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2019_コパ・・森保ジャパンは、「忍耐」と「爆発」を、最高のバランスで魅せつづけた・・だからこそ、とても残念だった・・(日本vsエクアドル、1-1)・・(2019年6月25日、火曜日)

フ〜〜ッ・・・・

もちろん・・

東京オリンピックへ向かう若い森保ジャパンにとって、これ以上ないほど貴重な「勝負体感」を積み重ねた、素晴らしい「学習機会」ではあったけれど・・

でも・・

ゲームの内実からすれば、「学習機会・・」っていう表現は、なんか、そぐわない。

それほど、この、若き森保ジャパンは、攻守にわたって、素晴らしい勝負プレーを積み重ねつづけたんだ。

もちろん、勝ってもおかしくないサッカー内容だった(悔しいドロー!)という意味だよ。

まあ、とはいっても・・

「謙虚であるからこそ、進化しつづけられる・・」という思考&志向ベースこそが、世界トップ領域へ到達できる可能性を秘めた選手(チーム)にとっての「王道哲学」だから、その意味では、すべてが「学習機会」とも言えるのかもしれないけれど・・。

それにしても・・

若き森保ジャパンは、ものすごく意義深い「勝負体感」を積み重ねるなかで、最後の最後まで、「勝つ意志」を最高潮に保ちながら、闘い切った。

だから・・

このゲームでピックアップするテーマを・・

「忍耐と爆発の最高潮バランス・・」ってなことに絞り込むことにした。

忍耐・・

それは、守備全般のプレーだけじゃなく、攻撃でも、「ボールがないところでの勝負の動き(決定的フリーランニング)を狙いつづける・・」といった、「創造的なムダ走り」を積み重ねるプレーに象徴されるかな。

そして、爆発・・

守備では、味方の「創造的なハードワーク」を絶対ベースに、次、その次のボール奪取チャンスを狙いつづける「猛禽類の眼」とか・・ネ。

また攻撃でも・・

前述した創造的なムダ走りだけじゃなく、ある程度、スペースを攻略できたシチュエーションで、勇気をもって仕掛けていく勝負ドリブルなどもある。

ちもろん、その勝負ドリブルからの、(決定的フリーランニングが引き出す!?)ラストパスも、含めてネ。

チーム全体に浸透した主体的&積極的な守備意識と、連動する勝負イメージのシンクロ・・

それが、チーム一丸となった連動ディフェンスが機能しているからこそ、スムーズに「爆発」しつづけたボール奪取プロセスの「内実」だったということなんだろうね。

最前線から中盤、そして最終ラインにかけての連動アクションは、ホントに、頼もしかった。

また攻撃では、ボールがないところでの動きが、ボールホルダーの(次のパスレシーバーの!)勝負イメージとシンクロするシーンもまた、とても頼もしく感じた。

まあ、ここじゃ、個々の選手の名前など挙げる必要はないよね。

そう、全員が、攻守にわたる「忍耐と爆発」を、積極的に「高みで安定させ」つづけたわけだから。

なんか・・

具体性に欠ける(情緒的に過ぎる!?)コラムになっちゃったかもしれないけれど・・

とにかく、今回の「コパ」が、様々な意味合いで、影山雅永ジャパン(U20W杯)、横内昭展ジャパン(トゥーロン国際大会)とともに、日本サッカーの進化&深化を再認識する心理ベース(日本サッカー全体へのスーパーな刺激!?)になったのは、確かな事実だと思いますよ。

その意味で・・

自身も確かなサッカーエキスパートである田嶋幸三会長をトップにした、日本サッカー協会による、「地道な強化活動の積み重ね」に対して、心から敬意を表します。

このゲームについては、コパ全体を振り返りながら、またレポートしようかな。

あっ・・そうか〜・・

「世界との対峙」という視点じゃ、もう「なでしこ」しか残されていないのか〜・・

ガンバレ〜ッ!! 高倉麻子〜〜・・


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最後に、新規の「告知」です。

昨日(2019年6月10日)から、「The Core Column」を、カリオカ(ラモス瑠偉)との対談というカタチで再スタートしています。

まあ、私の自伝である「My Biography」については、まだ再スタートは切れていないけれど・・。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と考えている次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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