トピックス
- 2018_WM
の30・・西野ジャパンは、決して「受け身に引く」ことのない攻撃サッカーを最後の最後までやり抜いた・・そこには、日本サッカーの進むべきベクトルが示
唆されていた・・敬意と感謝を捧げる・・(日本vsベルギー、 2-3)・・(2018年7月2日、月曜日)
- ア゛〜〜ッッッ・・
そのとき、声にならない声が口をついた。
言うまでもなく、後半ロスタイムにベルギーがブチかました、決定的カウンターシーン。
そして・・
チカラが抜けた。
もちろん「それ」もサッカー。でも、「あそこ」まで行きながら、あまりにも・・
それでも、西野ジャパンが、立派な、本当に立派な「積極&攻撃サッカー」をブチかましつづけたコトだけは、世界中が認めるに違いない。
そして・・
いま彼らは、日本のアイデンティティー(誰もが誇りに思える存在!!)になった。
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西野ジャパンは、立ち上がりから、最後の最後まで、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、最高の「攻撃サッカー」を展開したんだよ。
それも、相手は、世界のホンモノ強豪、ベルギーだぜ。
「彼らがとても強いチーム」であることは、グラウンド上の選手たちが、もっとも切実に体感しつづけていたはずだ。
でも彼らは・・
そう、そんな厳しい体感にもかかわらず、決してビビったり受け身になったりせず、持てるチカラを120%発揮して、前向きに勝負しつづけたんだ。
その強烈な「闘う意志」に心打たれ、深く感動させられた。
とにかく彼らは・・
誰もが観ていたとおり、決して受け身に「引く」こと等なく、最後の最後まで、積極的に(前から)ボールを奪いにいったんだよ。
だからこそ、強者のベルギーに、ほとんどの時間帯、ゲームを支配させなかったんだ。
それも、2点目を奪ってからも・・
彼らは、決して「足と気持ち」を減退させることなく、互いのポジショニングバランスを効果的に「集散」させながら、強烈な闘う意志ベースの積極プレスの輪を創りつづけていたんだ。
それは、簡単なことじゃない。
2点のリードがあるのだから、下がって守備ブロックを固め、ゲームの流れを「安定」させようとすることの方が、より現実的だったはずなのに・・
聞くところによると・・
西野朗は、試合直後の日本のテレビのインタビューで、2点目を奪ってからも、守りに入るという発想は、まったく浮かんでこなかったと語っていたらしい。
そう・・その通り・・
もし指揮官が守りに入ろうとする意志を、ちょっとでも、本当にほんのちょっでも選手たちに感じさせてしまったら、次の瞬間には、チームの闘う意志が、地に落ちてしまうんだよ。
特に、「このチャレンジングサッカーをつづけてきた」西野ジャパンの場合は・・ネ。
そんな消極的で受け身の姿勢など、おくびにも出さず・・
西野ジャパンは、最後の最後まで、敵陣深いゾーンでも、ベルギー選手が、余裕をもってボールを支配できるような状況には、させなかった。
西野ジャパンがブチかました、最初から最後まで、決して「引く」ことのない、自分たちから積極的に仕掛けていく攻撃サッカー。
そこには、明らかに、日本サッカーが進むべきベクトルが示唆されていたと思う。
攻守にわたる、全力スプリント満載のハードワークとリスクチャレンジ(強烈な闘う意志!)のないところに、決して進化、深化はないんだよ。
だからこそ、そんな立派な内容で、日本サッカーを強烈にアピールし、将来あるべき姿を指し示してくれた西野朗に対しては、心からの敬意と感謝しかない。
このコラムは、ここまでですかね。もしかしたら明日、また書き足すことになるかもしれない。
もちろん、キモになるプレー(デュエル)の戦術的な内実などもあるだろうけれど、とにかく今は、ここまで書くのが精一杯という体たらくなのです。
もちろん、西野朗と日本代表チームに対する敬意と感謝というエネルギーは充填されたけれど、やっぱり落胆も大きかったということなんだろうな。
そう、この時点でも・・ネ。
ということで、また・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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