トピックス
- 2021_
なでしこ(オリンピック)・・後半に魅せた、攻守ハードワークを絶対ベースに(!)、人とボールの動きが抜群のダイナミックサッカーを観ながら、次のス
ウェーデンとの準々決勝への期待が高まりつづけていた・・(なでしこvsチリ、1-0)・・(2021年7月27日、火曜日)
- エネーチケー解説の、岩清水梓。
彼女が、アナウンサー氏の、「ナデシコは、何がよくなったのでしょうか?」という質問に対して、こんなニュアンスの内容をコメントした。
・・後半アタマから登場した田中(美南)のダイナミックなプレーが、サッカーの流れを加速させたイチバンの要因だと思いますよ・・
そう、わたしも、田中美南が最前線からブチかます、(本気の!)チェイス&チェックやカバーリングが、チームに勇気を与えた(強烈に刺激した!)って感じていた。
ということで、まず最初に・・
わたしの本音の評価は、書いておくコトにしますよ。
前半・・
たしかに攻撃では、そこそこの存在感を発揮した、先発のツートップ。
でも、ボール奪取プロセス(守備)でのハードワークは、まさに「ぬるま湯」だった。
そんな二人を観ながら・・
「チェイス&チェック」に代表される、最前線からの守備ハードワークの重要性を再認識していたんだ。
それこそが、全体的なボール奪取プロセス(守備)での流れを加速させるってね。
たしかに「あの」二人は、何度かはゴール機会を創りだした。
でも、全体的なチーム貢献度としては、相手が強くなれば、マイナス要因の方が強くなるに違いない。
だから、ナデシコの前半は・・
GB戦で(選手交替がおこなわれるまで!?)魅せつづけたダイナミックサッカーと比べて、何かが足りないと感じられていた。
そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの意志について、「もっと出来るだろ〜っ!!」ってなコトを感じていたんだ。
それが・・
そう、後半、田中美南が登場してから、サッカーが、どんどん活性化していったんだ。
田中美南がブチかます、最前線からの、まさに「ホンモノ」と呼べる「勢い」のチェイス&チェックやカバーリング。
そして、ナデシコのサッカーが、一皮も、二皮も、剥けた。
彼女たちは、BG戦を彷彿とさせる、素晴らしいボール奪取プロセスを絶対ベースに、人とボールがダイナミックに「動きつづける」アクティブサッカーへと変身したんだ。
それだけじゃなく・・
「あの」岩渕真奈の、最前線での攻守ハードワークの内実も、何倍にも増幅するんだ。
チームってさ・・
ネガティブヴィールスに冒されたら、もう、すぐにでも選手たちを、安易な(楽して金儲けしよう!?)マインドに、引きずり込んじゃう。
逆に・・
そう、健全マインドの「主体性プレー・ポテンシャル」を秘めたチームだったら(優れた心理マネージャーの手腕ね!)・・
チームメイト同士による「𠮟咤」とか、激烈な攻守ハードワークに代表される「ポジティブな刺激」によって、全体のサッカーが活発に「動き出す」モノなんだよ。
この「刺激」というテーマだけれど、それについては「このコラム」をご参照あれ。
あっと・・
高倉麻子なでしこが魅せた、「ポジティブな変容」というテーマだった。
とにかく・・
そう、後半になって、選手が入れ替わる(選手交代ね)なかで、どんどんと、サッカーのダイナミズム(ボール奪取プロセスと攻撃での人とボールの動きetc.)が高揚していったんだよ。
その高揚の、バックボーンは!?
正直、分かりません。
もちろん、選手たちが、「より」積極的に攻守ハードワークとリスクチャレンジのチャンスを、「自ら探しまくりつづけた」のが、物理的なバックボーンだよ。
そう、「主体性プレー」の内実が、格段にアップしたんだ。
でも、その心理・精神的なバックボーンについては、分からない。
まあ、とにかく・・
自ら「攻守ハードワーク」を探せない選手が、一人でもいたら、その「ネガティブヴィールス」は、すぐにでも、チーム全体に浸透しちゃうというのは確かな事実だよね。
でも、ポジティブな刺激のリソースは?
そう、前出(リンクボタンの)コラムで登場した「ラモス瑠偉」みたいな、レベルを超えた「刺激プレイヤー」なんて、そうそう、いるわけじゃないんだよ。
じゃ、この高倉麻子ナデシコでは!?
攻守にわたって激烈な攻撃性をブチかました(前出の)田中美南!?
このゲームでも、攻守にわたって素晴らしいプレーを披露した杉田妃和!?
長谷川唯とか清水梨紗といった、重厚なパフォーマンスプレイヤー!?
まあ、分かんネ〜・・
とにかく・・
次の、スウェーデンとの準々決勝では・・
このゲームの後半に魅せつづけたダイナミックサッカーを、再びブチかまして欲しいと、心から願っている筆者なのであ〜る。
へへっ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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