なでしこ」の潰しによって、前への効果的で危険な仕掛けを繰り出せなくなっていったんだ。
まあ、とはいっても、一点を追いかけるオーストラリアも、徐々に、人数を掛けて攻め上がれるようになっていったよね。
そしてゲームが、観ている方も手に汗にぎるような、ホンモノのエキサイティング勝負へと「成長」していったっちゅうわけさ。
そんなギリギリの勝負を観ながら・・
なでしこ守備ブロックの、クレバーで忠実な、(先回りの!)ポジショニング(読み)とカバーリングに対して、心からの拍手をおくっていた筆者なのでした。
最後に・・
高倉麻子さん、本当におめでとうございました。
読売サッカークラブ時代にクラブの同僚だったことも含めて、とても嬉しいですよ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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