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2020_J2_ 第40節・・両チームが志向する目的&目標への「距離と時間」は、単に、短いか、長いか「だけ」・・その視点からすれば、明らかに、ヴェルディの主体的な 「意識と意志」は低かったとせざるを得ない・・(ヴェルディvs長崎、0-2)・・(2020年12月13日、日曜日)

フ〜〜ッ・・

とにかく、様々な視点で、長崎に一日の長があったのは確かな事実だった。

例えば、局面デュエルの内実。

それは「意志のぶつかり合い」だけれど、そこで長崎にアドバンテージがあったのは、彼らの具体的モティベーションからすれば明白だよね。

もちろん、強力な「ストロングハンド」、手倉森誠のウデも含めてネ。

また、ゲーム戦術イメージ。

長崎は、ヴェルディに、ボールをキープ「させる」という基本イメージだった。

だから、ブロック守備を敷きながら、決して、安易にチェイスは仕掛けない(ヴェルディのボールホルダーへ寄せていかない)。

またそこでは、ヴェルディの「ボールの動き」に、(次のパスレシーバーへ寄せる雰囲気などで!)心理的なプレッシャーを掛けるんだ。

そして、次の仕掛けパスや逃げの横パス、はたまた、無為なボールキープ(ボールの動きの停滞!)に対して、抜群の集中力と「爆発パワー」でアタックを仕掛ける。

ヴェルディ仕掛けイメージの骨子は、「動き」をタメるなかで、唐突にスタートさせる「激しい人とボールの動き」だよね。

そして、ワンツーを組み合わせる「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」と、そこにミックスするドリブル勝負によってスペースを攻略していこうとする。

でも・・

そう、この試合では、「タメさせられて」ばかりで、人とボールの動きを加速する「キッカケ」さえ掴めなかったんだよ。

そんなだから、狙いを定めている長崎に(彼らのイメージ通りに!?)ボールを奪われ、危険なカウンター気味の攻撃をブチかまされるのも道理。

もちろん長崎は、そんな戦術サッカーだけじゃなく、全体的に押し上げ、組織的オフェンスをブチかます時間帯も、十分に創りだしていたよね。

ということで、全体的なサッカー内容からすれば、ヴェルディは、完全に、長崎の術中にはまっていたといっても過言じゃない。

もちろん、後半最後の15〜20分という時間帯は、別にしてね・・

その時間帯では・・

長崎の、堅牢なブロック守備も、ボールホルダーへの寄せ、マーキングや協力プレスへの集散も含めて、少し「緩く」なってきていた(組織的な連動守備がルーズ傾向に!?)。

またヴェルディも・・

意地と選手交代の効果もあって(!?)、人とボールの動きを、グンとアップさせたんだ。

そう・・

相手に「持たされて」いるのではなく、ボールホルダー(次のパスレシーバー)と周りのチームメイトたちの「仕掛けイメージング」が、やっと「動的」にシンクロしはじめたっちゅうことなんだろうね。

とはいっても・・

2点のリードを奪われてからの多くの時間帯で、長崎の「術中」にはまっていたのは確かな事実でもあったんだ。

また、その時間帯でのヴェルディが、ボール奪取プロセスを、うまく機能させられていなかったことで、次の仕掛けプロセスも活性化できなかったことも、大いなる課題だった。

そう・・

人とボールの動きにしても、ドリブル勝負にしても、局面デュエルの内実にしても。

やっぱり、サッカーは、究極の「意志のボールゲーム」ということなんだろうね。

この試合・・

長崎には、具体的な目的、目標があった。

それに対して、ヴェルディにとっては(ある選手たちにとっては!?)、ある意味、消化試合「的」な意味合い「しか」なかった・・のかもしれない。

でも筆者は、両チームの目的、目標までの「距離と時間」が、単に、短いか、長いかだけの問題だと思っているんだよ。

だから、ヴェルディにとって「も」、このゲームは、「次につなげなければならない」重要な意味合いを内包していたんだ。

もし選手たちが、そのことを意識した強い意志をもたないでグラウンドに立ったのだとしたら、それこそ、責められるべき、安易な「マインド」だったとすべきなんだろうね。

とにかく・・

私にとって、またまた、内容でも、結果でも、落胆させられるゲームになってしまった。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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