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2019_アジアカップ・・雑感(その5)・・(2019年2月2日、土曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
いま、商工ジャーナルで連載しているコラムを書きはじめたところです。
    
その導入部は、こんな感じ・・
    
■そのとき、思わず、「あ〜あっ」とため息が出た。後半38分、吉田麻也がハンドを犯したと、VARによる判定が下ったのだ。それは、誰が見ても、故意じゃない。でもウズベキスタンのレフェリーは、迷わずPKという判定を下した。
    
■たぶんこの判定については、これから様々なディスカッションが為されるだろう。ハンドは、原則的に「故意にボールに手で触ったとき」なのである。もちろ
ん、ディフェンダーの手に当たることで、攻撃側に不利な展開になったときPKという判断が下される「傾向はある・・」にしてもだ。
    
■わたしの「あ〜あっ」の背景は、そんなPKジャッジに対してではなく、後半の森保ジャパンが、勝負の流れを掌握していたからに他ならない。そう、「このままいけば同点、そして逆転も十二分にある・・」という体感だ。そんな希望と「ドラマ」が無残に打ち砕かれたのである。
    
■素晴らしい「質実剛健サッカー」を展開した森保ジャパンだったのに、最後の最後で、こんな結末になるなんて・・
    
・・なんてネ。
    
もちろん、これから推敲を繰り返していくわけだけれど(上に掲載した文章の量は4分の1くらいに凝縮しなきゃいけなくなる!?)・・
    
ということで、今回の商工ジャーナル連載コラムの骨子だけれど・・
    
それは、たぶん、中東(オイルマネー)による、サッカー進化プロセスの構造変化・・(!?)ってなことになるかもしれない。
    
そんな、冷や汗が出るような発想をせざるを得ないのも・・
    
そう、今回の中東チームが魅せたサッカー内容の躍進は、それ程インプレッシブだったのさ。
    
その筆頭が、世界中の「若い才能」をスカウトし、帰化させるだけじゃなく、まさに「純粋培養」とまで言えそうな環境整備によって、一つの「強いチーム」を創りあげ、そしてアジアの頂点に立ったカタールということだね。
    
「組織と個の高質なバランス」というテーマで、これまで常に問題・課題をかかえていた中東サッカーのイメチェン(進化&深化)を象徴する存在にまで上り詰めたわけだから・・
    
あっと・・
    
もちろん、その中東の代表格は、組織と個のバランスという視点でも一日の長があるサウジアラビアだよね。
    
でも彼らは、本編コラムでも書いたように、どうしても、「人の動き」という視点で、まだまだ課題をかかえていると思うのさ。
    
あっと・・その人の動き・・
    
その視点じゃ、カタールもまた、同様かもしれない。
    
とにかく彼らは、サウジ同様に、ボールだけは、ものすごく素早くスマートに動かせる。
    
でも、人の動きが連動しないから、どうしても最後は「個の勝負」に偏りがちになる。
    
でも、まあ、「あの」19番アリとか、超速の11番アフィフや、スキルフルな10番アルハイドス、そして「左足シュートの魔術師」6番ハティムなどを擁するカタールだから、最終勝負は彼ら(個)に任せた方が、たしかに、より高い確率で「結果」を導き出せるよな。
    
そんなカタール躍進の陰の仕掛け人(カタールサッカー強化プロジェクト統括責任者!?)でもあるスペイン人プロコーチ、サンチェス監督も、そう考えているっちゅうことだね。
    
だから・・
    
そう、「そこ」にこそ、森保ジャパンが勝負を懸けていける戦術的リソースが秘められているんだ。
    
決勝の後半での「追い上げプロセス」で魅せたようにね・・
    
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ということで、締めだけれど・・
    
テーマは、中東オイルマネーが、これまでの世界サッカー進化プロセスの「構図」を変容させるかもしれない・・っちゅうこと・・かな!?
    
イヤだね〜〜、ホントに。考えるだけでも身震いし、鳥肌が立つ。
    
まあ、ここでいう中東というのは、アラブのことでっせ。
    
それに対して・・
    
組織と個がハイレベルにバランスした優れたサッカーを魅せつづけるイランは、ペルシャ人(ペルシャ文化)ということだからサ。
    
とにかく・・
    
これまでアジア4強と考えられていた(!?)、日本、韓国、オーストラリア、イランに対して、中央アジアのウズベキスタン、そしてアラブの中東が巻き返してきた・・っちゅう下克上の(パワーシフトの!?)構図が、より鮮明になってきたって言えるのかもしれない。
    
元来、フィジカルとテクニックでは(またメンタル面でも)、アジアのなかで秀でていたアラブが、戦術(イメージング)面でも、やっと追い付いてきた!?
    
まあ、そういうことなのかもしれない。
    
それでも、攻守ハードワークも含む「人の動き」の、心理・精神的なバックボーンは、たぶん、生活文化「にも」根ざしているという希望の光はあるよな〜・・
    
チト、ディスカッションが錯綜してきたように感じるから、ここいらで、例によって「エイヤッ!!」で、アップしてしまおう。
    
さて、今度は「J」だ。
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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