トピックス
- 2018_天皇杯・・ゴールという究極の刺激がレッズ選手の心を解放(楽に)した!?・・それにしても「あの」鈍重サッカーは反省しなきゃ・・(レッズvsヴェルディ、1-0)・・(2018年8月22日、水曜日)
- ゲームでの勝負プロセスの「内実」を体感しながら、かなりビビッていた。
そりゃ、そうだ・・
たしかに立ち上がりの20分あたりまでは、レッズがゲームの(勝負の!?)流れは、ある程度はグリップしていた。
そう、全体的なイニシアチブを握り、「チャンスの流れ」までは創りだせていたんだよ。
でも・・
そう、そんなレッズの勢いが、どんどん減退し、逆に、前半の25分過ぎあたりからは、ヴェルディに攻め立てられはじめたんだ。
そして、イニシアチブを握られただけじゃなく、4本も、スペースを攻略されて決定的に近いシュートをブチかまされちゃうんだよ。
それに対してレッズは、攻守ハードワークとリスクチャレンジの姿勢が高揚していかないことで為す術なく、イニシアチブを掌握し返すコトもままならなかった。
要は、攻守にわたる、ボールがないところでの動きの量と質が、ヒド過ぎたっちゅうことだね。
そんなネガティブなサッカーは、たしかに(オズワルドが言うように!?)後半の立ち上がりからは、少しは好転する気配はあったけれど、それでも、まだまだ足りない。
そう、ボールがないところでの攻守の動きの量と質が、十分に高揚していかないんだ。
でも、それが・・
そう、橋岡大樹の交替出場がキッカケの一つになって(!?)、徐々に、全体的な「ボールなしの動きのダイナミズム」がアップしはじめたんだよ。
そして、その交替から8分後に、ファブリシオの決勝ゴールが生まれたっちゅうわけだ(まあ決定的クロスは、橋岡大樹じゃなく、岩波拓也からだったけれど・・サ)。
ということで、ここから本題に入るのさ・・
それは、その「ゴールという刺激」によって、やっと、本当にやっとレッズが、本来の、高質な組織サッカーを魅せはじめた・・というポイント。
そう、そこからのレッズは、完璧に、ゲームと勝負のイニシアチブを握って離さなかったんだよ。
私は、そんなゲームの変異を観ながら、こんなコトを呟(つぶや)いていた・・
・・そう、そうなんだよ・・
・・この(あまり実戦でプレーしていない!?)メンバーのヴェルディと、最強先発グルーブのレッズでは、「これくらいの差」があって当然なんだよ・・
ところで(繰り返しになるのかな!?)・・
そこ(橋岡大樹の交替と決勝ゴール!)までのレッズのサッカーだけれど・・
わたしの眼には、(いくらポゼッションが高くても!)、決して、本当の意味で、レッズが(オズワルド・オリヴェイラが!?)志向する、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、積極的な攻撃サッカーからは、かけ離れていると映っていた。
それだけじゃなく、前半の25分過ぎからは、レッズ守備ブロックが、サブメンバー主体のヴェルディに振り回され、スペースまで攻略されてシュートをブチかまされちゃったんだよ。
また、少しは改善傾向が見えてきた後半の立ち上がりにしても・・
ボールがないところでの動きの量と質が十分にアップしていかないことで、どうしても「美しくスペースを攻略する・・」というところまではいけなかったんだ。
それが・・
そう、前述した「キッカケ」によって(!?)、ガラリと変容したんだ。
そして・・
そこからのレッズは、イメージとアクションが連動しつづける効果的ディフェンスをベースに、攻撃でも、人とボールの動きが(タテ方向へ!!・・これが重要なんだ!)活性化していった。
選手たちにしても、その「大きな変化」を肌で感じていたに違いない。
そこからの彼らは、まさに「水を得た魚・・」ってな感じで(気持ちよく!?)動きはじめたっちゅうわけさ。
そう、不確実な要素が満載のサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」っちゅうわけだ。
オズワルドは、そのニュアンスも含めた私の質問に対して・・
・・そう、メンタルなんだよ・・
・・(前半の立ち上がりの展開プロセスでは!)選手たちは、自分たちがゲームを支配していると体感し、そのことで過信に陥った・・
・・それが、彼らのボールなしの「動き」を停滞させはじめたということかもしれない・・
・・もちろん、チームとしての「動き」が減退してくると、効果的な仕掛けなど期待できない・・
・・そう、前半の途中から、攻守にわたって、連動したアクションを演出できなくなったんだよ・・
・・そんなネガティブな現象については、これからしっかりと分析し、選手たちに、様々な意味で理解させなければいけないと思っている・・
・・それが、組織的な動きの「質」を高め、攻守の連動性をアップさせるんだよ・・
いいね〜、オズワルド・オリヴェイラ・・。
とにかく彼は、橋岡大樹、荻原拓也の「交替タイミング」も含めて、実効レベルが高い采配という視点でも、とてもハイレベルな「指先のフィーリング」を備えているよね。
・・ところで、オズワルドさん・・
・・最後に、ファブリシオの積極的なシュート姿勢について聞きたいんですが〜・・
・・彼は、前半でも、2本、強烈なミドル弾をブチかました・・
・・そんな彼の積極的なチャレンジ姿勢に刺激を受けた青木拓矢も、強烈な超ロングシュートをブチかました・・
・・そんなファブリシオの、積極的にシュートをブチかます姿勢についてコメントしてくれませんか・・
そんな私の質問に対し・・
例によってオズワルドは、真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。
曰く・・
・・そう、アンタがいま語った意味合いで、ファブリシオは、チームに自信を与えたとも言える・・
・・彼が魅せつづける勇気は、チームにすぐに伝播していくんだ・・
・・そしてチーム全体が元気になる・・
・・橋岡大樹と荻原拓也といった若手にしても、とても勇敢にプレーしているわけだが、その勇気の一端を、ファブリシオが与えているとまで言えるかも知れないな・・
そう、まさに、そのニュアンスのコメントが欲しかった筆者だったのでした〜〜・・
でも、最後に、もう一度・・
とにかく、勝てて、よかった〜〜・・
フ〜〜ッ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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