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- 2022_ナデシコ親善・・我らがナデシコは、やれば出来る・・その自信と確信を取り戻すためにも、この悔しさを、次のスペイン戦に、ブチかまして欲しい・・(なでしこvsイングランド、0-4)・・(2022年11月12日、土曜日)
- ・・イングランドは、強くて速いというのはいつものコトですが、ここ数年で、技術的にも大きく進歩していると感じます・・
・・この試合では、そんな彼女たちの良さを、出させてしまったという反省がある・・
エネーチケー試合後インタビューで、熊谷紗希が、とても冷静に、そんな印象を述べていた。
まさに、そういうコトだったんだろうね。
そのイングランドは、今夏のヨーロッパチャンピオン。
・・いまの世界サッカーでの立ち位置を探る・・
優れたプロコーチ、池田太は、そんな意図をもってゲームに臨んでいたとか。
まさに、その意味で、とても価値のあるフレンドリーマッチになったと、思う。
その価値の本質は、なんといっても、さまざまな体感を積み重ねられたコトだよね。
速くて、強くて、巧い、ヨーロッパチャンピオン。
その事実を、感覚的に、脳内の記憶タンクに、悔しさという感性とともに蓄積させられたコトは、今後の池田太ナデシコにとって、大きな価値があったと思うんだよ。
もちろん、反省もそうだけれど、逆に・・
「こうやれば、十分にやれる・・」とか、「我々は、もっと、もっと、攻守にわたって、組織マインドを強化していかなきゃいけない・・」等など・・
そう、次につながるポジティブ感性(苦手意識ではなく、次にはやれるっ!!)も、熊谷紗希の立派なコメントからも、しっかりと感じ取れたのさ。
その試合・・
まず、強烈に再認識させられたのは、「ボール奪取プロセス(守備)こそが、すべて・・」っちゅう確かな事実だね。
とにかく、イングランドの猛女たちがブチかます、チェイス&チェック(前からプレス)の勢いが、ハンパなかったんだ。
そして我らがナデシコは、どんどん「局面シチュエーション」に押し込まれ、パワー&スピードによる(また進化した巧さにも!?)局面デュエルで、やられつづけちゃう。
そして、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でもイングランドは・・
熊谷紗希の言葉どおり、とても「巧く」ボールをコントロールしながら、人とボールを、クリエイティブに動かしてしまうんだ。
わたしは、不覚にも(!?)そんなサッカーは、ナデシコの専売特許だって思ってた。
イングランドの代表スタッフは、とても良い仕事をしているって感じた。
ヨーロッパの頂点に立つのも、道理だ。
イングランド攻撃は、個の勝負に持ち込むまでの「組織サッカー」でも、とても優れていた。
だからこそ、常に、「良いカタチ」で、個のドリブル勝負「も」仕掛けられていた。
前半は、そんなイングランドに、手も足も出なかったっちゅうコトだね。
いや・・
手や足は、出せるんだけれど、心理・精神的な部分で押し込まれていたことで、攻守にわたって、常に「後追い」のプレー(意識と意志のダウン!!)に終始してしまったっちゅうコトでしょ。
ナデシコから、人とボールの動きを取ったら、何も残らない。
その、優れた組織プレーを機能させるためには!?
もちろん・・
より活性化させたボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに、もっと、もっと、仕掛けの局面に「人数」をかけられなきゃ、いけない。
その視点で、池田太ナデシコは・・
2点リードを奪われてから(いや、池田太の指示によって、後半の立ち上がりから!?)、ボール奪取プロセス(守備)のダイナミズムをアップさせた。
だからこそ、より効果的に、仕掛けプロセスに人数を掛けられるようになった。
そして、だからこそ、人とボールの動きも、より効果的に「活性化」させられるようになった。
でも逆に・・
そう、その反作用として、イングランド女子の、強烈にスピーディー&パワフルな、カウンターを浴びてしまうんだ。
たしかに・・
そう、局面での、パワーやスピード勝負では、ナデシコは、明らかに不利だった。
では、どうやれば!?
そりゃ、もう、基本に立ち返るしかない。
そう・・
素早い攻守の切り替え(トランジション)からブチかます、チェイス&チェックやカバーリングの勢いを「倍増」させるんだよ。
そこで、もっとも重要になってくる発想は・・
選手全員が、「そのやり方」について、自分たちの「意識と意志とイメージング」のパワーを、倍増させることなんだ。
まあ、たしかに、より疲れちゃうけれど・・さ・・
ということで・・
たしかに、身体のサイズ、スピード&パワーという視点じゃ、ナデシコは、いままでも、これからも、大きな「ディス・アドバンテージ」を抱えている。
それを「乗り越える」ためには・・
もちろん、全体的な活動量を増やすしかない。
そして・・
そう、その「全体的なプレーのダイナミズム」がアップしてくれば、様々な視点での「イニシアチブ」を握りかえせるようになるはず。
そうすれば、相手の、心理・精神的な「ダイナミズム」を減退させることで、物理的なダイナミズムも抑え込める。
そんな、相手を、「心理的な悪魔のサイクル」に落とし込むコトこそが、なでしこの真骨頂なんだよ。
でも、この試合では・・
そう、逆に、ナデシコが、イングランドの猛女たちに、「心理的な悪魔のサイクル」に落とし込められてしまった。
不確実なファクターが満載のサッカーは、究極の「心理ゲーム」なんだ。
ということで、この試合・・
どう観ても、「やりゃ〜、できるんだよ、やりゃ〜〜・・」ってな印象が、強く残った。
だからこそ、ものすごく残念でもあった。
とにかく・・
この「悔しい体感」を、次のスペイン戦に、ブチかまして欲しい。
ガンバレ〜、池田太ナデシコ〜〜・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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