トピックス
- 2018_WMの19・・「できれば・・」ってなマインドが、サッカーの「特別な価値」を崩壊させる・・そこから、西野ジャパンにまでハナシを膨らませてしまった〜・・(フランスvsデンマーク、 0-0)・・(2018年6月26日、火曜日)
- すごいネ〜〜・・こんな、「盛り上がりに欠けるゲーム」もあるんだ〜・・
あっ、そういえば、過去にも、選手たちのマインドとして「消化ゲーム」的なモノはあったよね。
ところで、試合前・・
巷(ちまた)では、「D」グループ首位のクロアチアと対戦したくないということで、両チームともに勝ちを狙っている・・なんてコトも言われていたようだけれど・・
でも、フタを開けてみたら、ギリギリのリスクチャレンジなど全くなく、互いに、(組織的にも個人的にも!)注意深く仕掛けていった「だけ」っちゅう印象しか残らなかった。
もちろん観ている人たちは、グラウンド上でぶつかり合う両チームの「勝負マインドの内実」を明確に感じることができる。
そんなだから、8万人弱も入ったスタンドが、まったく盛り上がりに欠けてしまうのも道理。
そりゃ、そうだ。
歓声を上げられるような勝負シーンは、ものすごく限定的だったわけだから。
もちろん両チームを責めるわけにはいきません。
何せ彼らは、しっかりと、当初の目標である決勝トーナメントへ駒を進めたのだから・・
とはいっても、デンマークについては、場合によっては「サッカールー」に逆転される可能性は、少しはあったわけだよね。
でも、もちろん他会場(オーストラリア対ペルー)の情報は逐一入っていただろうから、徐々に、「できれば・・勝ちたいな・・」的な、とても後ろ向きのマインドになっていったっちゅうことだろうね。
もちろんデンマークも、カウンターなどから、惜しい「チャンスの芽」は、何度か創りだしたよ。
でも、極限の「意志」が欠けているから、最後の半歩などは、もちろん出ず仕舞い。
それじゃ、チャンスの流れを、ホンモノの「ゴール機会」へと成長させることなど、夢のまた夢さ。
もう何度も書いているけれど、イレギュラーするボールを足で扱うという、不確実な要素が満載のサッカーは、究極の「意志のボールゲーム」なんだよ。
要は、「闘う意志や意欲の内実」によって、チームパフォーマンスが、何倍にも膨れ上がったり、逆に数分の一にまで矮小化してしまう・・っちゅうのが、サッカーだということなんだよ。
だからこそ、監督、コーチの、優れた心理マネージメントが、チームのモラルを高めていくために決定的に重要な意味をもってくるんだ。
そう、究極といえるレベルまで「闘う意志」を増幅させ、それを高みで安定させられている西野ジャパンのようにね。
あるカメラマンの方が言っていた。
・・日本代表選手たちの目つきは、これまでとはまったく違うんです・・
・・そこには、まさに世界とも互角に抗していけるだけの、闘う雰囲気が充満しているって感じられるんですよ・・
ナルホド〜・・
さすがにプロカメラマン。彼らは、選手たちの「マインドの内実」を、ものすごく正確に把握しているっちゅうことだね。
そういえば、セネガル戦で、途中交替で出場した本田圭佑にしても、宇佐美貴史にしても、その「目つき」にしても、「全力ダッシュのチェイス&チェック」にしても、何か、一皮も、二皮も剥けたような印象を受けたっけね。
もちろん、西野朗は、次のボーランド戦に向けても、「ウィニングチームネバーチェンジ」という絶対原則を、決して曲げてはいけません。
もちろん私は、武藤嘉紀・・という選択肢はイメージしているけれど、何といってもサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だからネ。
やっぱり、何かを変えちゃダメなんだと思う。
とはいっても・・
そう、ベンチには、「目からギラギラとした攻撃オーラを放散する戦う戦士」たちが控えているじゃないか。
そんな「ギラギラ感」にしても、西野朗の優れた心理マネージメントの為せるワザっちゅうわけだ。頼もしい限りじゃありませんか。
もう、ここまできたら、やるしかない。
もしここで、これまでのような「ぬるま湯ハードワーク」しかやらない(出来ない)のだったら、もうプロとしてプレーするのは止めた方がいい。
とにかく、周りの、モノが分かった人々の多くは、彼らの「プレー姿勢・態度」を、しっかりと観て、評価しているんだぜ。
攻守ハードワークとリスクチャレンジの内実を・・ネ・・とても正確に・・サ・・
相手は「世界」だからこそ、そこでは、「極限の闘う姿勢」こそが問われるんだ。
もし、そこで・・
あっと・・まあ、もう(しつこく)書く必要なんてないか・・
さて今日は、この後、アルゼンチン対ナイジェリア戦を観ますよ。
様々な意味合いで、こちらの方が、とても興味深い。
では・・また後で・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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