トピックス
- 2019_J2_第27節・・レベルを超えたミステリアスな神様ドラマだった・・でも私は、それとはまったく違うポイントにフォーカスすることにした・・(ヴェルディvs鹿児島、3-3)・・(2019年8月11日、日曜日)
- ・・この、私のフラストレーションを何とかして欲しいっ!!(会見場内、ちょっとだけ笑)・・
思わず、ヴェルディ監督、永井秀樹さんに、そんな失礼な質問をしてしまった。
スミマセンでした・・
ということで、その質問の骨子だけれど、それには前振り(キッカケのモティベーション)があった。
それは・・
鹿児島ユナイテッド監督キム・ジョンソンさんが、会見で触れた、こんな言葉だったんだよ。
・・何とか、動きがないと、上手いヴェルディにやられてしまう・・
・・だから後半は、なんとか動きを創り出したかった・・
・・ということで、前からプレス守備を、より積極的に仕掛けさせたんです・・
・・それは、ヴェルディの、後方でのパス回しが、あまり安定していないって感じていたからなんですよ・・
・・だから、人数を掛けてプレッシャーを掛けていけば、何とかなるってね・・
その言葉からは、ヴェルディの、ボールキープへの「こだわり」というチャンスを狙う意図が透けて見えたモノさ。
そして、その「思惑」が、ズバリとツボにはまりつづけたっちゅうわけだ。
まず、鹿児島の先制ゴールシーン。
そこじゃ、無為なボールキープにはしった(パスコースをイメージできずに逡巡した!?)小池純輝が、ボールをかっさらわれ、そのまま先制ゴールをブチ込まれちゃったんだよ。
小池純輝は、とても良い選手。でも、そのシーンでは、呆気にとられたっけ。
それだけじゃなく、鹿児島が「狙っている」のがミエミエなのに、GKの上福元直人も含めて、後方でボールを(無為に!?)キープしようとするんだ。
そう、横パスやバックパスを使ってね。
もちろん、タテのスペースを狙うための「タメ」という意味だから、否定はしない。
とはいっても、鹿児島が、後先考えずに(!?)、人数を掛けて(!)最前線からプレッシングをブチかましてくる状況なんだから、そりゃ、「逃げる」のが正解でしょ。
取り敢えず、空いている中盤スペースへロビングで「逃げる」とかね。
でもヴェルディの後方ブロックは、上福元直人も含めて、あくまでも、後方でのボールキープ(次のタテへの仕掛けのタメ!)を意図しつづけるんだよ。
でも、たしかに、不安定・・
そして、そのスキを突かれ、鹿児島の、人数を掛けたパワフルプレスで、何度も、危険なシチュエーションに追い込まれてしまうんだよ。
また、それだけじゃなく・・
GKの上福元直人は、何度も、20メートルくらい前方にポジションする味方に、グラウンダーのパスを送ったりするんだ。
もちろん、そのヴェルディ選手へのパスは、鹿児島プレイヤーに、完璧に狙われている。
フ〜〜ッ!!
そんな「イージーマインドのシーン」は、まだまだつづく。
そう、後半ロスタイムにPKを取られたシーン・・
あり得ない同点ドラマの末(その時点で3対3)、そこでヴェルディ最後尾は、自ゴールを横切るような、ロビングの横パスで、鹿児島のプレスを「かわそう」とするんだよ。
そして、案の定、その横パスを(余裕トラップしたように見えた!?)ヴェルディ選手が、相手の素早いアタックでボールをロストし、そのまま相手ボールホルダーを引っ掛けてPK。
そんなフラストレーションが溜まるプレーが目立ちに目立っていたからこそ、永井秀樹監督に、(とても失礼ながら!)その不満を何とかしてくれ・・って言っちゃったわけさ。
もう一度・・スミマセン・・
要は・・
どうしてヴェルディ後方プレイヤーたちは、シンプルに、ドカンと蹴ることで、危ないシーンを、取り敢えず回避しようとしないのだろう・・という疑問なんだよ。
そんな不満ばかりが、アタマを占拠したっちゅうわけだ。
もちろん・・
そう、ヴェルディが展開するポゼッション(イニシアチブ掌握)サッカーは、とても高質で、魅力的ではあるよね。
私も、その(永井秀樹の!)志向ベクトルは、高く評価しているし、進化プロセスも、とてもうまくいっていると思っている。
でも、ボールを無理に(無為に)キープしてはダメな状況は、マジ、ダメなんだよ。
そんな、「ダメのとき」は、シンプルに「蹴り出しさなければ」ならないんだよ。
でも、そんな「アバウトなプレー」は、彼らのプライドが許さない!?
あのネ〜・・
それは、高質なブライドでも何でもなく、単なる「アロガントな蛮勇」なんだぜ。
私には、そんな上手い選手たちの(まあ、ヴェルディ選手たちの!?)心理メカニズムが、手に取るように分かる。
でも、それって・・
結局は、「こんな無様な結果を招く危険性が、とても高くなる・・」という現実を、しっかりと理解していない(理解したくない!?)所業に他ならないんだよ。
わたしは、一流のフッボールネーションのプロ現場を、数限りなく体感している。
だから、そんな「アロガントな蛮勇プレー」は、確実に(もちろん公ではない場で!!)チームメイトたちから、こっぴどく糾弾されるんだよ。
とはいっても、そんなリスキーなマインドもまた、ヴェルディの持ち味だからね。
フムフム・・
とにかく、優れたサッカーをやっている(志向している・・実現するプロセスにある!?=永井秀樹さんの弁!)ヴェルディだからこそ、あんな「無様なアロガント蛮勇プレー」は、ホントに、カッコ悪いぜ。
今日は、あり得ないほどの「レベルを超えた神様ドラマ」というテーマは置いといて、少し「地味」だけれど、これからの永井秀樹ヴェルディが、本物のブレイクスルーを成し遂げていくために、とても大事なポイントだけに絞って主張した次第でした。
あっと・・
永井秀樹ヴェルディ。
渡辺皓太(マリノスへ移籍)、藤本寛也と山本理仁(ケガ!?)という主力の若手三羽がらすを欠くことになった。
永井秀樹さんが、そんな苦境を、どのように乗り越えていくのか、とても興味を惹かれる。
彼自身も・・
・・たしかに、その三人は、大事な存在だ・・
・・でも、誰が欠けても、パフォーマンスを高みで維持できなければ、良いチームとは言えない・・
・・とにかく、チームのなかで、しっかりとリカバーしていくつもりだ・・
・・たしかに、未来を見据えれば、若いチカラが、とても大事だとは思う・・
・・でも、若いチカラだけでは勝てないことも、自分は、よく分かっているつもりだ・・
・・その意味でも、チーム一丸となって、この苦境を乗り越えていかなければならないという覚悟は、しっかりと持っているつもりだ・・
いいね〜、永井秀樹。とにかく、頑張ってもらいたい。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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