トピックス
- 2021_J2_
第3節・・才能に恵まれているからこそ、サッカーの「高み」を目指すべき・・そうではなく、楽して金を稼ごうなんていう態度だったとしたら、さっさと、プ
ロサッカーから足をあらいましょう・・(町田ゼルビアvsヴェルディ、2-2)・・(2021年3月14日、日曜日)
- それにしてもヴェルディは、よく追い付いた。
まあヴェルディは、時間の経過とともにボールを支配しはじめていたわけで、もしかしたら選手たちは、逆転できなくて残念・・とまでも思っているかもしれないね。
でも・・
そう、昇格という「究極の目標」を達成するためには、まだまだ課題が山積みなんだ。
たしかに彼らは、ボールをキープすることには長けている。
でも、攻撃の目的はシュートを打つことなんだぜ(ゴールは単なる結果にしか過ぎない)。
そして、それを達成するための「当面の目標イメージ」は、スペースを攻略すること。
それに対してヴェルディは・・
そう、安全な「足許パス」ばかりをつないでばかり。
そんなんじゃ、何かを起こすことなんて、夢のまた夢なんだ。
要は、タテへの、リスキーな「仕掛けパス」が、少なすぎるということ。
たぶん・・
失敗したくない症候群・・!?
そんな性向が強い「上手い選手」は、多いよね。
あっと・・
(背後の決定的!?)スペースの攻略というテーマ。
もちろん、パスコンビネーションを駆使しても、ドリブルで突破してもいい。
でも、そのどちらでも、失敗を恐れない「勇気」が必要なんだ。
そう、強烈なチャレンジ精神。
「ホンモノの仕掛けの絶対ベース」は、そんな、鳥肌が立ち、冷や汗が出るような経験を積み重ねることでしか得られない感性なんだ。
また・・
ボール奪取プロセス(守備)にも、不満が山積みだった。
町田ゼルビアは、ものすごいダイナミズムで、ボールを奪いにきたよね。
前半(失点するまで)は、そんな彼らの勢いに、完全に呑み込まれてしまった。
そんな「劣勢」に陥ったとき、それを打開するための唯一の手段。
それは、相手に優るとも劣らない、爆発的な「前からプレス・ボール奪取プロセス」をブチかますことなんだよ。
そのことについては、ラモス瑠偉をメインアクターにした「こんなコラム」を書いたから、そちらもご参照あれ。
でも、ヴェルディのボール奪取プロセスでは、そんな「意志の爆発」を感じさせてくれるようなダイナミックなアクションが目立つことはなかった。
絶対に「行かなければ」ならない状況で、「テレンコ、テレンコ」ってな感じの、まさに「ぬるま湯」の雰囲気でしか「寄せて」いかない選手たち。
そりゃ、観ているコチラは、アタマにくるさ。
また相手のフリーランニングに対しても、「そのスペース」にしかパスがこないのに、これまた「ぬるま湯の勢い」でしか、追い掛けない。
そうそう・・
ダゾン解説の播戸竜二が、こんな素晴らしい解説をしていた。
ヴェルディ攻撃の最終勝負シーン。
それは、右サイドで抜け出した小池純輝が、ラストクロスを折り返す場面だ。
そこじゃ、ニアポストゾーンに「しか」可能性はない。
でも、そこに入り込むべきだった佐藤凌我は、結局、姿を見せなかった。
播戸竜二が、ため息交じりに、「ゴールを入れたかったら、アソコに入り込むしかないんですがね〜〜」なんて言い方をしていたよね。
言いたいことは、一つだけ。
あれほどの天賦の才に恵まれた選手たち(若手も!!)なのだから、もっと、もっと、ボール奪取プロセスを「爆発」させたり、次の攻撃でも、ボールがないところでの「人の動き」を何倍にも活性化させればダメだということ。
もし、そんなチャレンジ姿勢を活性化させられたら、いまのJ2では、ブッちぎりの優勝を果たせるって、確信しているんだよ。
ヴェルディが、若く、才能にあふれた「巧さと上手さのグループ」であるからこそ、その天賦の才を、高みへ引き上げないのは、犯罪行為に等しい!?
「楽して金儲けしよう・・」ってな甘えの構造・・!?
そんな態度だったら、誰からも尊敬されない。
人生では、「誰かに必要とされること・・」こそが、もっとも大事で価値のあるコトなんだ。
楽して金を稼ごう・・なんていうヤツを、誰が尊敬したり、必要としたりしますか??
何か、こう・・
このままだったら、「決して、何もやり遂げられない・・」って確信できるからこそ、激しい言葉で、チームに刺激を与えたい筆者なのだよ。
ホント・・
やれば何でも出来るのに、チャレンジせずに終わっちゃう人生ほど、惨めなものはないぜ。
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あっと、最後に・・
このゲームの「ダゾン・カメラワーク&ズーミングワーク」についても簡単に。
ホント、素晴らしかったです。
先ほどアップした、マリノスvsレッズ戦、また昨日のベルマーレvsベガルタ戦での、フラストレーションが溜まるカメラワークと比べたら、まさに雲泥の差。
この素晴らしい「引き気味のカメラアングル」と、わたしが文句を言う、寄り過ぎのカメラワークの「アングル」の違いは、一目瞭然ですよね。
画素数がアップしている昨今。
世界トップネーションでは、「引きのカメラアングル」がマストなんですよ。
そう、このゲームでのカメラワークのようにね。
ということで、どうも、お疲れ様でした。
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最後に、告知です・・
湯浅健二が、久しぶりに、テレビに出演します。
本日、3月14日の日曜日、2230〜2330時まで、BSテレ東で放送される「Challenge Spirits」という番組です。
テーマは、監督の仕事。
もちろんリモート出演ですが、まあ、言いたいことの骨子は、まとめられたかもしれないって感じています。
MCは、北沢豪です。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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