トピックス
- 2022_AFC_U23
アジアカップ・・内容でも結果でも、完璧なサッカーを魅せた大岩剛ジャパン・・相手が「強い」韓国だったからこそ、この勝利には、特別なコノテーション
(言外に含蓄する意味)が内包されていた・・(韓国vs日本、0-3)・・(2022年6月12日、日曜日)
- 素晴らしくダイナミックな動的均衡マッチ・・
まさに、期待に違(たが)わぬ、スーパーマッチになった。
そして、だからこそ・・
大岩剛ジャパンが魅せつけた、まさに、美しい質実剛健サッカーを、心から楽しめた。
選手たちは、ギリギリの限界まで、攻守にわたるハードワークとリスクチャレンジのチャンスを狙いつづけた。
彼らは、世界レベルと比べても誇れる、スーパーな「主体性プレー」をブチかましたんだ。
だからこそ、森保一ジャパンと同様に、大岩剛ジャパンもまた、日本サッカーのアイデンティティ(誇りのリソース!!)になったと思えるわけさ。
日本のサッカー人の一人として、彼らを心から称賛し、感謝していた。
とにかく・・
ボール奪取プロセス(守備)の内実が素晴らしかった。
攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェック、局面デュエル、マーキング、カバーリング、協力プレスへの集散、そして最終勝負シーンでの「最後の半歩」等など。
そんなディフェンス・ファクターが、常に、有機的、効果的に、連動しつづけていた。
全員が、そう、一人の例外もなく全員が、ボール奪取プロセス(守備)の「仕事」を、積極的&攻撃的、そして主体的に、探しまくっていたんだよ。
そんな大岩剛ジャパンと対峙した、U23韓国代表・・
やっぱり、素晴らしく実効レベルの高いプレーを展開する、強いチームだった。
ボール奪取プロセス(守備)においても、スペース攻略プロセス(攻撃)においても。
また・・
組織プレーと、個の勝負プレーが、高みでバランスしているという強みもある。
こんな強いライバルがいるからこそ、日本サッカーも、長足の進歩を遂げられる・・
わたしは、その事実を、噛みしめ、彼らに対しても感謝していた。
ところで・・
わたしは、韓国戦を、いつも、こんなイメージで観ているんだ。
・・気づかないトコロから、降って湧いたようにフリーな選手が出現してくる・・
・・攻撃においても、守備においても・・
そんな、ある意味で「畏怖の念」を抱きながら、日韓戦を観ていたモノなんだよ。
でも・・
そう、大岩剛ジャパンが展開したサッカーからは、そんな、日韓戦では常にある「一抹の不安や恐怖感」は、まったく感じなかった。
もちろん、いまの森保一ジャパンでも、まったく同じだろうけれど・・
自分のなかで、「日韓戦についての感性的な情緒」が、様変わりしている事実を体感し、時代の移り変わりに、感慨深いモノを感じていたんだ。
もちろん、韓国に対して、立派なゲームを展開できるコトは、近頃のトレンドではあるけれど・・
それでも、やっぱり、昔から「染みついた情緒」は、そう簡単には払拭できないからね。
へへっ・・
あっと、実はわたし・・
この試合では、ボール奪取プロセス(守備)に入ったときの、選手たちの「バランス感覚」を、観察しようと思っていたんだっけ。
ボール奪取プロセス(守備)へスピーディーに戻りながらの、人数バランスや、互いのポジショニングバランスを執ろうとする「バランス感覚」ね。
何といっても、相手は、あの「強い」韓国だからさ。
でも結局は・・
積極的&攻撃的、そして主体的に守備ハードワークを探しつづけている大岩剛ジャパンだからこそ・・
自然と、高質なバランス感覚「も」クリエイティブに表現できているっていう結論に達したわけさ。
まあ、とにかく、素晴らしいサッカーだった。
堪能した。
そして・・
この素晴らしいサッカーを演出した、大岩剛に対しても、サッカー人の仲間として、心からの称賛の拍手をおくっていた。
さて次は、ホストカントリー、ウズベキスタンとの準決勝だぜ。
完璧、アウェーの勝負マッチ。
いまから、心躍りますよ。
お互い、とことん、サッカーを、楽しみましょう。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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