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2021_日本代表(WM)・・実力の差を体感していたにもかかわらず・・最後の最後まで手を抜かない、ストロングハンドに率いられた高質な「意識と意志とイメージング」に乾杯!・・(モンゴルvs日本、0-14)・・(2021年3月30日、火曜日)

どうなんだろうネ〜・・

もし、モンゴルが、前後半の立ち上がり数分のように、チェイス&チェック(ボールへの寄せ!!)の「勢い」を、高次にキープ出来ていたら・・

その「勢い」のバックボーンには、チェイス&チェックという、最初のボール奪取プロセスのアクションだけじゃなく・・

それに連動する、周りのカバーリングとかインターセプトトライ(次のパスレシーバーへのアタック!)、協力プレス、はたまたボールがないところでの忠実マーキング等なども含まれる。

もしモンゴルが、そんな、様々な「組織的ボール奪取プロセス」のアクションを、忠実に、そして脇目も振らずに全力で、チャレンジし(連動させ)つづけていたら・・

日本に、もっと多くのゴールをブチ込まれていただろうか!?

私は、実力差のあるチーム同士のゲームを観るにつけ、思うのだけれど・・

もし弱い方のチームが、このゲームのように、「ボール奪取プロセス」という発想ではなく、まさに受け身の「守備」を展開したら・・

また、「積極的なチャレンジマインドをもった選手」と「受け身の待ちマインドの選手」が混在するような中途半端なサッカーをやったら・・

そりゃ、肝心の勝負所でのプレー内容「も」、中途半端に「反応」するだけになっちゃうよな。

そんなだから、どんどん日本にスペースを攻略され、失点を重ねてしまうのも道理。

そうではなく・・

ドイツのレジェンドプロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが言ったように、相手を「勘違い」させるほどの「フッ切れた」勢いで、攻守ハードワークをブチかましたら・・

そう、全員が、限界まで、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、主体的に「探しまくる」んだよ。

サッカーでは、そんな、フッ切れたリスクチャレンジの勢いからしか、「何か」を会得することは出来ないんだ。

そのとき・・

そんな、普遍的なディスカッションに思いを馳せていたら・・

ある、奇跡的なアイスホッケー決勝戦が、アタマに浮かんだんだよ。

そう、1980年レイクプラシッド冬季オリンピック、アイスホッケー決勝で、氷上の奇跡と謳われた米国チームの金メダル。

詳しくは「このページ」をご参照あれ。

言いたかったコトは・・

不確実なファクターが満載だからこそ、究極の、主体性(自由にならざるを得ない!?)組織ボールゲームと呼べるサッカーだからこそ・・

そこで、チームの意識と意志とイメージングの統一感が失われ、バラバラになったら、まさに目も当てられない・・っちゅうことなんだ。

だからこそ、監督のストロングハンドの内実が問われるっちゅうわけさ。

あっと・・

その監督のストロングハンド・・というテーマ。

その意味で、わたしは、森保一を、ホントに高く評価しているんだ。

このゲームでも森保一ジャパンは、ストロングハンドの心理ドライブによって、決して相手を甘く見ることなく、「いつものサッカー」を展開するんだ。

まあ、当然のことなんだろうけれど、そこは「不完全な人間の営み」だから・・サ。

でも彼らのプレーからは、「浮ついた意識と意志」などは、微塵も感じられなかった。

もちろん・・

相手を甘く見た「ぬるま湯サッカー」をやったら、失礼の極みという側面もあるよ。

でも、それ以上に、いまの森保一ジャパン内の競争環境は、ストロングハンドに率いられ、とても「健全に」厳しいっちゅうことなんだろうね。

ここで、ちょっと昔話・・

わたしがドイツにサッカー留学していた1970年代のこと。

ケルンの近く、ヘネフというドイツサッカー協会の施設で、当時の世界チャンピオンだったドイツ代表が合宿を張ったんだよ。

わたしは、足繁く、トレーニングを体感するために出かけていったモノさ。

そこである日、代表チームが、地元の高校選抜とトレーニングマッチをやったんだよ。

観はじめて、すぐに、そのゲームにのめり込んでいった。

何故って!?

それは、代表選手たちが、まったく、ホントに1ミクロンも、手を抜かなかったから。

そして、前半だけで15点もブチ込んだ。

5点目くらいで、もうペースを落とすんじゃないかって思っていたけれど、そんな雰囲気は、全くなかったんだよ。

その試合での最終結果は、覚えていない。

とにかく「その出来事」は、その後の私のサッカー人生にとって、様々な意味合いで、とても深い学習機会だったのさ。

ここじゃ、その「学習コンテンツ」については深く入り込みません。

とにかく、「あの」世界のトップスターたちが、高校生を相手に、目の色を変えていたという事実が、とても深く、わたしの脳内記憶タンクに収められているんだよ。

その雰囲気こそが、まさに「本物」だったんだ。

(1974年の)WMチャンピオン監督、故ヘルムート・シェーンというストロングハンドが手綱を取る、厳しい「チーム心理マネージメント」。

やっぱり、誰が率いるかによって、チームの雰囲気に(意識と意志とイメージングの内実に!)雲泥の差が出てくるというのは厳然たる事実・・っちゅうコトなんだろうね。

そして森保一ジャパン。

今日の彼らにも、そんなバックグラウンドの(ハイレベル心理マネージメントの!)雰囲気が漂っていたって感じていた筆者なのでした。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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