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2020_AFC_U23・・粘り腰で決勝トーナメントを掴み取った西野朗に、乾杯!!・・(西野朗タイvsイラク、1-1)・・(2020年1月14日、火曜日)

またまた紆余曲折マッチになった・・

・・ということで、今回も、「ライブ感」を前面に押し出す形式でコラムを書くことにしました・・

・・さて・・

・・まずタイが、相手のハンドで得たPKを着実に決めるんだ(前半6分のVAR判定)・・

・・そして、そこから、ゲームが激動をはじめるのさ・・

・・その後は、勝たなければならないイラクが、もう、あり得ない「勢い」で攻め上がっていく・・

・・その勢いの源泉は、戦術なんかじゃなく、まさに運動量(強烈な意志!)・・

・・攻守ハードワークとリスクチャレンジの内容が、何倍にも膨れ上がっていると感じる・・

・・イラクが、攻守にわたり、至るところで「数的に優位なカタチ」を創り出しつづけるんだ・・

・・そして、何度も、何度も、チャンスの流れを演出する(何本かは明確なゴール機会!)・・

・・そんな展開を観ながら、これはイラクが同点ゴールを奪うのは、時間の問題だって感じていた・・

・・でも、そんなイラクの勢いは、徐々に(まあ25分過ぎあたりから!?)急激に減退していく・・

・・いや、イラクの勢いが減退したというよりも、タイのサッカーが「持ち直した」と表現した方が正しいのかもしれない・・

・・そこからタイは、2度、3度と、まさに決定的なカタチ(GKと1対1など)を創り出すんだよ・・

・・まあ、イラクの稚拙なパスミスなどによる、ショートカウンター気味のチャンスメイクではあったけれど、とにかく、イラク守備のウラを完璧に攻略したゴール機会だったんだ・・

・・でも、タイの天才(17番)が、完璧にフリーなのに、何度もミスを繰り返してしまう・・

・・そのシュートミスだけれど・・

・・サイドキックだったにもかかわらず、完全に、イラクGKがイメージする「守備範囲」にピタリと「収まる」シュートしか打てなかったんだよ・・

・・こちらは、西野朗をサポートしているわけだから、落胆は大きかった・・

・・ところで、この前半25分あたりからの、ゲームの流れの変容・・

・・結局その原因は、最初の失点から「爆発的」にペースアップしたイラクのコンディションがつづかなかったとしか、アイデアが浮かばない・・

・・とにかく、全体的に「足が止まり」気味になったコトで、前からプレス守備の勢い(≒チェイス&チェックの人数など)が、急に、ホントに急に、ダウンしちゃったんだ・・

・・イラク中盤のリーダーシップの問題!?・・

・・分からない・・

・・とにかく、前半25分過ぎあたりからのゲーム展開の変容は、とても不思議な現象ではあった・・

・・そんな変容があったとはいえ、結局前半は、最初のPK以外にゴールが決まることはなかった・・

・・そして後半・・

・・気を取り直した(!?)イラクが、ペースをアップさせる・・

・・でも、前半の失点以降の「スーパーな勢い」までは、至らず、押してはいるけれど、チャンスメイクがままならないという展開・・

・・やっぱり、「あの」スーパーなダイナミズムは、ロジックを超えたモノだったんだろうな〜・・

・・とにかく、徐々にイラクが、前半の力強い勢いを取り戻していったことは確かな事実だった・・

・・とはいっても、タイ守備ブロックの裏スペースを攻略できるわけでもなく、あくまでも、個人勝負主体の、ゴリ押しの「チカラ業」が目立っている・・

・・イラクが、徐々に、タイのゴールに「近づいて」いるにもかかわらず・・

・・それに対してタイは、まったくといっていいほど(組織的に!)攻め上がれず、たまに繰り出すカウンターが、「もしかすると・・」ってな雰囲気をかもし出すばかり・・

・・あっと、ここでテーマを、急に変えさせてください・・

・・それは、タイの守備力・・

・・前半も、後半も、ボール奪取プロセスの詰めが甘い、甘い・・

・・ここに「しか」パスが来ないことが分かっているのに、「そこ」にボール奪取ターゲットを絞りきれず、甘い「寄せ」に終始する・・

・・タテへ走り抜ける相手に対するマークが(マークの受け渡しが!)いい加減・・

・・そんな、タイの守備メカニズムだけれど・・

・・初戦のバーレーン戦でのスーパーサッカーでは、ゲーム全般に、前からプレス守備が、素晴らしく機能しつづけたんだ・・

・・そして、負けていることで「重心が前へ偏った」バーレーンに対して・・

・・その仕掛けの途中でボールを奪い返し、本当にスーパーな(ショート)カウンターをブチかまして加点しつづけるタイだったんだ・・

・・そんな、積極的な「前からプレス守備」が、チーム全体として機能しているときのタイ・・

・・彼らは、次の攻撃でのボールがないところでのサポートの動き(3人目、4人目のフリーランニング)も、抜群に活発になっていた・・

・・でも、この試合でのタイ守備は、ボール絡み(局面デュエルの内実)でも、ボールがないところでの追い込みやマーキングにしても、とても「ゆるい」印象ばかりが残った・・

・・西野朗も、「タイの守備は、課題が多い・・」と語っていたよね・・

・・あっと・・またまたハナシが逸れた・・

・・後半の、紆余曲折が満載のゲーム展開というテーマだった・・

・・実は・・

・・そう、この試合での先発メンバーは、初戦、第二戦から(この二戦とも同じ先発メンバー!)、7人も変更されていたんだ・・

・・でも・・

・・初戦第二戦で「スーパーサッカー」のコアとして抜群の存在感を発揮していた「9番」と「10番」が交替出場してからは、様相がガラリと一変するんだよ・・

・・そう、初戦第二戦の「スーパーな攻撃サッカーの雰囲気」が甦ってきたんだ・・

・・もちろん、前からプレス守備の「勢い」も復活しはじめた・・

・・でも・・

・・そう、そんなスーパーな時間帯は、10分から15分くらいだったですかね・・

・・そう、その後は(ゲームの残り15分あたりから!?)、完璧にイラクが押し込んでいったんだ・・

・・繰り返すけれど、イラクは、決勝トーナメントへ進出するためには、勝つしかないんだよ・・

・・そしてイラクが、ロジックを超越した、これまたスーパーな、ダイナミックサッカーをブチかましつづけるんだ・・

・・タイムアップ寸前の、「150%のヘディングシュートチャンス」も含めて、何度、ホントに惜しいカタチを創り出したよね・・

・・私は、そんな「魂の(強烈な意志の!)闘い」を魅せつづけたイラクに対しても、ホントは、心のなかで賞賛の拍手をおくっていたんだ・・

・・でも、結局は・・

・・そう、西野朗タイが、二位で、決勝トーナメントへ抜け出した・・

・・素晴らしいっ!!・・

・・こんな錯綜した「紆余曲折ゲーム展開」を、粘り腰で勝ち抜いた西野朗タイに対しても、もちろん、心からの賞賛の拍手をおくっていたよ・・

・・まあ、初戦のスーパーサッカー程ではなかったけれど、この結果を掴み取った、西野朗は、ここでも日本サッカーのアイデンティティ(誇り)として抜群の存在感を魅せていた・・

・・さて、これで、サッカーの内容的に(!!)、西野朗タイ、韓国、オーストラリア、そしてウズベキスタンをサポートするしかなくなったよね・・

・・あっと・・

・・ということで、明日の森保一ジャパンが、どのようなサッカーを魅せるのか・・

・・しっかりと証人になろうと思っています・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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