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- 2021_日本代表(WM最終予選)・・自分たちが納得するために、全力で(主体的に!)闘った森保一ジャパン・・後悔する余地もない、極限チャレンジを積み重ねる立派な「プロセス」だった・・(日本vsオーストラリア、2-1)・・(2021年10月12日、火曜日)
- ・・ようやく、神様が微笑んでくれたね〜・・
例によって、ダゾン解説の岡田武史が、「フ〜〜ッ」ってため息をつきながら(!?)、そんな、現場監督であるからこその「心からの言葉」を吐き出していた。
そして、わたしも・・
ホントに久しぶりだ、こんなに身体を堅くした(最後の!)数分間は・・。
とはいっても・・
決して、オーストラリアに守備ブロックを崩され、スペースを攻略されたわけじゃない。
でも、サッカーだから、何が起きるか分からない。
そう、誰もが感じていたと思うんだよ。
前半から、オーストラリアが魅せつづけた、恐怖の「高さ」。
立ち上がり、数分間でオーストラリアがフリーキックやコーナーキックから、とても危険な仕掛けプロセスをブチかましたんだ。
そんなシーンを観ながら、「これは厳しいゲームになる・・」って感じさせられた。
でも・・
そう、その後は・・
そんなハイボールの「出所」への忠実なプレスが、しっかりと機能しはじめたことで、オーストラリアも、うまく「高さのアドバンテージ」を駆使することが難しくなった。
やっぱり、森保一ジャパン選手たちも感じていた。その「高さ」の怖さを感じていた。
・・ということだね。
だからこそ、森保一のエクステンションハンドである選手たちの、主体的な調整能力の高さも、しっかりと感じ取れたというわけだ。
それでも・・
そう、オーストラリアは、組織サッカーでスペースを攻略するチカラはある。
特にカウンター気味の「仕掛けの流れ」では、後方からの忠実サポートの「量と質」という視点でも、とても危険だと感じさせられた。
そんな強いオーストラリアを相手に・・
森保一ジャパンは、とても立派なサッカーを魅せたんだ。
立派・・
もちろん、その絶対ベースは・・
一人の例外もない全員の、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの積極的な姿勢(強烈な意識と意志とイメージングの炸裂!!)しかない。
ここでは、「一人の例外もない・・」というファクターを強調したい。
そう、「繊細な生き物」であるサッカーチームじゃ・・
一人でも、「強い闘う意志」と相反する「ぬるま湯」の攻守プレーをやった次の瞬間には、その「ネガティブヴィールス」がグループ全体に波及しちゃうんだよ。
そりゃ、そうだ。
全員が、「いくぞっ!!」ってう強烈な「闘う意志」を凝縮し、爆発させようとしている雰囲気のなかで、それに逆行するような怠惰(アリバイ!?)マインドなんだから。
でも、このゲームで先発した選手たちは・・
そう、全員が、一人の例外もない全員が、攻守にわたって、ハードワークとリスクチャレンジのチャンスを、主体的に「探しまくっていた」んだ。
だからこそ、全体的には、とても立派な、そして優れたサッカーを構築できたし、ゴール機会という視点でも、オーストラリアを凌駕した。
ただ、実際の勝負という視点では・・
そう、オーストラリアの一発カウンターや「ハイボール勝負」への恐怖が、選手たちのプレーを、時間が押し詰まってくれば、くるほど、とても微妙に、萎縮させる・・
もちろん、サッカーだからこそ・・
そんな極限テンションもまた、人類史上、最高パワーを秘める「異文化接点」としての魅力要素であるコトは確かな事実なワケだけれど・・
とにかく・・
冒頭に書いた、最後の数分間は、そんな「恐怖の時間」だったんだよ。
たぶん、そんな事情は、ダゾン解説を担当していた、百戦錬磨の岡田武史にしても、戸田和幸にしても、同じだったと思う。
・・選手や監督の気持ちは、手に取るように分かるからね〜・・
・・そんな状況で、オレに解説しろっていうのも酷でしょ・・
岡田武史は、ホントに、魅力的な言葉を紡ぐよな〜・・。
また、岡田武史は・・
・・オレさ、森保一のファンだから・・
なんていう言葉も、平気で吐くんだ。
だから、私も、心から・・
・・オレは、岡田武史と森保一のファンだぜ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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