トピックス
- 2021_
天皇杯_決勝・・まず、2試合もスーパーエキサイティングドラマの「主役」を張った、片野坂知宏トリニータに、心からの賞賛と感謝を述べたいと思いま
す・・そして、もちろん、リカルド浦和レッズに対してもネ・・(レッズvsトリニータ、2-1)・・(2021年12月19日、日曜日)
- またまた・・
歴史に残る、ギリギリの勝負ドラマをブチかまされてしまった。
とにかく・・
オメデト〜、リカルド。
また・・
2試合もつづけて、こんな素晴らしい闘い(采配)を魅せつづけた、トリニータの片野坂知宏に対しても、心からの賞賛と「感謝」の意を表したいと思います。
お疲れ様、そして有難う。
ということで、このゲームでは・・
時間の経過とともに、多くのテーマが、アタマを駆けめぐっていたんですよ。
とはいっても、前半のゲーム展開については・・
横綱相撲のリカルド浦和レッズが、このまま、順当なゲーム運びで優勝しちゃうんだろうな〜なんて感じていたのは、事実だった。
たしかに、片野坂知宏トリニータも、チャンスは創りだした。
でも、全体的なゲームコントロール、そしてチャンスメイク(スペース攻略プロセス)の量と質という視点でも、やはり、チカラの差はアリアリだったからね。
それが・・
そう、後半になって、片野坂知宏トリニータが、ボール奪取プロセス(守備)へのダイナミズムを、何倍にもアップさせ、ゲームを支配しちゃうんだよ。
究極の心理ゲームである、不確実なサッカーだからネ・・
やっぱり、意識と意志とイメージングの内実によって、それぞれのプレー内容に、雲泥の差が生じてくるっちゅうわけだ。
そう、片野坂知宏トリニータの、全体的な「活動ダイナミズム」が、まさに天井知らずってな感じで膨れ上がっていったんだよ。
素早く効果的な攻守の切り替え・・
同時にブチかましつづけた爆発的なチェイス&チェックやカバーリング・・
また、協力プレスへの集散などなど・・
そこで湧き上がってくる積極的&攻撃的な「マインド」は、まさにレベルを超えていたんだ。
もちろん、一点リードされているコトもあるさ。
でも・・
それぞれの局面プレーに、選手一人ひとりの「意識と意志とイメージング」という視点で、究極の「主体性」を感じていたんだよ。
そう・・
選手たちが魅せつづけた、抜群の「主体性プレー」という視点でも、片野坂知宏の「素晴らしい心理マネージメント」に対する賞賛が、わたしの心を満たしていたんだ。
でも・・
そんなジリ貧の展開で、リカルド浦和レッズが動く・・
たしかに、ゲーム(ボール)を支配されているわりには、トリニータに、決定的なピンチまでは至らせていないリカルド浦和レッズだったけれど・・
たぶんリカルドは(私も・・)、ゲームの流れが、あまりにも「後手にまわり過ぎている」って感じてたんだろうね。
だから、ゲームの流れを、なんとか「五分」にまで「引き戻し」たい・・
そしてリカルドが、素晴らしい「采配」を魅せるんだ。
キャスパー・ユンカーと宇賀神友弥の、交替。
わたしは、その交替を、まさに「大正解」だって感じていた。
いつも書いているように、ゲームの流れを決めるのは、ボール奪取プロセス(守備)の内実だよね。
たしかに、あれだけ片野坂知宏トリニータにゲームを支配されていたから、レッズ選手たちも、「これじゃいけないっ!!」って、徐々に、押し返そうとは、していたんだ。
でも・・
そう、いかんせん、全体的なチェイス&チェック(プレッシング)やカバーリングの「勢い」が、追い付かない。
ボール奪取プロセス(守備)は、最前線からはじめるのが大原則だよね。
でも、そのチェイス&チェック(守備ハードワーク)という視点で、キャスパー・ユンカーと江坂任の「意識と意志」のレベルが、アップしないんだよ。
前線の「守備ハードワークへの意志」が足りないのだから、後方でのボール奪取プロセス(守備)の内実だって、アップするはずがない。
そしてレッズは、(意志はあるけれど!?)うまくペースをアップされられないまま、片野坂知宏トリニータの後塵を拝しつづけていたっちゅうわけだ。
でも・・
そう、そこで、リカルドが決断したということサ。
それは、後半27分のことだった。
その選手交代には、「ワントップ」を「ゼロトップ」に変更するという意図も込められていた。
また、明本考浩っちゅう、テクニック&スキル&パワーにあふれるスーパーハードワーカーを前線へ上げたことも大きかった(宇賀神友弥が左サイドバック!)。
そして、その変更が功を奏し、それまでの「ジリ貧のゲーム展開」が、ガラリと様相を異にしはじめたっちゅうわけさ。
もちろん・・
その「変更」に刺激された江坂任のチェイス&チェックやカバーリングの勢いも、アップしていったし、前線でのポジションチェンジも、より活性化したよね。
わたしは、そんなゲーム展開の、とても微妙な「変化」に、心のなかで、「よしよし・・リカルド〜!!・・ナイスワークッ!!」って叫んでいたモノさ。
また、その10分後には、槙野智章と大久保智明も投入した・・
そのことで、スリーバックにするだけじゃなく、最前線から中盤にかけてのチェイス&チェックやカバーリングの「勢い」を、より活性化しようとしたわけだ。
でも、その後に・・
レベルを超えたドラマが待ち構えていたっちゅうわけさ。
レギュラーの90分が過ぎるタイミングまでは、リカルド・ロドリゲスの「意図」が、うまく機能していたんだ。
でも、そのとき、コトが起きた。
後半90分。
それまで、抜群の働きを魅せつづけていた、トリニータ下田北斗が、左サイドの下がり気味の位置から、放り込みに近いクロスボールを送り込んだんだ。
それが、「ここしかないっ!」ってなポイントを目掛け、美しい放物線を描いていった。
そして・・
ペレイラの同点ヘディングゴール。
その瞬間、準決勝フロンターレ戦での、劇的なトレヴィザンの同点ヘディングゴールのイメージが、アタマのなかを駆けめぐったモノさ。
でも、この試合では、ドラマはつづいた。
その同点ゴールの3分後(後半ロスタイムの3分)・・
槙野智章の決勝ヘディングゴールが・・
ちょっと、ドラマチック過ぎて、この最後の数分間を文章に落とすのは、止めにしておきます(表現力の限界!?・・へへっ)。
でも、一言だけ・・
この槙野智章の決勝ヘディングゴールを生み出した、柴戸海の、左足ボレーシュートに「も」拍手をおくらなきゃ、いけません!
あ〜〜っ・・疲れた・・
ということで・・
来シーズンのACLの座を、強烈な「意識と意志」ベースの主体性プレーで、見事に掴み取ったリカルド浦和レッズ。
彼らを、来シーズンの「進化&深化」に対する期待も込めて、心から賞賛し、感謝する筆者なのであ〜る。
へへっ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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