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2020_ルヴァン_決勝・・素晴らしくエキサイティングな勝負マッチ・・そこで、内容でも結果でもレイソルを凌駕した、長谷川健太FC東京に、乾杯!!・・(レイソルvsFC東京、1-2)・・(2021年1月4日、月曜日)

素晴らしくエキサイティングな勝負マッチだった。

「見た目」だけじゃなく、ゲーム戦術イメージのぶつかり合いという視点でも・・ね。

もちろん、観ていて楽しい(手に汗にぎる!?)勝負マッチへと「成長」できたのは、互いに、積極的に仕掛け合ったからに他ならない。

そう、両チームともに、人数をかけて(組織的に!)攻め上がっていくシーンが多かったんだ。

まあ・・

だからこそ、両チームの、総体的なチカラの差も見えてきていた・・という側面もあるね。

組み立てベースの「仕掛け」では、やはり、FC東京に一日の長があるということだね。

ところで、「カウンター」に強みがある両チーム・・という視点。

聞くところによると、レイソルは、「ロングカウンター」では、リーグNo.1ということらしい。

ロングカウンター・・

要は、ある程度「攻め込まれた守備ゾーン」から、少し「遠い」相手ゴールへ、素早く、直線「的」に仕掛けていくようなタイプのカウンターだよね。

でも・・

前からプレス守備をガンガンとブチかますような両チームじゃないから、「ショートカウンター」での成功シーンという視点で、少し見劣りするのは仕方ない。

ということで・・

ここからは、両チームの「ゲーム戦術」という視点で、少しディスカッションしようかな。

要は、両チームともに、「ロングカウンター」の勘所を、しっかり抑えているっちゅうポイントが、議論のスタートラインということだね。

あっと・・逆に・・

だからこそ、「その潰し方」についても、エキスパートだっちゅうポイントもある。

ということで、両チーム監督も、「ロングカウンター」からのチャンスメイクは難しいって、思っていたに違いないでしょ。

そして、だからこそ、両軍監督は、組織的な仕掛けプロセスの「内実」こそが、勝負のキモになるって分かっていた!?

さて・・ということで・・

全体的なイニシアチブという視点では、FC東京に軍配が挙がったわけだから、彼らのロングカウンターチャンスが少なくなるのは分かる。

でも、逆に・・

そう、そんなゲーム展開は、レイソルの「十八番」なのでは!?

ソコなんだよ、興味深いところは。

わたしは、そんなゲーム展開を予測していた、FC東京のストロングハンド長谷川健太が、とてもクレバーに、選手を(そのタスクイメージを!)配置したって思うわけさ。

ACLでも何度かあったんだけれど、この試合でも、FC東京のベテラン森重真人が、ボランチの任を負ったんだよ(まあ、アンカー的!?)。

もっと言えば・・

ミハイロ・ペトロヴィッチがよく使う表現の、「中盤の底ゾーン」を攻守にわたって支配するフリーマン(リベロ)ってな感じ。

私は、そのゲーム戦術が、殊の外うまく機能したって思っているわけさ。

・・ロングカウンターでの「ボールの出所」が、森重真人の的確な指示で、うまく抑えられた・・

・・また、実際に出てきたタテパスを、彼自身が、途中でカットしたり、相手トラップの瞬間を狙ったアタックで、スパッと奪い返しちゃったり・・

・・また、ドリブルで仕掛けてくる相手を、もう、「老練」としか言いようのない、狡猾なワザで止めちゃったり・・

・・そして、奪ったボールを起点に、素早いカウンターの演出家になったり・・

もちろん・・

攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれるスーパー組織プレイヤー、安部柊斗というパートナーが「いればこそ」ってな、素晴らしい連動ボール奪取シーンもあったよね。

とにかく・・

私は、このゲームでFC東京(ストロングハンド長谷川健太!)が繰り出した、もっとも重要なKFS(キー・ファクター・フォア・サクセス)が、このダブルボランチだったと思っているわけさ。

互いのタスクイメージが、これ以上ない程しっかりと「相互シェア」されているダブルボランチ。

もちろん、この二人がいたからこそ、FC東京の両サイドバック(小川諒也と中村帆高)も、攻守にわたって、素晴らしい機能性を発揮できた。

特に小川諒也は、「あの」クリスティアーノをしっかりと抑えた上での攻撃参加だからね、とても大きな価値があった。

まあ、とにかく・・

内容でも結果でもレイソルを凌駕した、長谷川健太FC東京に、乾杯!!

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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