トピックス
- 2019_トゥーロン・・横内昭展ジャパンに、乾杯っ!!・・(日本vsブラジル、1-1、PK= 4-5)・・(2019年6月16日、日曜日)
- いや、ホント、素晴らしく積極的な、勇気あふれるリスクチャレンジサッカーだった。
いま、この横内昭展ジャパンは、日本のアイデンティティ(誇り)になった。
そんな評価のバックボーン・・
それは、彼らが、自らの「強烈な闘う意志」によって、劣勢だった(その雰囲気が支配していた!?)ゲームを、自らのチカラで、「互角の展開」にまで高揚させたからに他ならない。
まさに、勝負マッチを、「最高の学習機会」として活用しまくり(フッ切れた勇気の証!)、この短時間に、これ以上ない程の進化&深化を遂げた横内昭展ジャパン・・ってな感じ。
とにかく、このグラウンド上の現象は、わたし自身の学習機会としても、とても貴重な「体感」ではありました。
そんなゲームの、立ち上がり内容・・
そこでの横内昭展ジャパンは、様々な意味合いで、ブラジルに主導権を握られた。
ガンガンと「前からプレス守備」をブチかましてくるブラジル。
そしてボールを奪ってからも、「組織と個」を、素晴らしく高いレベルでバランスさせながら、危険な仕掛けをブチかますんだ。
日本ディフェンスも、何度か、ウラの決定的スペースを突かれてしまう。
そして、ブラジルが先制ゴールをブチ込むんだ。
とにかくブラジルは、攻守での局面デュエルが、抜群。
パワーでもスピードでも、スキルでも。
そんな「個の局面プレー」にもまた、世界トップとの「最後の僅差」の内実が見え隠れする。
でも・・
そう、我らが横内昭展ジャパンは、そこから、徐々に盛り返していくんだよ。
この「盛り返し現象」だけれど・・
失点という最高の「刺激」によって、横内昭展ジャパンのチャレンジ精神が、燃え上がったこと。
そして逆に・・
先制ゴールを奪ったブラジルの、前からプレス守備の勢いが、徐々に「落ち着いて」いったこと。
そんな二つの要素が、微妙に絡み合ったゲームの流れの「変化」ではあった。
そして・・
そう、同点で迎えた後半は、時間を追うごとに、互角と言ってもいいほど(横内昭展ジャパンにとって!)立派なゲーム展開になっていったんだ。
そんなゲーム内容の「変遷」というか「成長」のプロセスを観ながら・・
・・ホントに、日本サッカーは、着実に、世界トップとの最後の僅差を縮めている(この世界との最後の僅差というテーマについては、このコラムをご参照あれ)・・
・・やっぱりサッカーは、不確実な要素が満載であるが故に、究極の心理ゲームであり、究極のチームゲーム・・
・・ものすごい「物理的・心理的な労力」が必要な、前からプレス守備の勢い・・
・・それは、時間の経過とともに、落ちてくるのが普通(だからこそ、イビツァ・オシムやベルマーレのチョウ・キジェが高く評価される!?)・・
・・そう、そこでは、究極の意志のチカラがモノを言うんだ・・
・・だからこそ、心理マネージャーとしての監督のウデの内実が、より正確に反映される・・
・・ブラジルは、意志のチカラの減退で(!?)前半のような勢いを維持できなかった・・
・・そこじゃ、こんな、組織ボールゲームであるからこその、心理メカニズムが働いていた・・
・・そう、一人でも、たった一人でも、その「労力」に対する意志が落ちたら、そのネガティブビールスが、即刻、チーム全体に波及しちゃうのがサッカーなんだ・・
・・逆に、横内昭展ジャパンは、選手たち個々の「意志パワー」が増幅するなかで、その「勢いの増幅ベクトル」に、一人の例外もなく全員が、主体的に、乗った・・
・・だからこそ、チームとしてのサッカー内容を、これ以上ない程、成長させられた・・
・・そんな、みなぎる闘う意志こそが、ゲーム終盤に(交替出場した)相馬勇紀が何度もブチかました、「あの」勇気あふれるドリブル突破に集約されていた!?・・
・・フム〜〜・・
ということで・・
横内昭展ジャパンは、代表メンバーから外された悔しさ(!?)を心のバネに、日本サッカーに対して、これ以上ないほど貴重な、勇気と自信&確信のリソースを与えてくれたんだよ。
とにかく・・
横内昭展ジャパンに、乾杯!!
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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