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2019_ACL準々決勝_4・・「タラレバ感覚」に引きずられながらも、「これもサッカーだから・・」と、強引に納得しながら帰路についた筆者でした・・(アントラーズvs広州恒大、1-1)・・(2019年9月18日、水曜日)
ヨシッ!!
その瞬間、全身フリーズしながら、歓喜の爆発アクションに備えていた。
後半ロスタイムが4分目を刻んだ、まさにラストシーン・・
レオ・シルバが、セルジーニョとのワンツーから抜け出し、まったくフリーでシュート体勢に入ったんだよ。
誰もが、「決勝ゴール」の歓喜シーンを観ていたに違いない。
でも・・
そう、例によって(!?)上海ディフェンダーの「最後の半歩」が伸び、見事に、レオ・シルバのシュートを弾き出したんだ。
次の瞬間、タイムアップのホイッスルが吹かれた。
そして、会見場へいくなかで、後半残り30分から、アントラーズが創り出したビッグチャンスの数々が、走馬燈のようにアタマのなかを駆けめぐった。
・・あんなに多く、決定的なチャンスを創り出したのに・・
・・でも、結局は、そのすべてを、上海ディフェンスに潰されてしまった・・
・・そう、自分たちのミスというよりは、上海の、あり得ないほど粘り強いナイスディフェンスというシーンの方が目立っていたんだ・・
・・敵ながら、あっぱれ・・
・・まあ、やっぱり、世界のディフェンダーだったカンナバーロの「最後の半歩マインド」が、選手たちに、しっかりと植え付けられた結果なんだろうな~・・
そうそう・・
その最後の半歩というテーマについて、このゲームで「MVP」の称号を与えられたレオ・シルバに(彼を選んだAFC技術委員会に拍手!!)、質問したんだっけ。
もちろん前述した決定的チャンスを例に質問したのだけれど、彼は、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれたっけ。
曰く・・
・・セルジーニョとのワンツーで抜け出したとき、上海のデイフェンダーが付いてきていることは感じていた・・
・・そのとき、前からアタックを仕掛けてくる相手がいたんだ・・
・・だから、その相手をフェイントで外し、追い掛けてくる相手も、もう少し引き離そうというイメージだったんだ・・
・・でも、その追い掛けてくるディフェンダーだけじゃなく、GKも含めて、まわりのディフェンダー全員が、わたしのシュートをブロックしようと飛び込んできたんだ・・
・・その気力は、本当に素晴らしかった・・
・・そして結局、最後の瞬間に、シュートをブロックされてしまった・・
・・あのシーンでは、相手の素晴らしいディフェンスを讃(たた)えなければいけない・・
フムフム・・
いや、アンタ(レオ・シルバ)のパフォーマンスこそ、全てのサッカー人が、心の底から讃え、見習わなきゃいけない・・ということだね。
とにかく・・
アントラーズは、最後の最後まで、勝者として讃えられるのが正当な報酬だって思えるような素晴らしいサッカーを魅せつづけた。
そう、まさに、美しい質実剛健サッカー・・
でも結局は・・
まだまだ「タラレバ感覚」に引きずられながらも、「まあ・・サッカーだから、こんなこともあるさ・・」ってな(諦め!?)マインドで落ち着かざるを得ないのさ。
もちろん・・
優れたプロコーチ、大岩剛さんのことだから、この、とても悔しい敗戦という体感(学習機会)を、勝者メンタリティ強化のために大いに活用するでしょ。
そう、まだまだ、リーグと天皇杯はつづくからね。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか~~・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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