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2019_日本代表(WM地域予選)・・WM予選の厳しいアウェー勝負マッチを、覚醒した意識と闘う意志を「ブラッシュアップしながら」乗り切った森保一ジャパンに、乾杯っ!!・・(タジキスタンvs日本、0-3)・・(2019年10月15日、火曜日)

そうっ!! それだよ、それ〜っ!!!

後半の立ち上がり・・

森保一ジャパンのプレー姿勢の高揚(意志ダイナミズムのアップ)を感じながら、思わず、心のなかで、そんな叫びがコダマしていた。

たしかに前半にも、コーナーキックからの一発や、中島翔哉からの必殺クロスが、スーパーゴールゲッター南野拓実にピタリと合ったシーンなど、明確なゴール機会はあった。

とはいっても、全体的に観たら、組み立てからのスペース攻略という視点で、フラストレーションが溜まりつづけていたんだ。

そこでの(前半での)森保一ジャパンのプレーからは、まさに寸詰まりの「人とボールの動き」ってな印象しか残らなかったんだ。

それじゃ、ホームを闘う(アグレッシブで粘り強い!)タジキスタン守備のスーパーな闘いに、日本代表の仕掛けが潰されつづけるのも道理。

いや、ホンモノの仕掛け(スペース攻略プロセス)は、ほとんどなかったに等しい・・というのが正しい評価だったんだろうね。

たしかにゲームはコントロールしている。でも、「流れ」のなかでのチャンスメイク(ゴール機会)プロセスがままならないんだよ。

それも・・

ホームゲームを戦うタジキスタン代表が、攻守にわたって「イケイケどんどん・・」ってな乗りでアグレッシブなサッカーをブチかましているにもかかわらず・・ネ。

そう、タジキスタンは、かなり「前」へ重心がかかっていたんだよ。

でも日本代表は、そんな彼らの「前への勢いのウラ」をうまく突いていけなかった。

それは、人とボールの動きが(タテへのスピードアップも!?)鈍重だったからに他ならない。

だからタジク守備に素早く戻られてブロックを整備されてしまい、彼らに、日本の仕掛けの流れを「単調リズム」に押し込まれてしまう。

でも・・

そんなジリ貧のサッカーが・・

そう、後半になって、ガラリと変容しちゃうんだよ。

もちろん、スーパーゴールゲッター南野拓実が、先制&追加ゴールをブチ込んでからは、ゲーム全体の流れが落ち着いていったけれど・・

だから、冒頭の「心の雄叫び」が、響きわたったっちゅうわけさ。

たぶん・・

後半立ち上がりに魅せた、森保一ジャパンのペースアップには、それなりの意識改革があったっちゅうことなんだろうね。

そう、森保一による、ハーフタイムの奇跡(スーパーな心理マネージメント)。

それがあったからこそ、前半には観られなかった、より積極的な前からプレス守備(ボール奪取プロセス)が、抜群の機能性を発揮しはじめたということなんでしょ。

その、前からプレス守備・・

それを機能させるには、チーム全体が「押し上げ」、チェイス&チェックをブチかますチームメイトの(ボール奪取)イメージングに「シンクロ」する守備アクションを連動させなきゃいけない。

そんなイメージングの(!)連動性があったからこそ、抜群のダイナミズムを放散する前からプレス守備が、素晴らしい機能性を発揮したっちゅうことだね。

そして・・

だからこそ、次の攻撃でも・・

ボールがないところでのサポートの動き(3人目、4人目のフリーランニング等!)が、ボール絡みのプレーと、とてもうまくシンクロするようになった。

スーパーゴールゲッター南野拓実による先制&追加ゴールのシーンだけれど・・

そこでは・・

最後の瞬間の(相手マーカーの視線を盗んだ!)走り込み&必殺ヘディング先制ゴールと・・

その直後の、逆サイドからニアポストスペースへの走り込み&ダイレクトシュート追加ゴールが光り輝いた。

前半のサッカーを観ながら、ちょっと心配の方が先に立っていたことで・・

その「二発」は、まさに鳥肌が立つほどのスーパー(エモーショナル)ゴールだったよね。

スミマセンね、森保一さん、甘く見て・・

前半の内容から、少し、心配の方が先に立ってしまったんだよ。

へへっ・・

ところで、森保一さんのストロングハンドというテーマ・・

それは、選手たちを、徹底的に「考えさせる」トコロにあると思っている筆者なのです。

要は、攻守にわたる、素晴らしい「イメージング能力」というニュアンスなんだけれど・・

サンフレッチェ時代は、攻守にわたって、プレイヤー個々が考えつづけ、(まさに主体的に!)スマートな戦術プレーを駆使する姿に感銘を覚えたモノさ。

守備の目的は、相手からボールを奪い返すこと。ゴールを守るってのは、単なる結果にしか過ぎない。

攻撃の目的は、シュートを打つこと。ゴールは、単なる結果にしか過ぎない。

そして選手たちは、その目的を達成するために・・

監督の「チーム戦術イメージ」を共有するなかで、常に考えつづけ、次、その次の「効果的なプレーイメージ」をアタマに描きつづけるんだ。

私は、それを、攻守のイメージング能力と呼ぶ。

もちろん・・

攻守の目的を達成するプロセスや、そのプロセスを「表現する言葉」は、まさに千差万別だし、そこには、唯一の正解なんてない。

だからこそ私は、決して、チンケな各論にゃ、入っていかないんだよ。

何せ・・

そう、それぞれの監督さんの「思考プロセス」や、「グラウンド上の現象を表現する言葉」なんて、知らないわけだからね。

だから、それぞれのサッカーを、形から入る「幾何学ロジック」で、型にはめて語っちゃうような愚は、決して犯さないんだよ。

イレギュラーするボールを足で扱うことで、瞬間的にシチュエーションが大きく変化しちゃうサッカーだから・・さ。

だからこそ、最後は、確固たる責任感をベースに、自らの決断と(勇気あるリスクチャレンジも含めた!)実行力が問われる。

そう・・

それがあって初めて、「ホンモノの自由」を手にすることが出来るっちゅうわけさ。

そして・・

だからこそ、勇気と主体性をもって(考えつづけながら!)、積極的に、攻守の勝負プレーを「イメージング」するプロセスこそが、もっとも大事なコーチングテーマなんだ。

そんな絶対ベースが整っているからこそ、(モンゴル戦で述べたように!)世界中からランダムに集まっても、すぐに「このレベルの組織サッカー」を表現できるっちゅうわけさ。

優れたプロコーチ森保一に、乾杯っ!!

あっと・・語りすぎ・・

とにかく・・

WM予選の厳しい勝負マッチを、覚醒した意識と闘う意志を「ブラッシュアップしながら」乗り切った森保一ジャパンにも、乾杯っ!!


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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